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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000152957
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2014-005
事例作成日
(Creation date)
2014/04/13登録日時
(Registration date)
2014年05月04日 16時06分更新日時
(Last update)
2014年07月29日 14時21分
質問
(Question)
漆の木の全国分布図を探している。地図形式で、現在どこに生えているか分かるものはあるか知りたい。
回答
(Answer)
漆の木の全国分布図が掲載されている資料を見つけることはできなかった。

一覧ではないが、参考に漆植林地の記載がみられる以下の資料を紹介した。

『日本の漆』(日本漆工協会 〔2004〕)
 p48-49「1道1府11県 21団体のアンケート調査」によると、漆生産組合等の団体に対しアンケート調査を1道1府12県26団体に実施し、そのうち1道1府11県21団体からの回答結果として「漆掻従事者及び生漆生産量」「植林の状況」が掲載されている。「漆掻従事者及び生漆生産量」では、全国21生産団体とその所在地、平成13年度~15年度の生漆生産量等が掲載されている。「植林の状況」では、各団体の樹齢別植栽漆木本数や植栽面積が掲載されている。続いてp50-60には、アンケートの回答本文が掲載されており、産地の詳細な記述があり、団体によっては漆植林地を示した地図も掲載されている。
 p24-27「各地の漆植栽・生産状況の調査」では、上記21団体の所在地のうち、7ヶ所を現地調査した結果が掲載されており、一部漆植林地の記述あり。

『うるし掻きに生きる職人のくらし』(日本うるし掻き技術保存会 2000)
 p17-58「うるし掻きに生きる」に、日本うるし掻き技術保存会会員への聞き取り調査報告が14名分が掲載されており、会員がうるし掻きを行った場所が記されているが、地図形式ではなく、うるし掻きを行った時期も昭和20年代から平成初期までと統一されていない。
回答プロセス
(Answering process)
回答の資料の他、以下の資料を調査した。

1 分布地域の記述はあるが分布図がない資料
『日本有用樹木誌』(伊東隆夫,佐野雄三著 海青社 2011)
 p38-42「ウルシ」の項に、「わが国の主な生産地は本州北部の岩手、茨城、新潟、栃木、福島、青森などで、特に岩手県二戸市の浄法寺町は全国生産量の六割を占め」との記述あり。また、栽培植物ということに関して、「ウルシはほかの樹木に被陰されると生存できないため、人の手が入らない森林ではほとんど見られない(中略)現在でもウルシは人がいる集落の付近に多く残っており、集落の崩壊とともに消滅していく傾向がある。」との記述あり。
『日本の漆』(伊藤清三著 東京文庫出版部 1979)
 江戸時代から昭和50年頃までの漆の産地の地名が散見されるが分布図なし。
『漆の文化史』(四柳嘉章著 岩波書店 2009)
 p7「日本では現在、北は北海道網走市から南は大分県竹田市まで広く分布している。」
『新装合本 漆芸事典』(光芸出版 2004)
 p21-22「日本のうるし産地」の項に、歴史的な主要産地が列挙されているが、現在は「これを統計でみる限りでは、岩手県の二戸郡と青森県三戸郡にまたがる地帯と、茨城県の一部地方が主で、福島、栃木、新潟、岡山県などにいくらか生産があるにすぎない。」
『いわての漆の魅力をさぐる』(岩手県立博物館,岩手県文化振興事業団編 岩手県立博物館 2011)
 p12に図3「ウルシの自生範囲と栽培範囲」として東アジアの地図があるが、本文にも「日本では、浄法寺と大子(茨城県)が圧倒的にウルシの栽培が多く、その他では、北は北海道から南は今のところ大分県まで、小規模の栽培やかつての栽培の痕跡が確認できます。〈図3)」として、日本列島はほぼ「栽培範囲」に入っている。
『漆 1』(四柳嘉章著 法政大学出版局 2006)
 p2に(図1)「東アジアの漆樹分布と初期漆器を出土した縄文早~前期遺跡」という地図があり、日本列島には6箇所の栽培地域と5箇所の遺跡が図示されている。
『樹に咲く花 離弁花2』(茂木透写真 石井英美〔ほか〕解説 山と渓谷社 2000)
 p280に分布として「中国・インド原産。古い時代に渡来し、漆をとるために渓谷沿いの比較的湿潤なところに植栽されている。野生化したものも見られる」との記載があるが、分布図はなし。ウルシ属として「ヤマウルシ」「ヤマハゼ」「ハゼノキ」「ヌルテ」「ツタウルシ」の項があり、大まかな分地域について記述あり。
『図説実用樹木学』(橋詰隼人ほか著 朝倉書店 1993) 
『原寸図鑑葉っぱでおぼえる樹木』(濱野周泰監修 柏書房 2005)
『樹木大図鑑』(北隆館 1991)
『樹木大図説2』(上原敬二著 有明書房 1961) 

2 関係する記述が見あたらなかった資料
『いわての漆』(岩手県立博物館 2010)
『日本の植生 第4回自然環境保全基礎調査植生調査報告書(全国版)』(環境庁自然保護局編 自然環境研究センター 1997)
『日本の植生 第5回自然環境保全基礎調査植生調査報告書(全国版)2』(環境省自然環境局編 自然環境研究センター 2004)
 植物群落コード表の群落名にウルシはなし。
『日本植物群落図説』(宮脇昭,奥田重俊編著 至文堂 1990) 
『日本植物群落分布図』(至文堂 1990)
『漆 2』(四柳嘉章著 法政大学出版局 2006)
『近世漆器の産業技術と構造』(北野信彦著 雄山閣 2005)
『木と漆』(日本漆工協会〔編〕 日本漆工協会うるしの日推進会議実行委員会 2010)
『木と漆 その2』(日本漆工協会〔編〕 日本漆工協会うるしの日推進会議実行委員会 2011)

3 インターネットの調査
《樹木データベース》( http://treedb.ffpri.affrc.go.jp/  森林総合研究所 2014/04/10最終確認)
 ホーム 〉 研究紹介 〉 研究内容 〉 データベース・ソフトウェア 〉 樹木データベース
 データベース検索を〈ウルシ〉で検索し、例として〈ヤマウルシ〉を選択すると基本データと参考データが表示される。
 ここで、参考データの出典より以下資料を確認したが、大まかな分布地についての記述はあったが分布図については記述なし。
『改訂新版日本植生便覧』(宮脇昭責任編集 奥田重俊編集 至文堂 1994)
 p687「ヤマウルシ(ウルシ科)」
『日本の野生植物 木本 2』(佐竹義輔〔ほか〕編 平凡社 1989)
 p6「ヤマウルシ(ウルシ科ウルシ属)」
『千葉県の自然誌 別編 4 千葉県植物誌 県史シリーズ 51』(千葉県史料研究財団編 千葉県 2003) 
 p345「ヤマウルシ」
事前調査事項
(Preliminary research)
『うるしの文化』、「世界有用植物辞典」、『世界大百科事典』、『森林・林業白書』、『食料・農業・農村白書』、《林野庁ウェブサイト》は確認済み。
NDC
森林立地.造林  (653 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
ウルシ
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000152957解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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