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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000185778
提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
B151023112949
事例作成日
(Creation date)
2015/11/10登録日時
(Registration date)
2015年12月17日 00時30分更新日時
(Last update)
2015年12月17日 11時35分
質問
(Question)
どんぐりなどの木の実からタンニンを抽出する方法のうち、「price butler」(プライス・バトラー)及び「radial diffusion」(ラディアル・フュージョン)という方法について、工程などが詳しく記載されている資料があれば紹介してください。
回答
(Answer)
下記の当館所蔵資料及びデータベースを調査したところ、「price butler」または「radial diffusion」という方法により、どんぐりなどの木の実からタンニンを抽出する工程などを詳しく記載している資料は見当たりませんでした。

なお、「price butler」及び「radial diffusion」という記載はありませんが、どんぐりからタンニンを抽出する方法が記載されている資料(1)、(2)が見つかりましたので、参考までにご紹介します。また、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)( https://www.j-platpat.inpit.go.jp/ )を調査したところ、「price butler」及び「radial diffusion」という記載はありませんが、木の実からタンニンを抽出する方法が記載されている特許文献(3)、(4)が見つかりましたので、参考までにご紹介します。(【 】内は当館請求記号です。)

(1)
Ersin Onem, Gurbuz Gulumsera, Manfred Rennerb, Anna Luisa Oelbermannb, Ozlem Yesil-Celiktas. Pressurized fluid extraction (PFE) of valonea tannin with binary H2O–CO2 and ternary H2O–CH3OH–CO2 systems and phase equilibrium studies. Separation and Purification Technology. 146 2015.5.26. pp.101–107【Z54-G276】

「2. Materials, plants and methods」に、「2.3.2. Pressurized fluid extractions in high pressure CO2 autoclave」(p.103)の項があり、autoclaveを用いてacorn(どんぐり)からタンニンを抽出する方法が記載されています。

(2)
Luísa Custódio, João Patarra, Fernando Alberício, Nuno Rosa Neng, José Manuel Florêncio Nogueira, Anabela Romanoa. Extracts from Quercus sp. acorns exhibit in vitro neuroprotective features through inhibition of cholinesterase and protection of the human dopaminergic cell line SH-SY5Y from hydrogen peroxide-induced cytotoxicity. Industrial crops and products. 45 2013.2. pp.114-120

「2. Materials and methods」に、「2.3. Preparation of the extracts」(p.115)の項があり、Soxhlet apparatusを用いてacorn(どんぐり)からタンニンを抽出する方法が記載されています。

(3)
文献種別:特許発明明細書
特許番号:135993
タイトル:樹實ヨリノ「タンニン」製造法
出願:昭和十四年二月十五日
公告:昭和十五年一月二十五日
特許:昭和十五年四月十六日
發明者:井田 節次郎

特許文献(3)は特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)において無料公開されています。本文を参照するには、「特許・実用新案番号照会」( https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/tokujitsu/tkbs/TKBS_GM101_Top.action )において、種別「特許発明明細書(C)」を選択し、番号「135993」を入力し、検索してください。

(4)
文献種別:特許発明明細書
特許番号:136983
タイトル:槲[柏]、櫧等ノ子實處理法
出願:昭和十四年五月五日
公告:昭和十四年十二月二十三日
特許:昭和十五年六月十八日
發明者:福島 松太郎

特許文献(4)は特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)において無料公開されています。本文を参照するには、「特許・実用新案番号照会」( https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/tokujitsu/tkbs/TKBS_GM101_Top.action )において、種別「特許発明明細書(C)」を選択し、番号「136983」を入力し、検索してください。


なお、「price butler」及び「radial diffusion」については資料(5)、(6)に言及がありましたが、タンニンの抽出方法ではなく、タンニンの含有量の測定方法について述べられていました。

(5)
Martin L. Price, Larry G. Butler. Rapid visual estimation and spectrophotometric determination of tannin content of sorghum grain. Journal of Agricultural and Food Chemistry. 25(6) 1977. pp.1268-1273【Z53-G222】

sorghum grainからタンニンを抽出する方法が記載されています。
PriceとButlerによるタンニン含有量の測定方法に関する文献です。Abstractsが下記のページで公開されています。
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/jf60214a034

(6)
Hagerman A.E.. Radial diffusion method for determining tannin in plant extracts. Journal of chemical ecology. 13(3) 1987.3. pp.437-449【Z53-V341】

sorghumからタンニンを抽出する方法が記載されています。
タンニン含有量を測定するRadial diffusion法に関する文献です。Abstractsが下記のページで公開されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24301886


