レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月07日
- 登録日時
- 2012/02/07 16:12
- 更新日時
- 2013/09/06 15:13
- 管理番号
- 97-B-23
- 質問
-
解決
今治築城音頭(木山音頭)について知りたい。
- 回答
-
【資料1】によると、次のとおりである。
今治地方で歌われた盆踊り唄。慶長7年(1602)から2年3ヵ月の歳月をかけ、今治城が築城された時、普請奉行として作業員たちの現場監督に当たった木山六之丞が、作業員の士気を鼓舞するために地固めの際、歌わせたと言われている。六之丞のことをユーモラスに歌い上げており、はやしの「エンエンエーン ヤートヤ」の軽快なリズムにあわせて歌われた。歌詞も種々あるが比較的古いものとして次のようなものがある。
木山音頭と申するものは 手拍子 足拍子 太鼓の拍子
伊予の今治 みすかの城を 築き上げたる その名も高い
木山六之丞はなぜ色黒い 笠がこまいか 横日がさすか
笠はこまない 横日もささぬ 色の黒いは こりゃ生まれつき
当初は主に盆踊り唄として今治城下で歌われていたが、明治以降近郷近在にも普及した。最近は歌詞の数を増やして編曲した『新木山音頭』(九節)が、盆踊り、宴会、市民運動会などで歌われている。 とある。
【資料2】では、上記の歌詞の最後の行は、『笠もこまない 横日もささぬ 木山通いすりゃ 皆色黒い』と記載されている。
【資料4】P228には、楽譜がある。
【資料3】には、普請の際、地がためから石材の掘り出し、運搬、石垣築造など、多くの農民を使役した。石材は国府城から運び、さらに越智郡の島々や乃万地区の墓石・供養塔まで徴発したという伝承がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 声楽 (767 9版)
- 参考資料
-
- 【資料1】 『愛媛県百科大事典 上 (あ~し)』 愛媛新聞社愛媛県百科大事典編集委員室/編集 愛媛新聞社 1985年 <請求記号:R /K290 /63 /1>
- 【資料2】 『今治の歴史』 今治市教育委員会/編集 今治市教育委員会 1985年 <請求記号:K221 /13 >
- 【資料3】 『愛媛県史 近代 上』 愛媛県史編さん委員会/編集 愛媛県 1986年 <請求記号:K200 /31 >
- 【資料4】 『日本民謡大観 四国編』 日本放送協会/編集 日本放送出版協会/発行 1973年 (愛媛県立図書館所蔵なし)
- キーワード
-
- 今治築城音頭 いまばりちくじょうおんど
- 木山六之丞 きやま,ろくのじょう
- 盆踊り唄(今治市) ぼんおどりうた(いまばりし)
- 木山音頭 きやまおんど
- 照会先
- 寄与者
-
- 今治市立図書館
- 備考
- 事例出典『郷土資料に関する調査・相談事例集』 愛媛県図書館協会・愛媛県立図書館/編集 愛媛県立図書館 1997年
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000101169