レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年11月15日
- 登録日時
- 2015/01/08 16:17
- 更新日時
- 2015/03/31 11:24
- 管理番号
- 名古屋市千-2014-011
- 質問
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解決
歩行者自転車専用信号はいつから使われているか知りたい
- 回答
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昭和40年8月28日付の道路交通法施行規則の改正により、縦型歩行者用信号機の使用が認められ、その後普及していきました。
- 回答プロセス
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まず、「歩行者自転車専用信号」とは縦型の歩行者の絵が描かれた赤/青の信号であることを確認しました。
『大日本百科全書』「信号機」の項目には記述がありません。
『自転車はここを走る!』p.50コラムは、自転車はどの信号に従うべきかという内容ですが、歩行者自転車専用という表記が「自転車は歩行者の仲間だよ」と40年間澪国民に語ってきた」という記述から、40年程前から使われているのではないかと推測できます。
Wikipedia「信号機」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E6%A9%9F)によると、
「歩行者用信号機は、昭和30年代(1955年から1964年くらい)までは車両用信号機と同じ灯器を用いて「歩行者専用」の標識を取り付けていたが、1965年頃から歩行者用信号機専用の灯器を製造・設置している。」と記述があります。
典拠として 「道路交通法施行令第2条第4項、同条第5項、道路交通法施行規則第3条の2」とありました。【最終確認2014年11月15日】
鶴舞中央図書館において、官報情報検索サービスで「道路交通法施行令」「道路交通法施行規則」の改定部分を確認しました。
(キーワードは、歩行者/信号機を入力して調べました。)
昭和40年(1965年)8月28日付の「道路交通法施行規則」の改正部分に歩行者の絵が描かれた信号機がありました。
これが認められたことにより普及していくこととなりました。
また、『交通信号』p.51にも、同様の記載があります。
歩行者用信号機の記述はありませんが『交通信号機のルーツをさぐれ!』も参考になりました。
名古屋市図書館では所蔵はありませんが『交通信号50年史』に記載があるようです。
以下の事例を参考にさせていただきました。
岡山県立図書館
「日本で現在のような人が歩いたり止まったりしているシルエットが青、赤それぞれについた歩行者用信号機がいつ頃からあるのか知りたい。」
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000129332
- 事前調査事項
- NDC
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- 交通政策.行政.経営 (681)
- 参考資料
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- 『自転車はここを走る!』疋田智/文 枻出版社 2012年 , ISBN 978-4-7779-2261-1
- 『交通信号』 塙克郎/著 技術書院 1966年 (p.51)
- 『交通信号50年史』 交通信号50年史編集委員会/編 交通管制施設協会 1975年 (264p, 参照はp.179-183.)
- 『交通信号機のルーツをさぐれ!』笠原秀/著 アリス館 2001年
- キーワード
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- 歩行者自転車専用信号
- 信号
- 歩行者信号機
- 歩行者専用信号機
- 縦型
- 正方形
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000165803