レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20110714
- 登録日時
- 2011/07/14 10:54
- 更新日時
- 2012/01/26 13:11
- 管理番号
- 110714001
- 質問
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未解決
しときの紙とはどのような紙か
- 回答
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①しとき(粢)とは米または粳米で作った神前に供える餅『岩波古語辞典』であることから、お供えの餅に飾る切り紙につかる紙のことをさしたのではないか。
②茨城県久慈郡を流れる四時川あたりでつくられた紙のことか。
- 回答プロセス
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①しとき紙という言葉を当館蔵書で調べるも該当する紙は見当たらず
②紙の産地名ではと地名をインターネット検索すると四時川 茨城県久慈郡を流れる川と出る。その地域は古くから楮や紙の産地なので、あるいは「四時」で作られた紙ということで「四時紙」とも推測されるが、所蔵文献には「四時紙」というものはみつからなかった。
③この時点で質問者には回答不明の通知をした。
④レファレンスの見直し作業にあたり、回答不能のこの事例をあらためてまとめてレファ協に登録するにあたり、「しとき」という言葉の意味を古語辞典で検索してみた。
- 事前調査事項
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この言葉は『花火秘伝集』利笑作 出版年不明 の「蜂火」の作り方にかかれている。以下読み下し文より抜粋
4 蜂火 火薬の組成 硝石100 硫黄14 木炭27
口伝がある。しときの紙を長さ7寸幅8分ほどに切り、虎の尾のように竹にきつく巻く。この先を糸できつく巻く。
二つ玉、三つ玉でも、いずれも虎の尾の作り方と同じである。
早稲田大学図書館 古典籍総合データベースに『花火秘伝集』の画像あり。
- NDC
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- 燃料.爆発物 (575 9版)
- 参考資料
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- 『岩波古語辞典』 補訂版 1990
- 『花火秘伝集』利笑作 河内屋源七郎 心斎橋北久寶寺町(大坂) (早稲田大学図書館所蔵 )
- キーワード
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- 花火
- しとき
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 既に未解決として質問者には通知しましたが、このほど改めて一般公開事例とさせていただきました。、何かご存知のことがありましたら、当館までコメントいただければ幸いです。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000088478