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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
愛知淑徳大学図書館 (3310015)管理番号
(Control number)
ASN2019-06
事例作成日
(Creation date)
2019年08月29日登録日時
(Registration date)
2019年12月10日 15時46分更新日時
(Last update)
2020年01月23日 11時29分
質問
(Question)
大正から昭和初期にかけての日本アルプスの登山者数が知りたい。

【質問の背景】
この頃、登山道の整備が活発になり、一般の人でも登れるようになった。裏付けできるような数字があれば欲しい。
回答
(Answer)
網羅的、系統的な登山者数は確認できませんでした。
なお、登山者数について報道する当時の新聞記事、研究者が独自に登山者数を集計した論文を確認できました。
詳細は回答プロセスを参照ください。
回答プロセス
(Answering process)
1.基本事項の確認
JapanKnowledge [契約データベース] <キーワード:日本アルプス,登山者>
 「日本アルプス」(『日本大百科全書』)
  本州中部地方にほぼ南北に並走する飛騨山脈(北アルプス…長野、富山、岐阜)、
  木曽山脈(中央アルプス…長野、岐阜)、赤石山脈(南アルプス…山梨、長野、静岡)の総称。
  小項目の「登山史」に登山の大衆化の歴史を確認できる。
  日本山岳会の機関誌『山岳』(1906年(明治39)発行)第1年3号で、日本アルプス登山を
  勧めている。
  参考文献あり。

 「登山」(『日本大百科全書』)
  明治後期に日本の登山熱は高まり、その黄金時代は1909(明治42)年。
  1913年(大正2)には参謀本部の5万分の1の地図が市販されるなど、登山は一般にも普及。
  参考文献あり。

 「登山者」(『日本国語大辞典』)
用例 *東京年中行事〔1911(明治44)〕
    〈若月紫蘭〉7月暦「23年前から婦人の登山者が多くなって」


2.情報収集のヒントを確認する
2-1.レファレンス資料 <分類:350(統計)>
『白書統計索引 2016年版』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 2017 350/N71/2016)
各白書・統計の掲載内容を調べることができる資料。
p.678 「登山」→ 『登山白書 2016』

2-2.レファレンス協同データベース http://crd.ndl.go.jp/reference/ <キーワード:登山者数>
【★1】「日本の主要な山の登山者数を調べています。」(2010/11/11 国立国会図書館)
    行政レベルで網羅的な登山者数記録はない、各山岳地域の警察や地方自治体の観光課で公開、
   国立公園のホームページなどで発表されているケースがある、という回答
【★2】「長野県の山岳における年間の登山者の数と遭難者の数を知りたい。また過去20年程の登山者の
    数と遭難者の数をみて、増加もしくは減少の原因を知りたい。」(2017/07/27 県立長野図書館)


3.図書資料から情報を探す
3-1.[1]の参考文献、【★1】【★2】の掲載資料を確認する
 『登山白書』 (山と溪谷社ヤマケイ登山総合研究所編 山と溪谷社)
   当館に所蔵はないが、次のことから該当年の情報掲載は低いと考えられる。
     2015年4月に設立されたヤマケイ登山総合研究所が編集、刊行。
    『山と溪谷』2015年8月号付録としてのダイジェスト版に続き、本格刊行。
     (山と渓谷社ホームページより https://www.yamakei.co.jp/products/2816176100.html)
 『レジャー白書』(余暇開発センター編 余暇開発センター 3657/SH12/*('93のみ 3657/Y74/'93))
   余暇活動に登山を行う日本人の数、年間平均活動回数、性・年代別および地域別の参加率などの
   データを確認できるが、山ごとの詳細な情報は確認できなかった。

