レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年02月15日
- 登録日時
- 2017/10/20 00:30
- 更新日時
- 2017/11/09 14:25
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 伏見中央17-1
- 質問
-
解決
京都の東福寺にある三門と,その2階内部の様子がわかる本が見たい。
- 回答
-
東福寺は東山区本町15丁目にある臨済宗東福寺派の大本山。三門は応永年間(1394~1428)の造立で,現存する最古の三門遺構。二階二重門。国宝。(【資料1】より)
【資料1】から【資料9】を提供した。
- 回答プロセス
-
【資料2】に,東福寺三門と2階内部について以下の事項があった。
・「五間三戸,二階二重門で,現存する禅宗寺院の三門としてはわが国最古で最大のもの」
・(2階内部の)「須弥壇中央には宝冠釈迦如来,左右には十六羅漢像・月蓋長者・善財童子が安置されている。」
・「南北朝から室町時代初期にかけての建立になる三門楼上の天井や柱には兆殿司
こと明兆とその弟子寒殿司による迦陵頻迦(かりょうびんが)が描かれている。」
・「毎年三月の涅槃会では三門楼上の「特別公開」(中略)を行っている。」
・三門外観と2階内部の写真あり。
【資料3】にも同様の記述があり,三門外観と2階内部の写真に加えて天井画の迦陵頻迦,宝冠釈迦如来像の写真がある。
【資料4】は,2階内部の別角度からの写真と解説がある。
【資料5】は,三門正面と2階内部の見開き写真に加え,三門の歴史,著者の2階内部に対する印象や,過去の修理(1656,1970)に関する記述,建築の観点から見た三門の解説がある。
建築物としての資料がないか検索し,その結果【資料6】にも,以下の記述があった。
・「禅宗寺院の三門では二階に釈迦如来や十六羅漢像を安置し,内部に装飾彩色を施して荘厳し,左右に階段を設けて上り口に山廊と称する小舎を構えることが行われ(中略)東福寺三門はその代表的な例」
【資料7】には「三門」という言葉の解説「禅宗寺院に用いる三解脱門(さんげだつもん)の略称」などがある。
東福寺三門が国宝であることから,「国宝」をキーワードに検索し,【資料8】【資料9】にあたる。
【資料8】は32cm×26cmの図版で三門外観と2階内部の写真が,【資料9】には写真と
三門の歴史,2階内部の紹介がある。【資料2】~【資料5】と大体同じ内容であった。
【資料2】~【資料9】は重複する事項もあったが,写真が様々な角度から撮られていたので,全て紹介した。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291 9版)
- 日本の建築 (521 9版)
- 芸術政策.文化財 (709 9版)
- 参考資料
-
- 【資料1】『京都大事典』(佐和 隆研/[ほか]編集 淡交社 1984)p657 , ISBN 4-473-00885-1
- 【資料2】『古寺巡礼京都 3 東福寺 新版』(福島 慶道・檀 ふみ/著 淡交社 2006)p17~19,133 , ISBN 4-473-03353-8
- 【資料3】『京の冬の旅2015-2016』(交通新聞社 2015)p18,19
- 【資料4】『週刊京都を歩く ヴィジュアル百科 No.26 東福寺周辺』(講談社 2004)p7,8,10
- 【資料5】『古寺巡礼京都 18 東福寺』 , ISBN 4-473-00478-3
- 【資料6】『寺社建築の鑑賞基礎知識』(浜島 正士/著 至文堂 1992)p105~107 , ISBN 4-7843-0113-5
- 【資料7】『寺院・神社・住宅の見学必携 総合編』(下村 健治/著 修成学園出版局 1998)p27 , ISBN 4-915783-09-X
- 【資料8】『国宝 14 建造物』(文化庁/監修 毎日新聞社 1984)図版40-1~40-2
- 【資料9】『朝日百科日本の国宝 8 近畿』(朝日新聞社 1999)p20,21
- キーワード
-
- 東福寺
- 三門
- 国宝
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000223643