レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年01月26日
- 登録日時
- 2022/05/20 14:22
- 更新日時
- 2022/10/18 15:19
- 管理番号
- 埼久-2022-011
- 質問
-
未解決
健康食品「赤竜の粒」の効能について、客観的に書かれた資料はあるか。
- 回答
-
「赤竜の粒」そのものについて客観的な記述のある資料は確認できなかった。
- 回答プロセス
-
1 「赤竜の粒」について確認する。
(1)《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈赤竜の粒〉で検索する。
《健康365 2019年12月号》(https://h-and-i.co.jp/365/2019%E5%B9%B412%E6%9C%88%E5%8F%B7 株式会社エイチアンドアイ)
p16-17「赤ミミズの酵素「ルンブロキナーゼ」はたんぱく質を分解する」等の説明あり。事前調査事項の雑誌記事あり。
《ヒーロー健康ショップ》(https://hero365.net/ 株式会社ヒーロー)
「赤竜の粒 ソルベント」(https://hero365.net/products/detail/153)
「メーカー商品名」ソルベント (ミミズ乾燥粉末含有食品)
「国立大学と製薬会社の共同研究で有効成分のみの抽出に成功。特殊な超高圧技術で従来の赤ミミズ乾燥粉末の約3倍の吸収力と即効性を実現。」とあり。
2 参考図書を調べる。
『日経ヘルスサプリメント事典 最新のサプリ、ハーブ、漢方、食品成分、トクホがわかる 第4版』(日経ヘルス編 日経BP社 2011)
p3「赤ミミズ」に「1980年代に、日本の研究者がこのミミズから血栓を溶かす酵素のルンブルキナーゼを発見した」とあり。
『健康食品・サプリメントの事典 カラー版』(鈴木洋著 医歯薬出版 2011)
p199〈ルンブルクスルベルス Lumbricus Rubellus〉別名:LR末食品、赤ミミズ(red worm)
「1983年に宮崎医科大学(原宮﨑大学医学部)の美原恒教授が、赤ミミズの内臓に線溶活性酵素、ルンブルキナーゼが含まれていることを国際血栓止血学会で発表し、世界中から注目されるようになった。」とあり。
3 自館目録を〈血栓〉〈サプリメント〉で検索する。
『血栓を溶かし梗塞を予防しよう 驚異の酵素の発見』(栗本慎一郎著 東京農業大学出版会 2001)
p59-111「第2章 血栓を溶かすルンブロキナーゼ」あり。
『血栓症と食』(高田明和編集 朝倉書店 2020)
p159ルンブロキナーゼの血栓溶解活性のin vitroでの実験についての記述あり。
(注)「in vitro」とは「試験管内で」の意味。(『科学大辞典』(丸善 2005))より。
4 NDC分類〈483.93〉の棚にあたる。
『ミミズの雑学』(渡辺弘之著 北隆館 2012)
p135アカミミズ(レッドワーム)から抽出した血栓を溶解するルンブロキナーゼ(Lumbrokinase)についての記述あり。
5 《国立国会図書館リサーチ・ナビ》(https://rnavi.ndl.go.jp/jp/ 国立国会図書館)を〈健康食品〉で検索する。
「リサーチ・ナビ 健康食品産業について調べるには」(https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102344.php)に掲載されているウェブサイトにあたる。
《日本サプリメント協会》(https://www.j-supplements.com/ 一般社団法人日本サプリメント協会)
「サプリメントデータベース」中の「ルンブルクスルベルス」の項に「抽出成分が血管内の血栓を溶かす」とあり。
6 健康食品情報を調べられるウェブサイトを検索する。
(1)《国立健康・栄養研究所》(https://www.nibiohn.go.jp/eiken/ 国立健康・栄養研究所)
「健康食品」の安全性・有効性情報」の「健康食品の素材情報データベース一覧」を調べる。
該当なし。
(2)《安全情報・被害関連情報 掲載情報内の検索》(https://hfnet.nibiohn.go.jp/ 国立健康・栄養研究所)を〈赤竜〉〈ソルベント〉〈ルンブルキナーゼ〉〈赤ミミズ〉で検索する。
該当なし。
(3)《機能性食品表示の届出情報検索》(https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_with_function_claims/search/ 消費者庁)を〈赤竜〉〈ソルベント〉〈ルンブルキナーゼ〉〈赤ミミズ〉で検索する。
(注)『機能性表示食品DATA BOOK 第3版』(日本抗加齢協会監修 メディカルレビュー社 2017)にこのサイトの紹介あり。
該当なし。
7 《聞蔵IIビジュアル》(朝日新聞社)を〈ミミズ & ルンブロキナーゼ〉で検索する。
「食用ミミズ粉末、増産へ新工場 宮﨑・田野町」『朝日新聞 2002年8月22日 夕刊 8面』
「健康食品原料メーカー輝龍(本社・兵庫県)が、田野町の工業団地内に工場を設置し、11月から操業を始める。製品はワキ製薬(本社・奈良県)が世界で唯一製造している。ワキ製薬によると、製品は血栓症や糖尿病、血圧調整に有効という。」とあり。
8 《医中誌Web》(医学中央雑誌刊行会)を〈ルンブルクスルベルス〉〈ルンブロキナーゼ〉で検索する。
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)
山本昌弘[ほか]著「成人におけるルンブルクスルベルス末の臨床試験」(『日本未病システム学会雑誌 12巻2号』p267-273 日本未病システム学会 2007.3 https://www.jstage.jst.go.jp/article/mibyou1998/12/2/12_2_267/_article/-char/ja/)
アカミミズが原料の機能性健康食品「ルンブルクスルベルス末」の主成分ルンブロキナーゼについての初期段階の臨床試験の報告と結果についての記述あり。
9 《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)を〈ルンブルクスルベルス〉〈ルンブロキナーゼ〉で検索する。
10 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈ワキ製薬〉で検索する。
《ワキ製薬株式会社》(http://www.a-kusuri.co.jp/ ワキ製薬株式会社)
「対循環器素材の第一号としてミミズのプロテアーゼを開発、市場に投入して15年以上が経過しました。」とあり。
ウェブサイトで紹介されている医薬品・健康食品に「赤竜の粒」「ソルベント」はないが、プレスリリースに「2019/12/10 健康雑誌「健康365」でミミズ酵素が3ヶ月連続で取り上げられました!」とあり。
〈その他調査済み資料〉
『機能性食品の事典』(荒井綜一〔ほか〕編 朝倉書店 2007)
『機能性表示食品DATA BOOK 第3版』(日本抗加齢協会監修 メディカルレビュー社 2017)
『ミミズのはたらき』(中村好男編著 創森社 2011)
『ミミズの学術的研究』(石塚小太郎著 全国農村教育協会 2015)
『長生きしよう!血管健康生活のススメ メタボリック症候群からエコノミークラス症候群まで』(平井正文著 東洋書店 2007)
『日本整形外科学会症候性静脈血栓塞栓症予防ガイドライン 南江堂 2017)
『EBMサプリメント事典 科学的根拠に基づく適正使用指針』(蒲原聖可著 医学出版社 2008)
『サプリメント事典 第3版』(蒲原聖可著 平凡社 2010)
『科学的根拠に基づくサプリメントの基礎知識』(堀美智子編 橋詰直孝監修 薬事日報社 2005)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2022年5月20日。
- 事前調査事項
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『健康365』という雑誌に宣伝記事あり。
- NDC
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- 薬学 (499 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 健康食品-日本
- 栄養補助食品
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 健康・医療
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000316416