 次の資料は当館に所蔵がないため、確認する必要がある。
  『日本登山史 新稿』(山崎安治 白水社 1986)
  『日本アルプスの発見 西洋文化の交流』(庄田元男 茗渓堂 2001)
  『われわれはなぜ山が好きか ドキュメント「日本アルプス登山」70年史』
    (安川茂雄 小学館文庫 2000)
  『山岳遭難統計』(長野県警察本部山岳安全対策課編 長野県警察本部)
    平成13年中~平成26年中 登山者数と原因、遭難者数を掲載。平成27年中からは遭難者数のみ。
  『全国観光動向』(日本観光協会)
    都道府県によって統計表の書式は異なるが、自然公園と国定公園の観光客入込数や、
    主要観光地入込客数の項目に山岳地域が含まれる。1976(昭和51)年から出版を確認できる。
  『山のデータブック』(山のecho編 山のecho 2006.7)

3-2.OPAC検索 <件名:登山△歴史>
 次の資料に統計情報は掲載されていなかった。
  『目で見る日本登山史』(山と溪谷社編 山と溪谷社 2007 786/Y45/1)
  『日本登山史年表』(山と溪谷社編 山と溪谷社 2007 786/Y45/ヘ)
    ※『目で見る日本登山史』別冊付録
  『登山と日本人』(小泉武栄 KADOKAWA 2015 7861/KO38)
  『北アルプスこの百年』(菊地俊朗著 文藝春秋 2003 291/KI24)


4.新聞から情報を探す
4-1.レファレンス資料
 『大正ニュース事典 総索引』
  (大正ニュース事典編纂委員会,毎日コミュニケーションズ出版事業部編 毎日コミュニケーションズ
  2106/TA24/サ)
   事項別索引:「登山」→4巻p.535c
         「日本アルプス」 掲載なし
   見出し索引:「登山」 →4巻p.535
         「日本アルプス」掲載なし
   4巻 p.535 "日本アルプス会、案内者を養成" 時事新聞 1919.07.11
 『昭和ニュース事典 総索引』
  (昭和ニュース事典編纂委員会, 毎日コミュニケーションズ編集製作 毎日コミュニケーションズ
  2107/SH971/サ)
   事項別索引、 見出し索引 ともに 「登山」「日本アルプス」の掲載なし

4-2.【★3】聞蔵Ⅱビジュアル[契約DB] 
<朝日新聞縮刷版1879~1999 / キーワード:登山者>→ 451件
 "登山者十万を突破 日本アルプス大盛況 茲数日間既に数十組 中房温泉では新築を急ぐ"
1922.07.13 東京 朝刊5頁
 "今年の登山者優に十万突破 俄かの颱風来に日本アルプスも人足稀れ 山は雪の装ひに入る"
  1922.08.26 東京 朝刊5頁
   長野県警察部が調査した6月7月の各山登山者数を掲載。また、全部の統計では24,680名とある。
 "登山者21万" 1931.02.02 東京 朝刊7頁
   長野県の登山調べによると、1930年の登山者は201,889人。                など

4-3.【★4】ヨミダス歴史館[契約DB] 
<明治・大正・昭和検索 / キーワード:日本アルプス△登山者>
 "アルプスの登山者既に200名を突破 小西民治氏の山便り"  1929.07.09 朝刊6頁
 "日本アルプス昨年中の登山者、20万を突破 遭難死亡者は12人"  1931.02.03 朝刊6頁  など
<明治・大正・昭和検索 / キーワード:登山者>→ 795件
 "女の多い今年のアルプス登山者 殊に注目されて居る麻布三高女生" 1922.07.23 朝刊5頁
 "北アルプス登山者18万を突破す 昨年より3万人の増加 信濃山岳会の調査" 1929.10.09 朝刊10頁 など


5.論文・雑誌記事から情報を探す
5-1.CiNii Articles https://ci.nii.ac.jp/ <キーワード:登山者 統計>
【★5】原莊内, 奥原佐千男"白馬岳登山者の統計的観察(第一報 昭和十三年度)" [PDF]
     白馬岳の登山者にアンケート調査
【★6】原莊内, 奥原佐千男"白馬岳登山者の統計的観察(第二報 昭和十四年度)" [PDF]
【★7】小飯塚元, 大澤猛彦, 齋藤茂太"白馬岳登山者の統計的観察(昭和15年度)"[PDF]
【★8】山形俊之"平成登山ブームに関する一考察" [PDF]  
                                           など

