レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年4月27日
- 登録日時
- 2016/02/04 13:40
- 更新日時
- 2016/02/24 15:30
- 管理番号
- 中央-1-00959
- 質問
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未解決
『千利休とその妻たち 上巻』三浦 綾子/著 新潮社 1988年 p201に利休の娘「お亀(おちょう)」という人物が出てくるが、亀の字を「ちょう」と読むのか?
- 回答
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漢字辞典や名前の読み方辞典等を確認したが、「ちょう」という読み方が載っているものは見つからなかった。
- 回答プロセス
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●利休に関する資料を確認する。
『千利休とその周辺』杉本 捷雄/著 淡交社 1987年
p135~144 少庵内室のことども―亀女礼讃―
p138 旧仮名遣いのこの法に従えば、もう一つの名前「おちょう」の本字は、「お長」と考えられるが、これは『茶道要録』その他を資料とする少庵内室の俗名お亀とは違った名で、ここにその点一つの疑問が残る。これをお亀の幼名ではないかという人もある。(略)利休は、天正十九年に間違いなく自身で、その遺書に「お亀に思置く」と書いているが、あるいは書き手の違う代筆者鳴海の場合とすれば、これに幼名「お長」を何気なく天正十二年に思い出すまま書いたとしても、あり得ないことではないように思われる。それから、考えようによっては、この「お長」や「お亀」も、元来こうした名前というものは、長命を願った親の念願を込めた名前と思われるもので、それには共通性もある。
との記述がある。
●漢字辞典を確認する。
『大漢和辞典 巻12』 諸橋 轍次/著 大修館書店 1990年
p1151 48847 亀
㊀キ ㊁キウ ク ㊂キン 名乗 カメ。アマ。ヒサ。
●名前の読み方に関する辞典を確認する。
『名前10万よみかた辞典』日外アソシエーツ編集部/編 日外アソシエーツ 2002年
p67~68 亀き かめ すすむ ながし ひさし 等読み方が載っているが、「ちょう」という読み方なし。
『名乗辞典』荒木 良造/編 東京堂出版 1977年
p56 亀キ アマ、カメ、ヒサ、ススム、ナガシ、ヒサシ等読み方が載っているが、「ちょう」という読み方なし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 茶道 (791)
- 系譜.家史.皇室 (288)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000187843