レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/05/30
- 登録日時
- 2016/03/30 00:30
- 更新日時
- 2016/03/30 00:30
- 管理番号
- 北方 15-0086
- 質問
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解決
国木田独歩が明治28年9月末に北海道空知太(現砂川市)で見たと思われる林・森の歴史について資料を探している。
「白樺の植林」について記述があるものが望ましいが、関連する資料はあるか。
- 回答
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白樺に関しては、多くの資料に北海道内部に広く自生する樹種であるという記述は見られるが、植林についての記述は確認できず。
国木田独歩が訪れた明治28年前後の空知太に関する記述あり。
その資料を紹介。
・『国木田独歩空知川の岸辺で 』(回答資料1)
→p174~236「第四章 九月二十五日~二十六日 空知」
独歩が訪れた時期の空知太についての解説、文献紹介あり。
・『北海道殖民地撰定報文 完』(回答資料2)
→p68「空知太原野」の「植物」。明治24年のもの。「地面凹凸地質一様ナラサルヲ以テ植物ノ種類及其成長大ニ異ナルアリテ樹木ハ一般ニ巨大ナラス亦密生ナラス楡、楢、?、?槐、楓ハ著シキモノニシテ樹下ハ?密生シ到ル処樺木ノ繁生セサルナキハ地質ノ然ラシムル所ナランカ此地山麓ニ接シ丘陵地タルカ故地層ハ旧沖積層ニ属シ地味膏腴ナラス之レニ反シテ河畔ノ草木ハ成長繁ク楡、?、山胡桃、桑、劉寄奴草繁茂ス山腹渓澗ハ椴松林ニシテ楢、楓、桂等ノ雑木ヲ混生ス」
→国立国会図書館デジタルコレクションで公開。
「北海道殖民地撰定報文 [第1] 」43コマ目
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/801032)
・『砂川市史』(回答資料3)
→p62「第六節 植物」の「一、開拓当時の植物」。
「現在の空知太は、空知原野として報告され、」として『北海道殖民地撰定報文』の文章が引用されている。
同資料の林業に関する項も見るが、白樺については記述なし。
・『郷土研究 通巻2号』(回答資料4)
→p19~22「空知太の開拓」(射水基∥著)。
開拓当時の植生等について若干記述あり。
白樺については、「高台の黒ボク地帯は白樺の純林で」とあるのみ。
- 回答プロセス
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国木田独歩の資料を調査
(1) 国木田独歩全集 第3巻 学習研究社 1964 (請求記号:918.6/KU/3)
(2) 国木田独歩全集 第7巻 欺かざるの記 学習研究社 1966 (請求記号:918.6/KU/7)
(3) 北海道山林史 北海道∥編纂 北海道 1953 (請求記号:650.21/HO)
(4)「北海道森林の概況」『殖民公報』 第1号 北海道庁殖民部拓殖課 1901.4.5 復刻版あり
- 事前調査事項
- NDC
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- 森林立地.造林 (653 7版)
- 参考資料
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- 1 国木田独歩空知川の岸辺で 岩井 洋∥著 北海道新聞社 2003.11 910.268/KU/イ
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2 北海道殖民地撰定報文 完 北海道第二部殖民課∥編 北海道出版企画センター 1986 334.5/HO/1 p68「空知太原野」の「植物」 -
3 砂川市史 砂川市史編纂委員会∥編 砂川市 1971 215.26/SU -
4 郷土研究 通巻2号 砂川市教育委員会 砂川市郷土研究会 1956.11.30 Z304
- キーワード
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- 国木田独歩
- 白樺
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000190394