[その他の調査済み資料及びデータベース]
末尾に「*」がついた資料は国立国会図書館デジタルコレクション( http://dl.ndl.go.jp/ )国立国会図書館内限定公開資料です。
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末尾に「***」がついた資料は国立国会図書館デジタルコレクション( http://dl.ndl.go.jp/ )インターネット公開資料です。

・化学工学会関東支部・分離技術会 編. 抽出技術集覧. 化学工業社 (発売), 1995.7【PA161-G6】
・化学工学会「生物分離工学特別研究会」 編. バイオセパレーションプロセス便覧. 共立出版, 1996.8【PA161-G4】
・樹木抽出成分利用技術研究組合 編. 樹木抽出成分利用技術研究成果集. 樹木抽出成分利用技術研究組合, 1995.3【PA481-G1】
・分離技術会 編. 分離技術ハンドブック. 分離技術会, 2010.2【PA2-J40】
・工業大辞書. 第4巻. 日本図書センター, 2000.10【M2-G123】
・総合皮革科学. 日本皮革技術協会, 1998.3【PA491-G3】
・日本皮革技術協会皮革ハンドブック編集委員会 編. 皮革ハンドブック. 樹芸書房, 2005.1【PA2-H41】
・ 人工皮革・合成皮革. 日本繊維製品消費科学会, 2010.3【PA491-J2】
・兵庫県皮革研究会皮革工業薬品集編集委員会 編. 皮革工業薬品集. 第3集 (植物タンニン,鉱物鞣剤・助剤,その他鞣剤,合成鞣剤). 兵庫県皮革研究会, 1987.1【PA491-4】
・[Ramon Folch] [編] ; 大澤雅彦 総監訳. 世界自然環境大百科. 朝倉書店, 2012.2【RA2-J43】
・農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所 編. 食品技術総合事典. 朝倉書店, 2008.6【PC2-J4】
・日本食品工学会 編. 食品工学ハンドブック. 朝倉書店, 2006.1【PC2-H14】
・中山至大, 井之口希秀, 南谷忠志 著. 日本植物種子図鑑. 改訂版. 東北大学出版会, 2004.4【RA5-H41】
・ マングローブに関する調査研究報告書. 亜熱帯総合研究所, 2002.3【RA241-G38】
・Handbook of natural colorants / edited by Thomas Bechtold and Rita Mussak. Wiley, c2009【PA514-B2】

・木幡 健五郎. 秋吉 春雄. 阿野 藤七. どんぐりのタンニン抽出と醗酵に関する研究(第1報). 醸造学雑誌 = Journal of brewing. 19(4) 1941.4. pp.292-301【雑37-98】
・木幡 健五郎. 秋吉 春雄. 阿野 藤七. どんぐりのタンニン抽出と醗酵に関する研究(第2報). 醸造学雑誌 = Journal of brewing. 19(6) 1941.6. pp.420-429【雑37-98】
・木幡 健五郎. 秋吉 春雄. 阿野 藤七. どんぐりのタンニン抽出と醗酵に関する研究(第3〜4報). 醸造学雑誌 = Journal of brewing. 19(8) 1941.8. pp.607-612 【雑37-98】
・木幡 健五郎. 秋吉 春雄. 阿野 藤七. どんぐりのタンニン抽出と醗酵に関する研究(第5報) : どんぐりのアミロ法に関する研究. 醸造学雑誌 = Journal of brewing. 19(8) 1941.8. pp.613-624【雑37-98】
・岡村 浩. 植物タンニン抽出物中のフェノール核および水酸基の測定法の紹介. 日本林学会誌. 42(10) 1960.10. pp.379-382 【Z18-340】
・太田 章. 植物タンニンと鞣製. 皮革科学. 50(1) 2004.4. pp.21-27【Z17-34】
・鍛冶 雅信. 植物タンニン,ポリフェノール,古くて新しい鞣し,多岐に渡る応用開発. 皮革科学. 54(1) 2008.4. pp.5-11【Z17-34】
・西岡 五夫. タンニンの化学--最近の研究. 化学と生物 : 日本農芸化学会会誌 : 生命・食糧・環境. 24(7) 1986.7. pp.428-439【Z18-26】
・大島 康義. 植物タンニンの化学. 日本農芸化学会誌 : 生命・食糧・環境. 32(7) 1958.7. pp.A81-A88【Z18-335】
・伊藤 裕三. 間所 和暁. 平山 雄二. ヒシの実抽出液の利用-2-抽出液に含まれるタンニン様物質. 北海道教育大学紀要. 第2部. A, 数学・物理学・化学・工学編. 44(1) 1993.7. pp.45-51【Z14-51】
・島田卓哉. 西井絵里子. 齊藤隆. 森林棲齧歯類3種におけるタンニン摂取量推定法の開発―糞中プロリン含有率を指標として―. 日本生態学会大会講演要旨集. 57 2010.3. p.352【Z18-2842】
※一般講演(ポスター発表)の講演要旨( http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/57/P2-007.html )の「方法」に“糞中のタンニン含有率(radial diffusion法)、フェノール含有率(Price-Butler法)(中略)を測定した。”とあります。
・島田 卓哉. 堅果とアカネズミとの関係--タンニンに富む堅果をアカネズミが利用できるわけ. 哺乳類科学. 48(1) (通号 96) 2008.6. pp.155-158【Z18-1160】
・島田 卓哉. 森とけもの(9)タンニンから見たドングリと野ネズミとの関係. 山林. (1483) 2007.12. pp.42-45【Z18-472】
・Procter H.R., Wilson J.A.. Theory of vegetable tanning. Journal of the chemical society. 109(Pt.2) 1916. pp.1327-1331【Z53-B34】
・HUANG Wen, GONG Guohua, WANG Wang. Effect of ellagitannin acyl hydrolase, xylanase and cellulase on ellagic acid production from cups extract of valonia acorns. Process Biochemistry. 42(9) 2007.9. pp.1291 1295【Z53-R129】
・Sveto Rakić, Silvana Petrović, Jelena Kukić, Milka Jadranin, Vele Tešević, Dragan Povrenović, Slavica Šiler-Marinković. Influence of thermal treatment on phenolic compounds and antioxidant properties of oak acorns from Serbia. Food chemistry. 104(2) 2007. pp.830–834【Z54-A801】
・Takahashi Akiko, Shimada Takuya. Selective consumption of acorns by the Japanese wood mouse according to tannin content: a behavioral countermeasure against plant secondary metabolites. Ecological research. 23(6) 2008. pp.1033-1038【Z54-F754】

