レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年06月14日
- 登録日時
- 2021/02/02 12:00
- 更新日時
- 2021/07/08 15:35
- 管理番号
- 埼熊-2020-098
- 質問
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解決
埼玉県の郷土料理で鯉と鮎を用いたものや、鯉や鮎の料理で有名な地域を知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
『聞き書埼玉の食事』(「日本の食生活全集 埼玉」編集委員会編 農山漁村文化協会 1992)
p50「こいの煮つけ」、p235「こいこく」、p236「こいのあらい」あり。
付録「日本の食生活全集 月報43」p1-3金子兜太著「うるか餅など」に皆野町の「うるか」「うるか餅」について記述あり。(注)うるかは鮎のはらわたの塩辛のこととあり。
『新編埼玉県史 別編1 民俗』(埼玉県編 埼玉県 1988)
p266三郷市、寄居町塚田、熊谷市久下のコイコク、アライについての記述あり。
p270岩槻方面の「飛び出し鯉」(味噌煮にして妊婦が一人で食べるもの)についての記述あり。
『郷土食(行事食)「スミツカリ」と「河魚料理」について』(井上善次郎著 井上善次郎 1993)
p7-12「川魚料理」に中川筋の川魚料理、鯉のあらい、こいこくについての記述あり。
『たべものたんけんたい埼玉』(埼玉県小学校家庭科教育研究会編 日本標準 1992)
p64-65「じまんの味 川魚料理」に越谷のこいやなまず、どじょうなどの、とりたての魚を使った川魚料理あり。
p65「荒川のあゆと川魚」に寄居町の玉淀のあゆめしや塩焼き、さしみなどのあゆ料理についての記述あり。
p66「家庭での料理いろいろ」に「こいのあらい、こいこく」あり。
『食物の歴史』(埼玉県立文化会館編 真珠書院 1968)
p56-57「川魚」川魚の種類に鯉、鮎あり。
「調理法は焼魚、煮魚、甘露煮、鯉こく、鮒こく、等の他、生で食べるあらい(中略)べんけいというのも報告されているが、これはべんけいに挿して保存する川魚の事であろう」とあり。
(注)弁慶瓶(べんけいがめ)は、そば店の中台に置く、さまざまなそばの調理道具を差して立てておくかめのこと。(『総合調理用語辞典』全国調理師養成施設協会編 全国調理師養成施設協会 2010)
- 回答プロセス
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1 郷土資料NDC分類〈596〉〈383〉の棚を確認する。
2 埼玉関係データベースを〈鯉の洗い〉〈コイの洗い〉〈鯉こく〉〈鯉濃〉〈アユ & 料理〉〈鮎 & 料理〉で検索する。
3 『埼玉県史』を確認する。
4 自館目録を〈郷土料理〉〈郷土 & 食〉〈伝統料理〉〈伝統 & 食〉〈食文化〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2019年6月14日。
- 事前調査事項
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『江戸の食彩春夏秋冬』(高橋千劔破著 河出書房新社 2011)
『「完本」大江戸料理帖』(福田浩[ほか]著 新潮社 2006)
『鮎を語る 1』(さいたま川の博物館著 さいたま川の博物館 1999)
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 食品.料理 (596 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『聞き書埼玉の食事』(「日本の食生活全集 埼玉」編集委員会編 農山漁村文化協会 1992) , ISBN 4-540-91005-1
- 『新編埼玉県史 別編1 民俗』(埼玉県編 埼玉県 1988)
- 『郷土食(行事食)「スミツカリ」と「河魚料理」について』(井上善次郎著 井上善次郎 1993)
- 『たべものたんけんたい埼玉』(埼玉県小学校家庭科教育研究会編 日本標準 1992)
- 『食物の歴史』(埼玉県立文化会館編 真珠書院 1968)
- キーワード
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- 日本料理-埼玉県
- 食生活-埼玉県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000293392