レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/11/17
- 登録日時
- 2016/04/28 16:47
- 更新日時
- 2016/07/06 16:40
- 管理番号
- 埼久-2016-011
- 質問
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解決
文永の役(1273年11月)・弘安の役(1281年7月)の海の潮の満ち引きを調べたいが、その時代の潮汐表があるか、または算出方法があるか知りたい。
- 回答
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過去の潮汐の算出方法について記述のある以下の資料を紹介した。
『中世の東海道をゆく』(榎原雅治著 中央公論新社 2008)
p7-14 鎌倉時代の飛鳥井雅有の日記『春の深山路』の旅程から、当時の東海道の環境を復元するため、海上保安庁海上情報部作成のソフトウェア《潮汐推算》(http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/TIDE/tide_pred/index.htm 海上保安庁)を用いて、現在の名古屋港での弘安3年(1280)11月18日、仁治3年(1242)8月17日、建治元年(1275)8月5日の潮位を計算した方法と、その結果表が掲載されている。
『海洋科学基礎講座 3 海洋物理』(東海大学出版会 1981)
p111- 「潮汐」の章に各種の計算式が示されている。
『海洋学講座 2 海洋物理学』(東京大学出版会 1976)
p88- 「潮汐についての基本方程式とその解」に各種の計算式あり。
ウェブサイト・データベースの最終アクセスは2015年11月17日。
- 回答プロセス
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1 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈潮汐表〉で検索
《潮汐観測資料》(http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/genbo/index.php 気象庁)
過去の場所別観測確定値を見ることができるが、1992年からのみ。
2 NDC分類〈451〉(気象学)、〈452〉(海洋学)関連資料を調査
以下質問に関する記述のない資料
『潮汐・潮流の話 科学者になりたい少年のために』(柳哲雄著 創風社出版 1987)
p57 「潮汐・潮流の予報」の章に、「村上水軍の潮汐表」(旧暦各月上旬・中旬・下旬各日の満潮・干潮の時刻を表す早見表)あり。それ以前の時代については記述なし。
『潮汐の話 地球の鼓動 現代の科学 47』(エドワード・P.クランシー著 河出書房新社 1972)
『古記録による13世紀の天候記録』(水越允治編 東京堂出版 2010)
天気の記録のみ。
- 事前調査事項
- NDC
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- 気象学 (451 9版)
- 海洋学 (452 9版)
- 参考資料
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- 『中世の東海道をゆく』(榎原雅治著 中央公論新社 2008) , ISBN 978-4-12-101944-8
- 『海洋科学基礎講座 3 海洋物理』(東海大学出版会 1981)
- 『海洋学講座 2 海洋物理学』(東京大学出版会 1976)
- キーワード
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- 潮汐
- 元寇 (1274, 1281)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000191730