レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年09月13日
- 登録日時
- 2018/09/13 16:06
- 更新日時
- 2018/09/28 08:57
- 管理番号
- いわき総合-地域573
- 質問
-
内郷第一中学校の敷地西側のブロック塀の下部に常磐炭礦の構築物と言われるものがあるとのことだが、内郷第一中学校の場所には、常磐炭礦㈱の施設があったとも聞いており、この経緯が確認できる資料を探している。
- 回答
-
内郷一中のブロック塀の下にある炭砿遺構については、「写真で綴るいわきの炭砿」(草野日出雄著 昭和50年)の108p「ズリ山に築いた高坂住宅団地」に内郷地域全体の写真が掲載されており、⑫市立内郷一中(旧内郷砿住吉本坑坑口があった)という記述と、内郷一中の建物の近辺にそれらしい物体が写っているように見える。内郷一中を挟んで内郷御殿砿員住宅が建てられており、近辺に坑口が多数遺っているが、内郷一中に遺されている坑口がどのような構造であったかについては、確認できない。
「内郷郷土史 下巻」(内郷郷土史編さん委員会編/発行、1988年)に、内郷地区の新制中学校の校舎についての記述があり、常磐炭礦㈱が費用負担をしたのは、内郷二中とあり、内郷一中と二中で、居住地域ではなく、炭鉱従業員の子弟か否かで在籍生徒を区分していた。宮町金坂179番地にあった常磐炭礦㈱の経営する私立青年学校も絡んでおり、「新制中学校を二校設置するにあたっては、常磐炭礦従業員の子弟を常磐炭礦の私立青年学校跡に収容して、これを内郷第二中学校とし、それ以外の者を高坂国民学校高等科の跡に収容して内郷第一中学校と呼称することになった。」とある。
常磐炭礦㈱は、内郷二中の新設諸経費を負担し、その後も内郷町に指定寄付を行っている。
- 回答プロセス
-
内郷の歴史、常磐炭礦、教育施設という観点から、資料を探した。
「いわき市の教育」「福島県中学校十年史」(1958)には、中学校の立地や施設について記述がない。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 東北地方 (212)
- 教育史.事情 (372)
- 石炭 (567)
- 参考資料
-
-
草野 日出雄/著 , 和田 文夫/監修 , 草野 日出雄 , 和田 文夫 , 草野 日出雄 , 和田 文夫. 写真で綴るいわきの炭砿 : 常磐炭田とその変貌の記録. はましん企画, 1975-06.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062980538-00 -
内郷郷土史編さん委員会/編. 内郷郷土史 下巻. 内郷郷土史編さん委員会, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I010457590-00 - 日興出版/編. いわき市(平・内郷・常磐)住宅地図. 日興出版, 1972.
-
草野 日出雄/著 , 和田 文夫/監修 , 草野 日出雄 , 和田 文夫 , 草野 日出雄 , 和田 文夫. 写真で綴るいわきの炭砿 : 常磐炭田とその変貌の記録. はましん企画, 1975-06.
- キーワード
-
- 常磐炭礦遺構
- 内郷第一中学校
- 青年学校
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体 団体
- 登録番号
- 1000242470