・共立社 編. 実用製造化学講座.第5巻. 共立社, 昭和9-10【698-105】**
・山崎金五郎 著. 植物タンニン材料及其の科学. 大阪工研協会, 昭和18【439.6-Y48ウ】**
・望月常 著. 単寧材料及檞樹林. 農商務省山林局, 明38.9【321-12】***
・事業成績概要. 昭和22年度. 大阪市立生活科学研究所, [1948] 【498.076-O776z】**
・台湾総督府農業試験所 編. 台湾総督府農業試験所彙報. 第212号. 台湾総督府農業試験所, 昭和18【14.2イー285ハ】***
・奥田 拓男. タンニンの化学. 化学の領域. 35(4) 1981.4. pp.264-272【Z17-61】*
・中川 致之. 他. タンニン迅速定量のための簡易抽出法. 茶業技術研究. (通号 33) 1966.11. pp.73-77【Z18-570】**
・杉並 朝夫. ドングリからタンニンと食用餡. 発明 = The invention. 36(8) 1939.8. pp.44-47【Z14-38】**
・上田 嘉助. 髙木 康之. 津田 與志雄. タンニン資源に関する研究「どんぐり」タンニンに就て. 金沢工業専門学校学術報告. (3) 1949.10. pp.98-101【Z505-Ka8】**

・島田 卓哉.種子消費者との相互作用に基づいたコナラ属種子に含まれるタンニンの機能解明. 2009-2011.
※KAKEN:科学研究費補助金データベース( https://kaken.nii.ac.jp/ )で研究成果報告書を閲覧することができます。

・NDL-OPAC ( https://ndlopac.ndl.go.jp/
・国立国会図書館サーチ ( http://iss.ndl.go.jp/
・国立国会図書館デジタルコレクション ( http://dl.ndl.go.jp/
・JDreamIII [当館契約データベース]
・Web of Science [当館契約データベース]
・CiNii Articles ( http://ci.nii.ac.jp/
・J-GLOBAL ( http://jglobal.jst.go.jp/
・J-STAGE ( http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja
・林業・林産関係国内文献データベース(FOLIS)( http://www2.ffpri.affrc.go.jp/folis21/folis-hp-j.html
・森林総合研究所 発表論文データベース( http://www2.ffpri.affrc.go.jp/fdb/seika/
・Espacenet( http://worldwide.espacenet.com/
※「price butler」及び「radial diffusion」によるタンニンの抽出に係る特許情報は見当たりませんでした。

インターネット・データベースの最終アクセス日は2015年10月30日です。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
・『化学辞典』(森北出版株式会社 1985.1)
・『世界科学大事典 11』(講談社 1977)
・『柿渋』(シリーズ:ものと人間の文化史 ; 115 法政大学出版局 2003.10)
・『ドングリと文明 : 偉大な木が創った1万5000年の人類史』(日経BP社 2008.9)
NDC
天然物質の化学  (439 9版)
被子植物  (479 9版)
林産製造  (658 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
木の実
タンニン
抽出
price butler
radical diffusion
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000185778解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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