レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年06月23日
- 登録日時
- 2021/12/05 15:10
- 更新日時
- 2022/03/30 13:19
- 管理番号
- 埼久-2021-052
- 質問
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解決
モンゴロイドの赤ん坊にできる蒙古斑のメカニズムが知りたい。
- 回答
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以下の資料及び情報を紹介した。
1 図書
『皮膚の医学』(田上八朗著 中央公論新社 1999)
p107「メラノサイトは人だけでなく魚や蛙にも存在し、その皮膚の色を決めます。(中略)ヒトでも、東洋人や黒人では、この真皮のメラノサイトが見つかります。それは赤ちゃんの時代にお尻を中心に見られる蒙古斑です。」とあり。
『医学書院 医学大辞典 第2版』(伊藤正男[ほか]総編集 医学書院 2009)
p2756「蒙古斑」の項に、「胎性期に神経堤に発生したメラノサイトは、皮膚に遊走し、真皮で分化増殖したのち表皮基底層に移動する。このうち分化が遅れて、真皮に異常滞留したものをいう。」とあり。
『標準皮膚科学 第11版』(岩月啓氏監修 照井正[ほか]編集 医学書院 2020)
p347「蒙古斑 mongolian spot」の項に記述あり。
2 オンラインデータベース
《Japan Knowledge》(ネットアドバンス)
「改訂新版 世界大百科事典」(平凡社 2014)中「蒙古斑 もうこはん」の項に、「色はメラニンによるものであるが、皮膚の深層にあるために青くみえる。(中略)児斑組織が児斑として発現するか否かは、児斑組織のメラニン量と表皮のメラニン量による。」とあり。
- 回答プロセス
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1 《Japan Knowledge》(ネットアドバンス)を〈蒙古斑〉で検索する。
2 医学分野の参考図書を確認する。
3 NDC分類〈494〉の棚を確認する。
4 1の参考資料を確認する。
5 《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)を〈蒙古斑〉で検索する。
「「蒙古斑」は、なぜアジア人種に多いのか。」(多治見市図書館 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000135398)
〈その他調査済み資料〉
『新生児学入門 第5版』(医学書院 2018)
『あたらしい皮膚科学 第3版』(清水宏著 中山書店 2018)
『賢い皮膚』(傳田光洋著 筑摩書房 2009)
『最新 メルクマニュアル医学百科 家庭版』(マーク・H.ビアーズ他編 福島雅典日本語版総監修監訳 日経BP社 2004)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2020年6月23日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 外科学 (494 9版)
- 参考資料
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- 『皮膚の医学』(田上八朗著 中央公論新社 1999) , ISBN 4-12-101467-7
- 『医学書院 医学大辞典 第2版』(伊藤正男[ほか]総編集 医学書院 2009) , ISBN 978-4-260-00582-1
- 『標準皮膚科学 第11版』(岩月啓氏監修 照井正[ほか]編集 医学書院 2020) , ISBN 4-260-03888-5
- キーワード
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- 皮膚
- メラニン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 健康・医療
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000308610