レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年8月12日
- 登録日時
- 2012/10/22 14:10
- 更新日時
- 2012/12/27 17:53
- 管理番号
- 岩手-0111
- 質問
-
未解決
岩手県の「違式註違条例」、「違警罪」、「違警罪目」について知りたい。
- 回答
-
事前調査事項にある、明治10年4月7日制定「違式註違条例」の本文全文は見つけられず。
本文一部は、「日進新聞」(マイクロフィルム)紙面にて掲載を確認。
『図説盛岡四百年 下巻〔1〕』(参考資料1)によると、「違式註違図解90条」は
軽犯注意の解説書である。
「違式註違条例」、「違警罪」、「違警罪目」について関連記載は下記の通り。
参考資料1 『日進新聞』(マイクロフィルム)
第48号 明治10年5月11日 1~13条掲載
第49号 明治10年5月16日 14~36条掲載
第50号 明治10年5月21日 37~57条掲載
備考:第50号以降、欠号。
参考資料2 『図説盛岡四百年 下巻〔1〕』
p.142~143 明治10年・岩手県版「違式註違図解90条」の刊行
参考資料3 『研究紀要 第20集』
p.108~118 「違式註違条例 第1篠~第90篠」
・第6篠~第42篠まで「違式罪目」、第43篠~第90篠まで「註違罪目」にあたる、とあり。
・当資料には明治6年の日付と水沢縣参事の氏名あり。
(水沢縣とは明治4~9年まで設置された岩手県南から宮城県登米地方にかけての県名。)
参考資料4 『岩手県警察要規 全』
192丁~194丁 「違警罪」
・一部、言及。
参考資料5 『現行岩手県警察要規 乙編』
316丁~329丁 「違警罪」
・一部、言及。
- 回答プロセス
-
・キーワード「違式註違条例」、「違警」、「違式」、「註違」にて蔵書検索のほか、
・政治・法規関連の31~32分類をブラウジング。
・地方史に詳しい『図説盛岡四百年 下巻〔1〕』を確認。
・県報や通達は該当年の所蔵無し。地方新聞「日進新聞」(マイクロフィルム)明治10年5月11日付以降に、
「違式註違条例」の本文一部掲載を確認。
- 事前調査事項
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『岩手県史 第12巻 年表』(岩手県/編 杜陵印刷 1966年)
・以下の頁に、下記内容記載。
p.321 明治10年4月7日 違式註違条例を制定し11年1月1日より実施
p.331 明治15年1月10日 各警察署の違警罪管轄区域を定める
p.332 明治15年6月29日 違警罪目を改正する
以下3点の資料は、国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」で公開中。
http://kindai.ndl.go.jp/
(最終アクセス 2012年10月22日)
『岩手県違式詿違図解九拾ケ条』(中里道造 1877年)
『現行岩手県警察要規 下』(岩手県警察部 1893年)
・176丁 「第八編 司法 第四章 違警罪」(182/208)に一部、言及。
『巌手県布達全書』
・明治10年、11年、15年は欠号。
このほか、以下の資料に岩手以外の地域の「違式詿違条例」関連記載あり、との事。
(当館未所蔵につき確認できず。)
『日本近代思想大系 23 風俗/性』(加藤周一 [ほか]編 岩波書店 1990年)
・東京、大阪の「違式詿違条例」について記載。
『法規分類大全 第一編 五 刑法門 三-五』(内閣記録局 1890)
・東京の「違式〇違条例」、「違警罪」、「違警罪目」、「地方違式〇違条例」、
「札幌本庁違式〇違条例」等所収。
(東京・小笠原・札幌・函館・根室・朝鮮釜山港居留地の「違式〇違条例」が所収。)
『違警罪図解』(今江五郎編 寺沢松之助 1881.2)
『違警 罪目』(〔半田町〕 知多郡 1886.9)
- NDC
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- 政治 (31 9版)
- 法律 (32 9版)
- 参考資料
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- 1 『日進新聞』(マイクロフィルム) 日進新聞社
- 2 『図説盛岡四百年 下巻〔1〕』 吉田 義昭・及川 和哉/編著 郷土文化研究会 1991年
- 3 『研究紀要 第20集』 岩手県南史談会/編・刊 1991年
- 4 『岩手県警察要規 全』 警察本部/編纂 1887年
- 5 『現行岩手県警察要規 乙編』 警察本部/編纂 1885年
- キーワード
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- 違式註違条例
- 違警
- 違式
- 註違
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000112788