レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 埼玉県立久喜図書館 (2110009) | 管理番号 (Control number) | 埼浦-2003-063 | |||||
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事例作成日 (Creation date) | 2003/11/12 | 登録日時 (Registration date) | 2005年02月11日 02時11分 | 更新日時 (Last update) | 2018年02月20日 13時42分 | |||
質問 (Question) | 団子屋やそば屋の看板に使用されている変体仮名(「古」「楚」「者」のくずし字)は、なぜ、これらの字だけなのか。他のくずし字を使わないのは理由があるのかを知りたい。 | |||||||
回答 (Answer) | 「視覚効果をねらったものであろう」という記述以上のものは見あたらなかった。調査経過を連絡する。 備考欄に追記あり。(2018/02/01) | |||||||
回答プロセス (Answering process) | 自館目録《Lics-Web》を〈看板〉で検索した結果より、「看板の文字表記」(『現代日本語講座 6』収録)にあたったところ、p234-235に、 変体仮名の看板について「視覚効果をねらったものであろう」と記述あり。 それ以外は、下記の資料にあたったが、該当する記述は確認できなかった。 『かんばん』『看板物語』『時代を映す看板』『琺瑯(ホーロー)物語』『看板入門』『日本の看板』(屋外広告研究会 マール社 1976) 『そば歳時記』『江戸商売図会』『そば・うどん』『そば事典』『日本語話題事典』。かな表記関係図書、その他、NDC分類〈673〉で、 そば・うどん・老舗関係の図書。 さらに言語表記関係資料の調査をしたが、やはり「視覚的効果のために使用」程度の記述しかなかった。 《NDL-OPAC(雑索)》を検索したところ、「看板の歴史とその形態-江戸看板を中心として」(「茨城県立博物館報 第30号」)がヒットする。 県立図未着だったため、寄贈依頼をした。後日届いた資料を確認したところ、該当する記述はなかった。 以上の調査経過を連絡する。 | |||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | 調査済み資料:「江戸看板図譜」「看板考」「看板の世界」「写真集日本の看板世界の看板」「私は目立ちたい」「日本の看板」 | |||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||
備考 (Notes) | 香川県立図書館よりコメントをいただく(2018/02/01)。以下、Web情報の本文。 ・あなたのそばに変体がな(3)(朝日新聞デジタル) http://www.asahi.com/special/kotoba/archive2015/moji/2012082700007.html%3Fpage=2.html 「変体がなを用いる効果について、「図説かなの成り立ち事典」の著者、筑波大学大学院の森岡隆教授(日本書道史・仮名書法)は「江戸時代の寺子屋や、明治前半までの小学校では変体がなが常用されていた。古くからの商家ののれん等に変体がなが用いられていたのは当然で、『のれん』を守りつつ、そこに記された字も守ってきたのだろう。菓子の名前なども、読みを示す単なる文字(記号)としてではなく、商標のごとく大切に扱ってきた代々の思いがうかがえる」といいます。また、「変体がなが『和モダン』とも言えるようなイメージ的な効果をもって受け入れられているのであれば、今後も重宝される場があり、新たに用い始められることもあるだろう」と話しています。」 | |||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 言葉 | 質問者区分 (Category of questioner) | 図書館 | |||
登録番号 (Registration number) | 1000014671 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 未解決 |