レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年3月9日
- 登録日時
- 2013/08/22 16:12
- 更新日時
- 2014/09/26 18:30
- 管理番号
- 中央-1-00559
- 質問
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解決
北海道の根室、釧路、網走、十勝における中世(12世紀から13世紀)の自然環境、植生について書かれた文献を見たい。
- 回答
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以下の資料を提供した。
・『擦文文化(教育社歴史新書 日本史)』 藤本 強/著 教育社 1982
・『新北海道の古代 3 擦文・アイヌ文化』 野村 崇/編 北海道新聞社 2004
・『アイヌ文化と北海道の中世社会』 氏家 等/編 北海道出版企画センター 2006
・『標茶町史 通史編 1』 標茶町史編さん委員会/著 標茶町役場 1998
・『釧路湿原総合調査報告書』 釧路市立郷土博物館 釧路市立郷土博物館 1975
- 回答プロセス
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・NDL-OPAC雑誌記事索引で検索したところ、次の論文がヒットしたが、希望の内容は書かれていなかった。
農夫博、田島貴裕「北海道東部厚岸湾周辺地域における10~18世紀の古環境」『北海道開拓記念館研究紀要』29,p.17~36,2001
・『日本庶民生活史料集成 第4巻 探検・紀行・地誌』 高倉 新一郎/編 三一書房 1969
p.401~414 「北海随筆」
解題によると、元文4(1739)年頃に成立したものとのこと。アッケシなど出てくるが、植生については記述なし。
・211の書架を見てみる。
『擦文文化』 藤本 強/著 教育社 1982
p.17 「大規模な遺跡のほとんどは、カシワ、ミズナラの優先する落葉広葉樹林内にある」
p.189 「集落のあるところは、砂丘上ではカシワ、ミズナラなどのドングリを秋にひろうことができる」という記述あり。
『北海道の歴史 上 古代・中世・近世編』 長沼 孝/著 北海道新聞社 2011 …記載無し。
『中世の蝦夷地』 海保 嶺夫/著 吉川弘文館 1987 …記載無し。
『エミシ・エゾからアイヌへ』 児島 恭子/著 吉川弘文館 2009 …記載無し。
・“北海道”、“植生”をキーワードに市内所蔵検索
『生態学からみた北海道』 東 正剛/[ほか]編 北海道大学図書刊行会 1993
氷河時代から完新世までの北海道の自然環境はわかるが、中世のことは書かれていない。
・『日本中世の気候変動と土地所有』 西谷地 晴美/著 校倉書房 2012
p.39~41 「第二節 中世初期の温暖化イメージと歴史認識」で、どこの地域かは書かれていないが、平安時代が西紀以後最大の温暖期であったことや、夏期に高温寡雨の気候が続き、大開発時代を支えたといった記述があり。
P.77~ 「第四章 中世前期の気候変動と土地所有」で、どこの地域かは書かれていないが、温暖化が進行した平安時代は、その気温は二十世紀と同程度か、おそらくそれ以上であっただろうと推測されていることが書かれている。
・『地球・自然環境の本全情報 45/92』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 1994
p.134~135 自然保護・北海道地方 の項目
『北海道の自然保護 その歴史と思想』 俵 浩三/著 北海道大学図書刊行会 1987 …自然保護についてで、植生についての記載は無し。
『地球・自然環境の本全情報 93/98』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 1999 …質問に合いそうな資料なし。
『地球・自然環境の本全情報 1999-2003』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 2004 …質問に合いそうな資料なし。
『地球・自然環境の本全情報 2004-2010』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 2011 …質問に合いそうな資料なし。
・GeNiiで検索
キーワード “中世&植生&北海道”→質問に合いそうな資料なし。
キーワード “平安&植生&北海道”→質問に合いそうな資料なし。
- 事前調査事項
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次の2点には希望するような内容は書かれていなかったとのこと。
・『アイヌ・エコシステムの考古学 異文化交流と自然利用からみたアイヌ社会成立史』 瀬川 拓郎/著 北海道出版企画センター 2005
・『アイヌの歴史 海と宝のノマド』 瀬川 拓郎/著 講談社 2007
- NDC
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- 北海道地方 (211 9版)
- 植物地理.植物誌 (472 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 道東
- 植生
- 中世
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000136198