レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年02月15日
- 登録日時
- 2013/03/13 09:18
- 更新日時
- 2013/06/12 11:15
- 管理番号
- 埼熊-2012-274
- 質問
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解決
横須賀製鉄所建築の請負人およびその代人、仕事の内容、金額などについて知りたい。
- 回答
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横須賀在住請負業者21名の名前や、その代人、明治2、3年の入札項目やその金額について詳しい記述のあった、以下の資料を紹介した。
『日記が語る19世紀の横浜 関口日記と堤家文書』(横浜開港資料館、横浜近世史研究会編 山川出版社 1998)
p268-309「幕末維新期の建設請負業者-横須賀製鉄所の建設と蔵田清右衛門」(森田朋子著)あり。
p275「表3 明治2年10月、横須賀在住請負業者21名」あり。請負人と代人の名あり。
p276-279「表4-1 明治2年の入札請負」あり。月日、項目、種、単位と請負人の入札額について記載あり。 同様にp280-283「表5-1 明治3年の入札請負」あり。
p279-280「明治期の請負業者が建築・土木に分化して専業化したことと比べると、製鉄所の請負業者は全員が資材調達までつとめる総合業者であることは特徴的である。」とあり。
- 回答プロセス
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横須賀製鉄所について調査
『日本科学技術史大系 17 建築技術』(日本科学史学会編 第一法規出版 1964)
p52〈横須賀製鉄所建設記録〉の項に、「製鉄所建設の工事関係及び建築物その他の具体的な資料は永い間不明であった。」(昭和28年ころ堤芳正氏宅に記録類が保存されていることが発見され、)「横浜市史編集室はこの堤家文書中の約1000点を『堤家文書目録 横浜史料目録第4輯』(1953年3月)なる仮目録にまとめた。」「堤家文書とは、横須賀製鉄所の建設に当たって幕府が指定した請負人6名(後に慶応三年4名が追加指定された。)の1人、江戸深川中木場の蔵田清右衛門の代人堤磯右衛門(1833-1891)の手記である。」とあり。
『新横須賀市史 資料編 近世 1』(横須賀市 2007)
p991-1018「慶応二年正月 横須賀製鉄所建設の野帳」の項あり。注文品の名称、数量、大きさ、金額等の記載あり。『日記が語る19世紀の横浜 関口日記と堤家文書』の参考文献から
「横浜近世史研究会「堤芳正家所蔵文書にみる磯子村と農民たち(その2)」(『横浜開港資料館紀要 14』p111-138 横浜開港資料館 1996)
p121-129「8 横須賀製鉄所関係文書について」に解説と史料の掲載あり。
p128-129に史料37「御定雇諸職人足賃銭取調帳」あり参考文献にある「横須賀造船史」(横須賀鎮守府 明治26)は国立国会図書館ウェブサイト。(デジタル化資料)で閲覧可能。
「横須賀造船史 1」(横須賀鎮守府 明26.10)
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/847253 国立国会図書館 2013/1/19最終確認)
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 建築学 (520 9版)
- 参考資料
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- 『日記が語る19世紀の横浜 関口日記と堤家文書』(横浜開港資料館、横浜近世史研究会編 山川出版社 1998)
- キーワード
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- 横須賀製鉄所
- 日本-歴史
- 建設業-日本
- 職人-日本
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000128799