5-2.【★9】ざっさくプラス[契約DB]
 明治中期から昭和初期にかけて登山に関する記事を確認できる。
 <キーワード:登山者>→ 711件、 <キーワード:日本アルプス、登山△日本アルプス、など>
  "夏期登山者の好參考書" 地學雜誌 20(8) pp.591a-593 1908
  "會報第七回大會の延期中村淸太郞氏の繪畫展覽會第七回大會開催に就て會員諸君に乞會員登山報希望
   會員名簿新人會者退會" 山岳 9(1) pp.205-208 1914   など

次のデータベースでは、該当の記事を確認できなかった
 大宅壮一文庫 [契約データベース]


6.県史、町史から情報を探す
  日本アルプスの登山口を有する県市町村史誌に、登山者数の掲載がないか確認する
6-1.国立国会図書館サーチ https://iss.ndl.go.jp/ <キーワード:長野県史△登山,長野県史 など>
 次の資料は当館に所蔵がないため確認する必要がある。
 『長野県史 近代史料編 第10巻 2 (学芸・スポーツ)』(長野県編 長野県史刊行会 1990)
   目次より「登山」という項目を確認できる。
 『長野県史 近代史料編 別巻 統計 1』(長野県編 長野県史刊行会 1989)
 『長野県史 近代史料編 別巻 統計 2』(長野県編 長野県史刊行会 1985)

6-2.【★10】長野県市町村史誌等目次情報データベース  
  画面左の「目次検索」より検索。
  <キーワード:登山者>→ 8件,<キーワード:登山>→ 154件,<キーワード:登山者数>→ 3件
  当館に所蔵がないため確認する必要がある
   『村誌王滝 下巻』(大滝村編 大滝村 1961)
    「登山者数及諸物価調」という項目あり
   『三岳村誌 上巻』(三岳村誌編さん委員会編 三岳村誌編さん委員会 1987)
    「登山者数の変遷」という項目あり
   『三岳村誌 下巻』(三岳村誌編さん委員会編 三岳村誌編さん委員会 1987)
    「登山者数の推移」という項目あり


7.信濃山岳会、日本山岳会の著作、発行、関連の資料・情報を探す
7-1.【★11】国立国会図書館サーチ
  <キーワード:信濃山岳会、日本山岳会△登山者、日本山岳会△日本アルプス など>
 当館に所蔵がないため確認する必要がある
  『日本アルプス登山要項』(信濃山岳会事務所)
   大正13~14年、昭和3年、8~11年の所在を確認。
  『松本市史 第2巻 歴史編 4』(松本市 1997)

7-2.日本山岳会   https://jac1.or.jp/
  「発行誌 総目次 総索引」、「山岳関係データ集」を掲載しているが、登山者数の掲載は
   確認できなかった。


8.ウェブ情報から情報を探す
8-1.【★1】【★2】の掲載情報を確認する
 次のウェブページを確認したが、該当する情報を得られなかった。
  山梨県警察 https://www.pref.yamanashi.jp/police/index.html
  「山岳情報」
     関連ウェブサイトのリンクあり
    山梨県警察 > 暮らしの安心情報 > 山岳情報(山梨県警察)
  長野県警察 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/
 「山岳情報」
    平成21年以降の山岳遭難統計を掲載。関連ウェブサイトのリンクあり
      ホーム > お役立ち情報「山岳情報」
  長野県 https://www.pref.nagano.lg.jp/index.html
   「第3回長野県山岳遭難防止対策検討会について」
   "3 会議資料 06資料3" … 平成15年から平成25年の登山者数の推移
       ホーム > 仕事・産業・観光 > 観光 > 関連情報(観光)> 長野県山岳遭難防止対策検討会
        > 第3回長野県山岳遭難防止対策検討会

8-2.[8-1]の関連ウェブサイトを確認する
 次の機関のウェブページ上に該当する情報は確認できなかったが、関連資料を所蔵している
可能性がある。
  市立大町山岳博物館 https://omachi-sanpaku.com/
  「山岳図書資料館」
  山岳に関する書籍などを収集保管する施設。資料目録も掲載。
      ホーム > 付属施設 > 山岳図書資料館

