レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/05/01
- 登録日時
- 2011/01/08 02:00
- 更新日時
- 2011/01/20 16:08
- 管理番号
- 埼浦-2010-043
- 質問
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解決
歩道での自転車同士のすれ違い衝突事故(どちらか一方の自転車がハンドル操作を誤ったことによる事故)についての資料を見たい。
- 回答
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『自転車事故過失相殺の分析-歩行者と自転車との事故・自転車同士の事故の裁判例』(財団法人日弁連交通事故相談センター東京支部 過失相殺研究部会編著 ぎょうせい 2009)の6章(自転車事故の過失相殺)2節(自転車同士の事故 同書p143)に、事故のパターンを以下の3つに類型化した記述があり。
質問にある「歩道での、自転車同士のすれ違い衝突(どちらか一方の自転車がハンドル操作を誤ったことによる事故)」の事例は、「対向方向に進行する自転車同士の事故(乙類型)」(同書p155参照)に該当すると思われる。
同書p155では、本類型に含まれる事故態様としては、交差点における直進車と対向右折車の衝突も考えられるが、本類型の裁判例としては、いずれも正面衝突ないしすれ違い型であり、直進車と対向右折車の衝突形態の裁判例は見当たらなかった、と言及している。
「対向方向に進行する自転車同士の事故(乙類型)」で「歩道上の事故」として、同書p158-159に裁判例が4件掲載されており(詳細は同書7章(裁判例集)p373-379参照)、その内、ハンドルの誤操作による判例は2件あり。ただし、1件は誤操作による衝突ではなく、衝突を回避しようとしてハンドルを転把し〈歩道での自転車同士のすれ違い衝突〉に近い判例は(東京地裁 平成8年7月30日判決)で、同判例は『交通事故民事裁判例集 第29巻第4巻』(ぎょうせい 1997)p1104にも掲載されている。
- 回答プロセス
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『自転車事故過失相殺の分析;歩行者と自転車との事故・自転車同士の事故の裁判例』(財団法人日弁連交通事故相談センター東京支部 過失相殺研究部会編著 ぎょうせい 2009)の6章(自転車事故の過失相殺)2節(自転車同士の事故 同書p143)に、事故のパターンを3つに類型化した記述あり。
「対向方向に進行する自転車同士の事故(乙類型)」で「歩道上の事故」として、同書p158-159に裁判例が4件掲載され、ハンドル操作による判例は2件あり。
《法情報総合データベース》で検索する。
〈交通事故 & 自転車同士 & ハンドル & 操作〉で4件ヒットしたが、質問に近い判例は1件で、前掲書で紹介されている判例と同じもの。
- 事前調査事項
- NDC
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- 交通政策.行政.経営 (681 9版)
- 参考資料
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- 『自転車事故過失相殺の分析-歩行者と自転車との事故・自転車同士の事故の裁判例』(財団法人日弁連交通事故相談センター東京支部 過失相殺研究部会編著 ぎょうせい 2009)
- キーワード
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- 交通事故-判例
- 自転車
- 軽車両
- 民事裁判
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000076281