レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年12月18日
- 登録日時
- 2017/01/06 09:15
- 更新日時
- 2018/07/04 19:55
- 管理番号
- 0131224683
- 質問
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解決
トイレの男女マークに、“赤”と“青”が使われるようになったのはなぜか知りたい。
- 回答
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「図解世界の色彩感情事典」によると、世界のほとんどの国で
“男性”を“青系”
“女性”を“赤系”(ただしピンクが多い)
という認識がされているようです。
また、「日経プラスワン 2009年5月2日号」に掲載されている「どうして男性は青、女性が赤なの?」という記事では、
世界でも人気の2色(青・赤)で対比していること
トイレマークの起源は“東京五輪”であり、“大阪万博”でさらに広まった
とあります。
以下、当館所蔵の参考資料になります。
図解世界の色彩感情事典
「世界の青年の色彩認知」に関する調査票の質問7で、言葉の意味を表すのにふさわしい色を選択してもらっている。
質問7.14 男性(Man) p.79
世界的に青系統が中心となっている。
質問7.15 女性(Woman) p.80
ピンク系統・赤系統の色が上位を占めている。
日経プラスワン 2009年5月2日号 5面
どうして男性は青、女性が赤なの?
小学6年生の子供とお父さんが会話する形でわかりやすく紹介されている。
世界のトイレマークの写真もあり。
- 回答プロセス
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インターネット検索で、東京五輪を開催した時にサインを作り、男性を青、女性を赤、としたのがはじまり、といった内容の記述を発見。
また、「日経プラスワン 2009年5月2日号」の記事について書かれているサイトがあったので、日経テレコン21で「日経プラスワン 2009年5月2日号」を確認。
“トイレ”、“色彩(心理)”、“シンボルマーク”、“サイン”などから、資料にアプローチする。
“ピクトグラム”の本についても多数あたるが、白黒のものが多かった。
「世界のサインとマーク 」(村越愛策監修 世界文化社 2002)は、“文字よりも雄弁な色、赤と緑”、“オリンピックが変えた標識”があるが、トイレについては触れられていなかった。
「トイレ学大事典」(日本トイレ協会編 柏書房 2015)は、“トイレのサイン/ピクトグラム”が、1964年の東京オリンピックで初めて作られた経緯や、その後、世界各国でも採用され、国際統一化されるまでの記述があり、世界のトイレマークも掲載されているが、色については触れられていなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 住宅建築 (527 9版)
- 参考資料
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千々岩英彰 編著 , 千々岩, 英彰, 1938-. 図解世界の色彩感情事典 : 世界初の色彩認知の調査と分析. 河出書房新社, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002756509-00 , ISBN 4309263550 (当館資料番号 112760293)
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千々岩英彰 編著 , 千々岩, 英彰, 1938-. 図解世界の色彩感情事典 : 世界初の色彩認知の調査と分析. 河出書房新社, 1999.
- キーワード
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- トイレ
- 色彩
- サイン
- シンボルマーク
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 2018.7.4:「トイレ学大事典」を回答プロセスに追加。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000205868