レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年07月03日
- 登録日時
- 2018/09/07 11:00
- 更新日時
- 2019/09/12 18:34
- 管理番号
- 島根郷2018-07-003
- 質問
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解決
出雲市大社町にあるというトウツバキ(唐椿)について知りたい。
- 回答
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当館所蔵資料より、下記の資料を紹介し回答。
資料1:10号p21「大社町の天然記念物 中山の唐椿」(前島春雄)。西中山の石田氏宅に2本の大きな唐椿があり、昭和49年8月に町の天然記念物に指定されている。この唐椿は横臥しており、樹丈6m、根元回り66㎝、樹齢は約150年とされている。もう一本は55年ほど前に藪椿の台木に接ぎ木されたものである。成長が早く、樹高8m、根元回り37㎝ほどある。
この唐椿は4代前の当主の時に「御碕の殿様におともして江戸へ行った際持ち帰って植えたもの」で、当時は珍品で入手が難しく見ることすら困難なものであったとされる。ここの唐椿はキャプテン・ローエスという品種で、最も古くから日本へ伝わっており、各地の愛好家によって栽培されているが、その性質は弱く、よほど良い環境でないと枯れることが多く、石田家のような巨木に育つことは珍しいという。
資料2:p1-3「大社の宝物(十四)〈表紙写真〉 町指定天然記念物 中山のトウツバキ」(稲根克也)。資料1の内容を紹介し、現在の状況を記述する。花が満開となるのは4月初旬で桜よりやや早い時期になり、直径15センチはある大輪の花を木の上のほうから咲かせていく。過去には愛好家に株分けしたことあったが、接ぎ木や挿し木でもほとんど成功してはいないらしい。幹の大きさは近年ではそれほど変化はないが、枝は少しづつ伸びており、雪の重みなどで折れないように支柱や紐で補強するなどしているという。当主が多伎町の華蔵温泉にあるトウツバキを見に行ったところ、そのトウツバキは樹齢100年くらいで花も大きかったが、幹の太さは半分程度しかなかったという。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 被子植物 (479 8版)
- 参考資料
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【資料1】大社史話会 編 , 大社史話会. 大社の史話 第1~11号. 大社史話会, 1974.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069452349-00 (当館請求記号 092.4/16/1-11 ※貸出禁止資料) - 【資料2】大社史話会 編 , 大社史話会. 大社の史話 第127号.大社史話会,2001 (当館請求記号 (逐刊)SZ24/タ/127 ※貸出禁止資料)
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【資料1】大社史話会 編 , 大社史話会. 大社の史話 第1~11号. 大社史話会, 1974.
- キーワード
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- トウツバキ 唐椿
- 天然記念物
- 大社町
- つばき
- 島根県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000242024