1 参考図書にあたる
【資料1】
p.94「かごめ かごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀がすべった うしろの正面 だあれ」の歌詞あり。「解説」に「(前略)江戸後期にはすでにこの歌詞での遊びが存在していたことが明らかとなる(後略)」とあり。
p.95「(前略)歌詞の原型や成立年代、作者が特定できない情況下で(後略)」の記述あり。
『日本大百科全書』5(小学館 1994)
p.119「かごめかごめ」遊びの起源について記述あり。作者についての記述なし。
『日本国語大辞典』3(小学館国語辞典編集部編 小学館 2001)
p.540「かごめかごめ」遊び方とその起源について記述あり。作者についてはなし。
2【資料1】に掲載されている文献「柳田國男「『こども風土記』(1942年朝日新聞社)」と「尾原昭夫編『近世童謡童遊集』(1991年柳原書店)」をあたる。
『柳田國男全集』12(柳田國男著 筑摩書房 1998)「こども風土記」収録。作者について記述なし。
『日本わらべ歌全集』27(柳原書店 1991)「近世童謡童遊集」収録。
p.333 79「籠目かご目 籠ン中の鳥ハ、何時ゝ出やる、夜明けの晩に、鶴つツぺツた。」とあり。作者について記述なし。
3 江戸後期、あずま流行、東京風俗をキーワードが得られたので384.5の棚で直接探す。
【資料2】p.295~299「江戸から東京への「かごめかごめ」」に遊び方の変遷や籠の中の鳥と解釈されるようになる経緯などの記述あり。作者についての記述はなし。文政3年(1820)時代の歌詞が記載されていた。
4 音楽教育を調べる
『日本教科書体系』近代編25唱歌(講談社 1978)
p.1「唱歌 編集のことば」に明治前半期から国定期における第4期に至るまでを収録したとあったが、見つからなかった。
『昭和戦後音楽教育史』(木村信之著 音楽の友社 1993)
p.230「教材の傾向と変化」(4)に「(前略)30年代になって日本音楽重視の思潮や、音楽教育の会などによるわらべ歌教育が実践され、教科書にも反映している」とあり。
【資料3】「3.音楽教育の出発点としての<わたべうた>教育」にわらべ歌を音楽教育に取り入れるまでについての記述あり。
5 足立区小学校採用の教科書で確認する。
平成4年度採用『おんがく』1(三善晃ほか著 教育出版 1991年)
p.11にあり。作詞・作曲者は無く「わらべうた(関東地方)」とある。
平成8年『おんがく』1(三善晃ほか著 教育出版 1995)
p.10にあり。平成4年度採用と同じ記述。
それ以前・以降の所蔵教科書には収録されていなかった。
他に記述のあった資料
『日本こどものあそび大図鑑』(笠間良彦著 遊子館 2005)
『絵でよむ江戸のくらし風俗大事典』(棚橋正弘編 柏書房 2004)
『日本民俗事典』(大塚民族学会編 弘文堂 1994)
『民俗学辞典』(柳田國男 東京堂出版 1951)
記述のなかった資料
『伝承遊び事典』(芸術教育研究所 黎明書房 1985)