レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/07/07
- 登録日時
- 2009/01/23 02:11
- 更新日時
- 2009/01/27 13:14
- 管理番号
- 埼久-2008-028
- 質問
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解決
救命ボート、又は救命胴衣の中の気体(ガスか)は主に何が使われているのか。ふくらんだ状態での体積、比率なども知りたい。
- 回答
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当館所蔵の資料を調べたところ、下記の資料に関連の記述があり。
1 『船舶遭難時の生存技術と救命設備』(及川清 成山堂書店 1984)
①救命ボート、又は救命胴衣の中の気体(ガスか)について
p69の「浮力材料の概要」のなかに液化炭酸ガスの特長、性能の記述あり。
②ふくらんだ状態での体積、比率について
具体的な記述は見あたらないが、p96から「e)膨脹式救命いかだの主要性能」の項でp97下から3行に定員の算定に関わり、必要な1人あたりの主気室容積値があり、定員数により膨脹式救命いかだの必要容積がわかる。
p101「f)充気装置の概要」の項に膨脹に用いる付属ガスボンベの成分と性能が詳しく書かれている。また、p115「c)救命胴衣」の項では性能、特長の記述あり。ただし、ふくらんだ状態での体積の記述はなし。
2 『限定救命艇手必携(六訂版)』(成山堂書店 1994)
救命いかだについての取扱い方法や構造を図を用いてわかりやすく記述されてる。このなかでp13に「救命いかだは、液化混合ガスボンベ等の封がきられて、いかだ本体の気室及び天幕支柱にガスが流入し、自動的に膨張します。」、p41に「膨脹式救命胴衣は、胴衣の気室に炭酸ガスが充満して膨張し浮力を得る・・」などの記述があり、「救命ボート、又は救命胴衣の中の気体(ガスか)」は、炭酸ガスであることがわかる。また、p16からp25に救命いかだの種類と製造会社、性能などについての記述あり。なお、紹介した資料は出版年が古いので、現在の動向までは不明。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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ボート内の気体の体積は出せるかもしれないが、使用ガスについてはインターネット情報しか得られなかった。
調査済資料:「岩波科学百科」「物理化学の基礎」
- NDC
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- 船体艤装.船舶設備 (553 9版)
- 参考資料
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- 『船舶遭難時の生存技術と救命設備』(及川清 成山堂書店 1984)
- 『限定救命艇手必携』(船員法規研究会編 成山堂書店 1994)
- キーワード
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- 救命艇
- 救命いかだ
- 救命ボート
- 救命胴衣
- 液化炭酸ガス
- 船舶救助
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000051022