レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/04/30
- 登録日時
- 2008/05/22 02:10
- 更新日時
- 2012/03/21 11:32
- 管理番号
- C2008T0501
- 質問
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解決
ドッグカフェの市場規模を調べるにはどのような資料がありますか。
- 回答
-
ドッグカフェの市場規模を調べる為の基本的な統計は、調査のかぎりではあまり整備されていないのが現状です。そもそも、ドッグカフェを開業するには、通常の飲食店と同様に食品営業許可申請が必須ですが、動物に関する資格等がなくても特に問題ありません。このため、ドッグカフェは通常の飲食店、喫茶店の亜種という扱いとなり、正確な店舗数や売り上げを把握することは極めて困難です。総務省が行っている『サービス業基本調査』(総務省統計局 5年ごとに刊行)でも「一般飲食店」の項目の中に「ドッグカフェ」はありません。
ドッグカフェの市場規模を知るために参考になる情報源等を、いくつかご紹介します。(【】内は当館請求記号です。)
●『ペット業開業・営業ガイド』(角川書店 2005.8【DH475-H423】)
ペット業の開業に必要な情報をまとめた資料です。様々なペット関連ビジネスを取り上げており、その中にドッグカフェの項目があります(pp.110~111)。業者数(44業者)、平均年商(600万円)、市場性等が掲載されています。
●全国犬猫飼育率調査結果(http://www.jppfma.org/shiryo/shiryo-set.html )
ペットフード工業会が毎年行っている、犬猫の飼育状況に関するインターネットアンケートの調査結果です。犬・猫別の現在飼育世帯率、世帯・年代別の飼育匹数等を調べることができます。
●「全国版 ペット産業動態調査」(『ペット経営』37(1)(通号428)(2008.1) 野生社【Z4-750】)
野生社から刊行されている『ペット産業年鑑』【Z41-5993】のベースとなる統計資料です。2007年12月時点での全国の、取扱ペット生態別小売業者数、取扱ペット用品別小売業者数、ペットサービス関連業者数を都道府県別に調べることができます。サービス関連業者については、動物学校、トリミング、葬祭、ホテル、パークなど業態別の数字を見ることができます。ただし、ドッグカフェ単体での項目はありません。
●『全国消費実態調査報告』(総務省統計局 5年に1回刊)
家計所得の構造を把握することを目的として総務省が行う大規模調査の報告書です。総務省統計局のHPにも、同様のデータが掲載されています(総務省統計局HP内全国消費実態調査(http://www.stat.go.jp/data/zensho/2004/index.htm ))。この中に「他の愛玩動物・同用品」という項目があり、ペットフード代、動物病院代を除いたペット及びペットに関する用具・サービスに対する一世帯あたりの一ヶ月の平均支出を、地域別、収入別等の区分で調べることができます。また「喫茶代」、「食事代」という項目もあります。
なお、矢野経済研究所が2006年に出版している『注目を浴びるペット周辺産業』の産業別市場動向にドッグカフェの項目もあり、市場概要、参入企業構造、企業動向、トレンド、市場成長要因と阻害要因が掲載されているほか、主要4企業の動向も掲載されているようです。同研究所HP内で目次(http://www.yano.co.jp/market_reports/C47118200 )を見ることができます。同じく同研究所が2007年に出版している『2007年版ペットビジネスマーケティング総覧』のペット周辺産業の産業別動向の中にもドッグカフェの項目があり、同研究所のHP内で目次(http://www.yano.co.jp/market_reports/C49101100 )を見ることができます。但し、どちらの資料も当館では所蔵しておらず、当館の総合目録ネットワークシステム、NACSIS-webcat、JETRO図書館横断検索、都立中央図書館蔵書検索等を検索した限りでは所蔵機関は見当たりませんでした。
(インターネット最終アクセス:2008年4月30日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 商業経営.商店 (673 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- ペットビジネス
- 喫茶店
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000044285