レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年11月03日
- 登録日時
- 2018/11/14 11:39
- 更新日時
- 2018/11/14 13:23
- 管理番号
- 横浜市中央2522
- 質問
-
解決
1 小田原漁港の水揚げ量について、できる限り過去からさかのぼって知りたい。
2 小田原蒲鉾の生産量について、できる限り過去からさかのぼって知りたい。
小田原蒲鉾の定義は、製法などによるもので、生産場所が小田原だけとは限らないかもしれない。
- 回答
-
1 小田原漁港の水揚げ量について
(1) 『小田原市統計要覧』小田原市 昭和61年~平成17年を所蔵(一部欠)
水産業の項目に、小田原漁港の漁船水揚げ状況と全市水揚げ状況(数量・金額)が掲載されています。
平成22年~平成28年分は小田原市HPの統計のページで確認できます。
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/municipality/statistics/
(2) 『水産物流通統計年報』農林水産省大臣官房統計部/編 農林統計協会 平成4年~平成21年を所蔵
漁港別の水揚げ量を確認できます。
農林水産省HP http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/suisan_ryutu/santi_ryutu/index.html
でも平成15年~平成25年の漁港別の水揚げ量を確認できます。平成22年以降は「水産物流通調査」と
いう名称になっています。
(3) 『神奈川県農林水産統計年報』農林省神奈川統計調査事務所/編 神奈川農林統計協会
昭和29年~昭和31年を所蔵
『神奈川農林水産統計年報』農林省神奈川統計調査事務所/編 神奈川農林統計協会
昭和33年版~平成21~22年版を所蔵
昭和29年版から所蔵していますが、水揚げ量について書かれているのは、昭和39年版から昭和57~
58年版までです。
昭和31年からは小田原魚市場の取扱数量を確認することはできます。昭和37年の解説には、「取扱
数量は市場に漁船により水揚げされたすべての数量を計上していますが、その市場で価格が成立しな
いまま他市場に直送された数量は統計表には掲載しなかった」とあります。
(4) 『神奈川県農林漁業動向年報』神奈川県農政部 昭和45年~平成7年を所蔵(一部欠)
『神奈川県農林水産業動向年報』神奈川県環境農政部 神奈川県環境農政部環境農政総務室
平成8年、10年~19年を所蔵
この資料でも小田原漁港の水揚げ量を確認できます。
2 小田原蒲鉾について
(1) 小田原蒲鉾の定義
小田原蒲鉾は地域団体商標で小田原産の蒲鉾をさします。
小田原蒲鉾組合が「小田原蒲鉾十か条」や蒲鉾に含まれる成分をもとに認定しているようです。
小田原蒲鉾組合HP http://www.kamaboko.or.jp
特許庁 地域団体商標のページでも小田原蒲鉾を紹介しています。
https://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/t_dantai_syouhyou.htm
また、以下の資料でも小田原蒲鉾について紹介されています。
ア 『小田原かまぼこ製造業界の概要 地域経済シリーズ』神奈川経済研究所/編 神奈川経済研究所
1982
p.54 小田原蒲鉾の歴史について書かれています。
イ 『小田原蒲鉾のあゆみ』本多康宏/著 夢工房 2004.12
p.5 小田原で製造される蒲鉾を小田原蒲鉾と呼ぶのは、大正4年に足柄下郡役所が名産と指定し
たことに端を発するようだということが書かれています。
(2) 小田原蒲鉾の生産量
ア 『小田原かまぼこ製造業界の概要 地域経済シリーズ』神奈川経済研究所/編 神奈川経済研究所
1982
p.6 昭和50~55年の「小田原の水産練製品生産量の推移」の図があり、「板かまぼこ」のグラ
フがありますが、詳細な数値は確認できません。
p.35 「産地別製品別生産量(55年)」の表があり、昭和55年の小田原市のかまぼこの生産量と
昭和50年と比べた増減率がわかります。
イ 『水産物流通統計年報』農林水産省大臣官房統計部/編 農林統計協会 平成4年~21年を所蔵
都道府県別に、「包装かまぼこ」「かまぼこ」「あげかまぼこ」「ゆでかまぼこ」「風味かまぼこ
」「その他」それぞれの生産量が確認できます。
平成22年以降、水産加工品の統計は「水産加工統計調査」に変更され、都道府県別の「かまぼこ
類」の生産量が確認できます。
農林水産省HP
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/suisan_ryutu/suisan_kakou/index.html
で平成15年から平成28年まで見ることができます。
ウ 『ポケット関東農林水産統計』関東農政局統計部/〔編〕 関東農政局統計部 2007~2017年版
を所蔵
イで紹介した資料の数値が掲載されています。
関東農政局HP http://www.maff.go.jp/kanto/to_jyo/nenpou/index.htmlでも見ることがで
きます。
エ 『神奈川県農林水産統計年報』農林省神奈川統計調査事務所/編 神奈川農林統計協会
昭和29年~31年を所蔵
『神奈川農林水産統計年報』農林省神奈川統計調査事務所/編 神奈川農林統計協会
昭和33年~平成21~22年を所蔵
昭和29年版では、平塚市、大磯町、二宮町、小田原市でまとめられたかまぼこの生産量を確認で
きます。
昭和33年版から昭和45~46年版までは、小田原市のみのかまぼこ類の生産量を確認できます。
オ 『蒲鉾年鑑』かまぼこ新聞/編 食品経済社 1997、1998、2000~2004、2013年版を所蔵
蒲鉾に関わる様々なデータを収録しており、都道府県別の生産量が確認できます。
蒲鉾メーカーの売り上げランキング(約100社)があり、各社の売上げ高と売上げ構成を確認できま
す。
3 その他に調査した資料は次のとおりです。上記以外のデータはありませんでした。
『県勢要覧 統計でみる神奈川のすがた』神奈川県統計センター
『酒類食品産業の生産販売シェア』日刊経済通信社調査部 2003、2007、2009、2011年版を所蔵
『工業統計表』経済産業調査会
『さかなの漁獲・養殖・加工・輸出入・流通・消費データ集』生活情報センター 2000~2003、2005を所蔵
※インターネット情報の最終確認日はすべて平成30年9月23日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 水産製造.水産食品 (667 8版)
- 日本 (351 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000245784