レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/04/27
- 登録日時
- 2014/11/14 00:30
- 更新日時
- 2014/11/14 00:30
- 管理番号
- 参調 14-0119
- 質問
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解決
「酒さ」という皮膚疾患の原因・症状の写真・治療法などが詳しく載っている本。
- 回答
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酒さ=しゅさ。鼻を中心に頬、額、口のまわりなどの皮膚が油ぎって赤くなり、しだいに毛細血管などの拡張がめだってくる病気。(「皮膚トラブルとのつきあい方」147p)似た症状として、長期にわたり顔に副腎皮質ホルモン外用剤を使用したときに生じる副作用(「酒さ様皮膚炎」)がある。
「酒さ」のみを扱った図書は確認できなかった。
当館所蔵資料で、記述のあるものとして次の資料を紹介。
「皮膚トラブルとのつきあい方」147~148頁
「皮膚疾患最新の治療 2003-2004」205頁
「美容皮膚科学」602~605頁
一番詳しいのは「美容皮膚科学」で、病因と病態生理、症状(症例の写真あり)、病理所見、治療、生活指導、治療例について記述あり。
検索エンジンで「酒さ」「参考文献」をキーワードに検索したところ、そが皮膚科のブログ「そが皮膚科へようこそ」に酒さについていろいろ記述があり、そこに研究者として「田辺恵美子」「山﨑研志」の名前があがっていた。著作はないが、皮膚関係の雑誌、図書に酒さについて文章を発表している模様。
CiNiiやJ-GLOBALで「酒さ(査+皮)」をキーワードに検索したところ、当館で所蔵している雑誌「日本医師会雑誌」140巻10号に山﨑研志の「各科臨床のトピックス 酒?の病因 : 自然免疫機構からみた最近の進歩」が掲載されていた。(2144~2145頁)
また、検索エンジン(Google)で「酒さ 山﨑研志」をキーワードに検索したところ、ラジオNIKKEIで2011年11月10日放送した「酒さの発症メカニズムとその最新知見」のレジメがヒット。(PDFファイル)見比べたところ、「日本医師会雑誌」掲載のものと似通っているが、こちらの方が詳しいようである。
上記の他、次の資料を紹介。(当館未所蔵、所蔵館紹介。)
(1)「ここが聞きたい 皮膚科外来での治療の実際 」(MB Derma 197)全日本病院出版会 (2012/10)
「酒?の診断と治療」(田辺恵美子)
(2)「皮膚科最新治療のすべて」(MB Derma 190)全日本病院出版会 (2012/4)
「酒?:自然免疫病態論に基づく治療」(山崎研志)
(3)「変貌するざ瘡マネージメント」(皮膚科臨床アセット 8) 中山書店(2012/01)
「酒さの臨床」「酒さの対処法」
に、わずかだが記述がある模様。
「日本皮膚科学会雑誌」の近年のもの(2011,2012)に文献が掲載されているようである。
酒さについては、現在も病因がはっきりしないとのことなので、できるだけ新しい文献を見ることを勧めた。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 外科学 (494 7版)
- 参考資料
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- 1 皮膚トラブルとのつきあい方 中内/洋一?著 梧桐書院 2005.3 494.8/HI
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2 皮膚疾患最新の治療 2003-2004 新村/真人?編集 瀧川/雅浩?編集 南江堂 2003.2 494.8/HI/H15 -
3 美容皮膚科学 日本美容皮膚科学会?監修 宮地/良樹?編集 南山堂 2005.6 494.8/B
- キーワード
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- 酒さ
- 皮膚疾患
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000162167