レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/03/12
- 登録日時
- 2009/05/09 02:11
- 更新日時
- 2009/05/12 15:30
- 管理番号
- 埼浦-2008-087
- 質問
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未解決
利根川から見沼代用水に水を引き込むために設置された増圦は、明治42年に撤去された。撤去前3年間水量調査が行われたようだが、いきさつ、調査内容等の状況がわかる資料はあるか。
※元圦は享保12年に下中条地内の利根川右岸の本堤に伏込まれ、増圦は享保13年に伏込まれた。
- 回答
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見沼代用水増圦の撤去前の水量調査について、調査内容が詳しく書かれた資料は見つけられなかった。増圦撤去のいきさつについて書かれた資料を紹介した。
『見沼土地改良区史』(見沼土地改良区 1988)
p115「このように、堅牢に築造された元圦・増圦であったが、利根川の氾濫、木造部の腐朽などのため、しばしば修復や伏替を実施しなければならなかった。(中略)これらの工事も明治38年(1905)に煉瓦造に改造されることによって終了したのであった。なお、この明治38年の改良工事の竣功により、増圦は不要となったので、同42年その撤去工事が施工され、元圦の改築及び増圦の撤去を記念して元圦の側に記念碑が建立された。」
『見沼代用水路の開疏と経営』(見沼代用水路土地改良区 1962)
p46「明治38年の元圦の改造後、流入量が増加し増圦の必要がなくなり取毀された。」
さらに、埼玉県立文書館を紹介した。
『埼玉県行政文書件名目録 埼玉県立文書館収蔵 土木編2』
p233 文書番号:明2515、件名番号:26、文書年月日:〔明治〕38.6.24、件名:見沼代用水路樋管改築工事関係書類一括
p341 文書番号:明2666、件名番号:63、文書年月日:〔明治〕42.1.16、件名:利根川通北埼・須加村地内工作物除却工事施行願ノ件許可
《埼玉県立文書館収蔵資料検索システム》
データID:1080300305、文書番号:見沼代用水土地改良区199、表題:北埼玉郡須加村地内利根川通見沼代用水路元圦改良工事予算書
データID:1080300412、文書番号:見沼代用水土地改良区306、表題:増圦建碑関係書類綴
※この他、キーワード〈元圦〉〈増圦〉などで検索すると参考になる資料がある可能性あり。
(http://www.saimonjo.jp/01_top/Index.html 2009/03/12最終確認)
- 回答プロセス
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『いしぶみ 碑に刻まれた埼玉の土地改良』p62に「撤見沼渠増圦碑」の碑文はあるが、解説等はなし。
『見沼土地改良区史』『見沼代用水路の開疏と経営』に増圦撤去のいきさつについて多少触れられているが、調査内容については記述なし。
埼玉県立文書館の目録、Web-OPACにより、関係すると思われる文書が見つかった。
その他、該当する記述を見つけられなかった資料は以下の通り。
『須加村史』(須加 1937)
『須加村史』(須加地区自治連合会 1987)
『埼玉県史料叢書 8 明治期産業土木史料』
『埼玉県史料叢書 9 明治大正期知事事務引継書1』
『行田市史々料展目録』
『行田市史 下』(行田市 1964)
『行田市史 資料編 近代1』
『行田市郷土博物館収蔵資料目録諸家文書目録 1、2』
- 事前調査事項
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「見沼代用水沿革史」(見沼代用水土地改良区 1957)p351-352「撤見沼渠増圦碑記」に、「増圦宜しく撤すへきなり然れとも尚水量を試みる為閉置すること三歳」とある。
- NDC
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- 農業工学 (614 9版)
- 建設工学.土木工学 (510 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『見沼土地改良区史』(見沼土地改良区 1988)
- 『見沼代用水路の開疏と経営』(見沼代用水路土地改良区 1962)
- キーワード
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- 見沼(ミヌマ)代用水-用水路-埼玉県
- 土木行政-土木事業史-近代-埼玉県
- 郷土資料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000054569