レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 紙の博物館図書室 (4210001) | 管理番号 (Control number) | 140814001 | |||||||
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事例作成日 (Creation date) | 登録日時 (Registration date) | 2014年08月14日 16時03分 | 更新日時 (Last update) | 2014年08月16日 15時06分 | ||||||
質問 (Question) | ティシュペーパーの歴史 | |||||||||
回答 (Answer) | ティシュペーパーは1924年アメリカのキンバリー・クラーク社(Kimberly-Clark Corporation)で開発され、誕生した。その製品名は「KLEENEX」(クリネックス)で「Clean」(清潔)のイメージから製品の用途や清潔感を消費者に連想させるものであった。化粧落としの為に開発されたもので、それまで使用されていたタオルや布は見た目も悪く非衛生的で、洗うのも面倒であり、使い捨てできる「クリネックスティシュ―」はたちまち女性の心をとらえることとなった。最初の「クリネックスティシュ―」は1枚1枚がおらずに箱に入ったもので、現在のように紙が1枚ずつ出てくるポップアップ(pop-up)の機能が開発されたのは1929年になってからのことである。『十條キンバリー25年史』(資料①) (前史) 第1次世界大戦中、アメリカ陸軍や赤十字は戦場での外科治療の際に必要なコットン(綿)の不足に悩まされ、その代替品を見つけるのが緊急課題であった。アメリカのキンバリー・クラーク社は木材繊維(セルロース)を原料に加工して丸めた新素材「セルコットン」(一種の紙綿)を綿に代わる物として開発、戦線の外科治療の現場に供給した。キンバリー・クラーク社ではこの「セルコットン」の技術を応用して1924年に世界で最初のティシュペーパーを発売した。『モノづくり解体新書』(資料②) | |||||||||
回答プロセス (Answering process) | ||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | 質問者は当館のレファ協登録事例「ポケットティシュの歴史」 http://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000077246-00 及び「ティシュペーパーのポップアップ方式について」 http://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000074423-00 を見て当館を訪問した。 | |||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||||
備考 (Notes) | 「セルコットン」は生理用品の代わりとしても重宝がられて、これにヒントを得たキンバリークラーク社は1920年に「コーテックス」のブランドで世界で初めての本格的な生理用品の販売を開始した。(資料②) | |||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 質問者区分 (Category of questioner) | 小中学生 | ||||||
登録番号 (Registration number) | 1000158250 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |