レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年08月27日
- 登録日時
- 2019/08/28 18:37
- 更新日時
- 2020/10/02 13:12
- 管理番号
- 相大-R1-013
- 質問
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解決
日本の古代・中世の金・銀・銅の産出量を知りたい。
- 回答
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雑誌記事の情報を提供した。
概数ではあるが、以下の事がわかった。
・金・銀については、奈良~室町時代(710‐1467)金の産出量 30t(年平均40㎏) 銀の産出量10t(年平均13㎏)
・銅については、弥生・古墳時代の銅使用量は推定100tに満たない量、奈良時代 推定1000t、平安時代の総数は記述ないが、皇朝十二銭には約400tの銅が使用された。また、1183年(寿永2年)の東大寺大仏の補修には、熟銅(精錬銅)8.4万斤(50t)が使われた。
- 回答プロセス
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・自館OPACにてキーワード“キンゾク レキシ”で検索する。
『金属と日本人の歴史』 桶谷繁雄/著 講談社 2006 【s24464844 B560.21】
『金・銀・銅の日本史』 村上隆/著 岩波書店 2007 【s31908619 S210.1】
どちらも金銀銅の歴史、当時の精錬法、成分等の記述はあったが、具体的な産出量についてはなかった。
・インターネット検索エンジンGoogleにてキーワード“日本 古代 金 産出量”で検索する。
以下のPDFがヒットする。それぞれの表題を国立国会図書館NDL-OPACで検索し、掲載誌名を特定した。
①「金属を通して歴史を観る 4.金属生産量の歴史(3)金銀」 新井宏(日本金属工業(株)常務取締役)/著
掲載誌: バウンダリー : 材料開発ジャーナル/コンパス社 [編] 15(3) (通号 167) 1999.03 p.35‐39
奈良~室町時代(710‐1467)金の産出量 30t(年平均40㎏) 銀の産出量10t(年平均13㎏)とあり。
②「我が国の銅の需給状況の歴史と変遷 歴史シリーズ―銅(2)」 金属資源開発調査企画グループ/編
掲載誌:金属資源レポート / 石油天然ガス・金属鉱物資源機構金属資源開発本部金属企画調査部 編 35(3) (通号 350) 2005.9 p.434‐454
弥生・古墳時代の銅使用量は推定100tに満たない量
奈良時代 推定1000t、平安時代の総数は記述ないが、皇朝十二銭には約400tの銅が使用された。また、1183年(寿永2年)の東大寺大仏の補修には、熟銅(精錬銅)8.4万斤(50t)が使われたとあり。
注:【 】は自館の資料コードと請求記号
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 金属工学.鉱山工学 (560 9版)
- 参考資料
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- 『金属と日本人の歴史』 桶谷繁雄/著 講談社 2006
- 『金・銀・銅の日本史』 村上隆/著 岩波書店 2007
- キーワード
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- 金属
- 産出量
- 金銀銅
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000260568