レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年3月16日
- 登録日時
- 2020/04/21 16:51
- 更新日時
- 2021/02/04 14:44
- 管理番号
- 埼久-2020-024
- 質問
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解決
20-30年前に自衛隊市ヶ谷駐屯地辺りで大量の頭蓋骨が発見されたというニュースを耳にしたことある。この事件に関する本や雑誌の記事を探している。
- 回答
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下記の資料と情報を提供した。
1 図書
『国に問われる責任 つぐないか、救いか』(軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会編 樹花舎 2009)
p2-4「人骨発見から二〇年」
p52-58「人骨問題の真相解明」
p80-104「標本という名の「死体」‐人骨の会の20年‐」
巻末史料「戸山研究庁舎(仮称)における人骨出土の顛末について 1989.7.25」
2 雑誌
星徹著「日本軍の人体実験 新宿に眠る人骨と七三一部隊」(『週刊金曜日 1998年9月4日 6-34 238』p27-29 金曜日 1998.9)
題脇に「東京・新宿の運動予定地に多数の人骨が眠っているという。その人骨は、日本軍が中国で行っていた人体実験の標本だとの証言がある。発掘調査を望む声が強いが、関係する厚生省、東京都、新宿区ともになぜか調査に及び腰だ。」とあり。元軍属や関係者の目撃証言、事件の場所の地図あり。
根岸恵子著「それでも、この骨を燃やしますか-軍医学校跡地で発見された人骨の7年」(『週刊金曜日 1996年7月12日 4-26 134』p32-33 金曜日 1996.7)
新宿の軍医学校跡地の国立予防衛生研究所で、1989年7月22日に発見された人骨についての考察あり。
丸浜昭著「遺跡保存運動を考える‐10‐陸軍軍医学校跡地から発見された人骨の焼却を許さない運動を!」(『歴史評論 1994年6月』p114-117 校倉書房 1994.6)
「鑑定は、この人骨が軍医学校、そして何らかのかたちで戦争と関わりがあるだろうことを明らかにしたことを確認したい。」とあり。
「次に「墓地埋葬法」と、この法で骨を預けられた新宿区と都市管理者である厚生省の動向をみる。」とあり、人骨鑑定についての新宿区と厚生省の姿勢に関する記述あり。
田中伸尚著「軍医学校跡地の人骨事件を逐(お)う」(『技術と人間 1992年7月 21-7』p10-33 技術と人間 1992.7)
発見状況と、警視庁科学捜査研究所での鑑定、佐倉鑑定の内容について記述あり。
田中伸尚著「軍医学校跡地の人骨事件その後」(『技術と人間 1993年8・9月合併号 22-7』p36-46 技術と人間 1993.9)
人骨を保管している新宿区が、厚生省の許可が出れば焼却処分できるよう予算措置をしていることに対し、区を相手に人骨焼却差し止め住民訴訟を起こした内容について記述あり。
3 インターネット情報
《国立国会図書館デジタルコレクション》常石敬一著「「人骨」は訴える」(『歴史地理教育 1992年12月』p34-41 歴史教育者協議会 1992.12)(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7939669 国立国会図書館)19コマ-22コマ 国立国会図書館/図書館送信参加館内公開
発見からの経緯、佐倉鑑定の内容に関する記述や人骨写真あり。
- 回答プロセス
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1 《聞蔵Ⅱビジュアル》(朝日新聞社)を〈頭蓋骨 & 発見 & 発行日:1985/01/01‐2005/12/31〉〈新宿 & 軍医学校 & 骨〉で検索する。
「新宿・軍医学校跡の人骨、死後弾痕や切創 鑑定でナゾ深まる 東京」『朝日新聞 1992年4月21日 朝刊 30面』
「事実解明へ足がかり 東京・新宿の旧陸軍軍医学校跡地の人骨鑑定」『朝日新聞 1992年4月23日 朝刊 5面』
「研究所建設現場で人骨35体分 標本それとも被災者 東京・戸山」『朝日新聞 1989年7月25日 夕刊 8面』
「厚生省国立予防衛生研究所建設現場で発見された」とあり。
2 《ヨミダス歴史館》(読売新聞社)を〈駐屯 & 頭蓋骨〉〈駐屯 & 人骨〉〈市ヶ谷 & 人骨〉〈市谷 & 人骨〉〈新宿 & 人骨〉で検索する。
「旧日本軍医学校跡地 厚労省が発掘調査へ 1989年に大量の人骨発見」『読売新聞 2010年2月4日 朝刊 32面』
「軍医学校跡の大量人骨は標本 731部隊との関連不明/厚労省調査」『読売新聞 2001年6月15日 朝刊 38面』
「戦時中の陸軍軍医学校跡地でナゾの人骨35体発見 20年以上経過/東京・新宿」『読売新聞 1989年7月25日 朝刊 31面』
3 自館目録を〈フルテキスト:軍医学校〉〈医療史〉で検索する。
『国に問われる責任 つぐないか、救いか』(軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会編 樹花舎 2009)
巻末に参考文献あり。
『戦時医学の実態 旧満洲医科大学の研究』(末永恵子講演 軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会編 樹花舎 2005)
p57-58に、軍医学校跡地で発見された人骨に関する質問と回答あり。
p67-71「あとがきにかえて 「軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会」の活動」に、七三一部隊を統括する機関が戸山の陸軍軍医学校にあったことや、七三一部隊犠牲者遺族が発見された人骨について調査を求めたことやその後の経緯について記述あり。
4 3の資料『国に問われる責任 つぐないか、救いか』の参考文献を確認する。
5 NDC分類〈490〉〈498〉〈210.75〉の棚を確認する。
6 《国立国会図書館オンライン》(https://ndlonline.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈軍医学校 & 骨〉で検索する。
7 《国立国会図書館サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会〉で検索する。
8 《Web OYA-bunko》(大宅壮一文庫)を〈人骨 & 新宿〉〈軍医学校跡地人骨問題〉で検索する。
9 《国立国会図書館リサーチ・ナビ》(http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/ 国立国会図書館)を〈軍医学校 & 人骨〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2019年3月16日。
- 事前調査事項
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『戦後医療事件史』(鈴木厚著 じほう 2011)
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 医学 (490 9版)
- 参考資料
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- 『国に問われる責任 つぐないか、救いか』(軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会編 樹花舎 2009) , ISBN 9784434133770
- 『週刊金曜日 1998年9月4日 6-34 238』(金曜日 1998.9)
- 『週刊金曜日 1996年7月12日 4-26 134』(金曜日 1996.7)
- 『歴史評論 1994年6月』(校倉書房 1994.6)
- 『技術と人間 1992年7月 21-7』(技術と人間 1992.7)
- 『技術と人間 1993年8・9月合併号 22-7』(技術と人間 1993.9)
- キーワード
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- 陸軍軍医学校
- 日本-歴史-昭和時代
- 人体実験-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 歴史 健康・医療
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000280850