レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年02月20日
- 登録日時
- 2022/06/02 12:53
- 更新日時
- 2022/06/23 15:33
- 管理番号
- 相橋-R4-007
- 質問
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解決
東京都町田市相原町にある「相原橋」がかつて「大法印橋」と呼ばれていたことがわかる資料が見たい。
- 回答
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①~⑥を提供した。
- 回答プロセス
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市内OPACにてキーワード“あいはら”で検索したところ、以下の資料が見つかった。
①『仰祖遺後 相原と二本松のむかしといま』 井上正路/著 相原の歴史をさぐる会 1989 (自館請求記号:K1-21)
p142-144「五、境川 16.相原橋(大法印橋)」の項に、該当の記載あり。
市内OPACにてキーワード“相原橋”で検索したところ、以下の資料が見つかった。
②『JAだより No.520(2011年1月1日)~805(2018年2月15日)』 相模原市農業協同組合企画部組合員広報課/編 相模原市農業共同委員会 201101 (自館請求記号:K1-61/大型)
NO.535 p4「ふるさと談話 いろりばた -橋にまつわる禁忌伝承- 相原の歴史をさぐる会 橋本勝邦 相原橋」の項に、「この橋はむかし『大法印橋』と呼ばれていました。法印とは僧侶・仏師などに授けた称号であり、仏教・仏事と関連のあるこの大法印橋という橋名が、花嫁行列は通ってはいけないという理由になったとも考えられます。しかし、この大法印橋という橋名の由来やその禁忌の理由を知る人は、今はいなくなりました。」との記載あり。
③『相模原市文化財展 第40回 伝えていきたいふるさとの自然と文化』 第40回相模原市文化財展実行委員会/編 相模原市 201502 (自館請求記号:K1-06)
p13「境川・相原地区の橋 〈相原の歴史をさぐる会〉 相原橋(あいはらばし)」の項に、「この橋は、昔は『大法印橋』と呼ばれた木造の橋でしたが、昭和25年12月鉄筋コンクリートの橋に架け替えられ、『相原橋』と改称されました。この橋の町田市側のたもとに[大法□]という碑がありましたが現在はどこかへ消えてしまっています。『法印』とは僧侶の最上位の敬称であり、また僧侶をも指しております。その他に山伏や祈祷師を指す場合もありました。この名称のためか花嫁の通行が忌避されていたといわれています。」との記載あり。
④『相原の歴史 創立50周年記念誌 復刻版』 相原の歴史をさぐる会/編 相原の歴史をさぐる会 202112 (自館請求記号:K1-21)
p86「14.平成5年度 相原の橋 (11)相原橋」の項に、「〈橋長14.1m、幅員4.0m〉 この橋も前記の常盤橋と同じように花嫁行列は通ってはいけないといわれておりましたが、そのわけはよくわかっておりません。むかしは『大法院(原文ママ)橋』と呼ばれていましたが、昭和25(1950)年12月に現在の鉄筋コンクリートの橋に架け替えられた折に『相原橋』となったと思われます。」との記載あり。
⑤『相原の歴史』 相原の歴史をさぐる会/著 相原の歴史をさぐる会 (自館請求記号:K1-21)
p75「10 相原の橋 *相原橋」の項に、「(長さ13.7m、幅4.0m) この橋も他と同じく花嫁行列は通ってはならないといわれ、そのわけはよくわからないのですが、橋の名が[大法印橋]と呼ばれていたためかも知れません。(法印とは高位の僧侶などをさす) 昭和25年(1950)12月に鉄筋コンクリートの橋に架け替えられたとき[相原橋]と改称されたようですが、現在の橋は55年3月に拡幅、改修されたものです。」との記載あり。
市内OPACにてキーワード“大法印橋”で検索したところ、以下の資料が見つかった。以下は市内他館にあり。
⑥『幾山川 人の一生の節目、折り目』 井上正路/著 相原の歴史をさぐる会 1985 (自館請求記号:386)
p258「二、婚礼の行列の通ることを忌むところ 2、相原橋(大法印橋)」の項に、「法印とは法印大和和尚の略で最高の僧位であるが、普通は僧侶のことをいった。中世以降は儒者、仏師、連歌師、医師等に授けられた称号であり、また山伏のことをいった。当地では、祈祷師のことを法印様(ほうえんさま)といった。常盤橋の下流八〇〇mぐらいの地にあって、市内相原田尻と町田市町中村を結ぶこの橋を大法印橋と称した由来も、婚礼の行列が禁忌した理由もいまでは知る人はいないが、[通ってはいけない]とは語り継がれている。昭和10年に大法印橋から相原橋と改称するようになった。(相原 土屋正造氏談) なお、田尻側の右の橋の袂に、建立者名も年月日も判読し難い光背型の馬頭観音か?道祖神?の石仏がコンクリート製の稲荷様の祠とともに立っている。」との記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 芸術政策.文化財 (709)
- 年中行事.祭礼 (386)
- 参考資料
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- 『仰祖遺後 相原と二本松のむかしといま』 井上正路/著 相原の歴史をさぐる会 1989
- 『JAだより No.520(2011年1月1日)~805(2018年2月15日)』 相模原市農業協同組合企画部組合員広報課/編 相模原市農業共同委員会 201101
- 『相模原市文化財展 第40回 伝えていきたいふるさとの自然と文化』 第40回相模原市文化財展実行委員会/編 相模原市 201502
- 『相原の歴史 創立50周年記念誌 復刻版』 相原の歴史をさぐる会/編 相原の歴史をさぐる会 202112
- 『相原の歴史』 相原の歴史をさぐる会/著 相原の歴史をさぐる会
- 『幾山川 人の一生の節目、折り目』 井上正路/著 相原の歴史をさぐる会 1985
- キーワード
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- 相原
- 相原橋
- 大法印橋
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000316915