レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20220927
- 登録日時
- 2022/09/27 13:59
- 更新日時
- 2022/10/26 19:59
- 管理番号
- 県立長野-22-118
- 質問
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未解決
『感起筆隨』(羽田桂之進著)の翻刻文が掲載されている資料はあるか。
- 回答
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『感起筆隨』は、長野市松代町にあった六工社(製糸工場)の社長を務めた羽田桂之進の日記で、元の資料は当館から長野県立歴史館に移管されており、以前所蔵照会があった際に、翻刻資料も含めて調査を行っている。(レファレンス協同データベース 県立長野-22-097)
今回、質問者からの情報提供で、『北信濃歴史漫遊事典』 川辺書林 2019 の著者である関保男氏(故人)による同資料の解題(質問者が個人的に入手した遺稿)に、翻刻文を作成した旨が書かれていたとのことで、再度調査を行ったが、全文掲載資料は確認できなかった。
なお、関保男氏の著書『北信濃歴史漫遊事典』の「馬車」の項目には、『感起筆隨』の明治15年12月30日、31日の翻刻文が掲載されている。
- 回答プロセス
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1 関保男氏の著作物である 『北信濃歴史漫遊事典』 関保男著 川辺書林 2019 【215.2/セヤ】を確認。
・p.465-467の著作目録を確認したが、『感起筆隨』に関連する著作物は、雑誌も含め確認できなかった。
・p.114の「感起筆隨」項目解説に「本書の「馬車」に引用」とあり、「馬車」の項目を確認したところ、明治15年12月30日、31日の翻刻文が掲載されていた。
・p.367の「羽田桂之進」の項目には著作物の一つとして、「感起筆隨」明治15・16年の日記とあるが、翻刻文についての記載は特にない。
<その他調査資料>
関係文書の翻刻等が掲載されている可能性が高い資料の目次、六工社に関わる項目及び明治時代初期の長野市松代の蚕糸業に関わる部分を参照したが、「感起筆随」の翻刻掲載は確認できなかった。
<長野県全域及び長野地域に関係する資料>
記資料の目次や総目次を確認したが、「感起筆随」のタイトルに一致する文書の記載は確認できなかった。
・『新編 信濃史料叢書』信濃史料刊行会編 1979【N208/43/ベツ】←確認
・『長野県史 近代史料編 史料総目次』長野県編 長野県史刊行会 1991【N209/11-1/ベツ3】
・『長野市史 資料編』
・『松代町史 下巻』大平喜間多編纂 臨川書店 1929【N212/236/2】復刊資料刊行年:1986
・『松代町史 続巻』臨川書店 1974【N212/236/2】 復刊資料刊行年:1987
なお、長野県全域に関わる文書の翻刻資料を集めた資料として『信濃史料』があるが、今回は収録範囲外であることが確認できたため調査からは除外している。
<養蚕・製糸業に関わる資料>
目次及び「六工社」関連の項目を参照した。
・『富岡製糸場誌 上』富岡製糸場誌編さん委員会編集 富岡市教育委員会 1977【N639/11/1】
・『信濃蚕業沿革史料』高島諒多著 吉田金次郎刊 1892【N630/28】
・『信州乃蚕糸業』深井千代吉著 大日本蚕糸会信濃支会 1908【N630/29】
・『信濃蚕糸業史 上巻』江口善次編 大日本蚕糸会信濃支会 1937【N630/30/1】
・『信濃蚕糸業史 中巻』江口善次編 大日本蚕糸会信濃支会 1937【N630/30/2】
・『信濃蚕糸業史 下巻』江口善次編 大日本蚕糸会信濃支会 1937【N630/30/3】
・『蚕糸王国信州ものがたり (信毎選書)』阿部勇編著 信濃毎日新聞社 2016【N632/27】
・『日本近代蚕糸業の展開』上山和雄著 日本経済評論社 2016【N632/28】
・『蚕糸王国長野県』新津新生著 川辺書林 2017【N632/29】
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215)
- 製糸.生糸.蚕糸利用 (639)
- 参考資料
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関保男 著 , 関, 保男, 1930-2018. 北信濃歴史漫遊事典. 川辺書林, 2019.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I030135710-00 , ISBN 9784906529919
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関保男 著 , 関, 保男, 1930-2018. 北信濃歴史漫遊事典. 川辺書林, 2019.
- キーワード
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- 製糸-長野市
- 六工社
- 羽田桂之進
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000321766