次のウェブページを確認したが、該当する情報を得られなかった。
 山梨山岳連盟 http://www.yamanashi-gakuren.jp/
 山梨県 https://www.pref.yamanashi.jp/index.html 「山梨の登山・山岳情報ポータル」
 警察庁 https://www.npa.go.jp/index.html 「山岳遭難・水難」
 公益社団法人日本山岳会 https://jac1.or.jp/
 岐阜県警察 https://www.pref.gifu.lg.jp/police/ 「山岳情報」
 富山県警察 http://police.pref.toyama.jp/ 「山岳情報」

8-3.調査の過程で判明した情報
 安曇野市
  「北アルプス登山道開拓者たち」[PDF]
        https://www.city.azumino.nagano.jp/uploaded/attachment/22883.pdf
    年表を掲載。1919(大正8)年に、信濃博物学会とその姉妹団体である信濃山岳研究会の
    両団体を母体とした信濃山岳会(代表・牧伊三郎)が設立したことが確認できる
   ※年表の出典:『山と人北アルプスと人とのかかわり:人文科学系展示解説書』
            (市立大町山岳博物館 2014) pp.175-179


以上
<Web最終確認日:2020/01/08>
事前調査事項
(Preliminary research)
国の統計調査(昭和以降のデータしか見つけることができなかった)
NDC
戸外レクリエーション  (786 10版)
日本  (351 10版)
中部地方  (215 10版)
参考資料
(Reference materials)
【★1】日本の主要な山の登山者数を調べています。(国立国会図書館(National Diet Library)).
https://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000292405-00
【★2】長野県の山岳における年間の登山者の数と遭難者の数を知りたい。また過去20年程の登山者の数と遭難者の数をみて、増加もしくは減少の原因を知りたい。(県立長野図書館).
https://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000222501-00
【★3】聞蔵Ⅱビジュアル[契約DB]. (朝日新聞記事検索)
【★4】ヨミダス歴史館[契約DB]. (読売新聞記事検索)
【★5】原 莊内 , 奥原 佐千男. 白馬岳登山者の統計的觀察 (第一報 昭和十三年度). 1939. 昭和医学会雑誌 1(3-4) p. 219-224
https://iss.ndl.go.jp/books/R000000016-I002625159-00
【★6】大久保 佐助 , 田崎 紫朗. 白馬岳登山者の統計的觀察 (第二報 昭和十四年度). 1939. 昭和医学会雑誌 1(3-4) p. 225-231
https://iss.ndl.go.jp/books/R000000016-I002625160-00
【★7】小飯塚 元 , 大澤 猛彦 , 齋藤 茂太. 白馬岳登山者の統計的觀察 (昭和15年度). 1940. 昭和医学会雑誌 2(4) p. 335-343
https://iss.ndl.go.jp/books/R000000016-I002626169-00
【★8】山形, 俊之 , Toshiyuki, Yamagata , 湘北短期大学総合ビジネス学科 , 山形, 俊之 , Toshiyuki, Yamagata , 湘北短期大学総合ビジネス学科. 平成登山ブームに関する一考察. 2013-03-31.
https://iss.ndl.go.jp/books/R000000025-I006608497-00
【★9】ざっさくプラス[契約DB]. (雑誌記事索引集成DB。明治初期から現在まで、全国誌から地方で発行された雑誌が検索可能。)
【★10】長野県市町村史誌等目次情報データベース  .
http://misuzu-mokuji.net/  (長野県の県市町村史誌の目次を確認できる。画面左の「目次検索」より検索。)
【★11】国立国会図書館サーチ.
https://iss.ndl.go.jp/  (国立国会図書館、全国の公共図書館、公文書館、美術館や学術研究機関等が提供する資料、デジタルコンテンツを統合的に検索できるポータルサイト)
キーワード
(Keywords)
日本アルプス
登山者
登山
山岳
日本山岳会
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
統計
質問者区分
(Category of questioner)
院生
登録番号
(Registration number)
1000270092解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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