レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年09月11日
- 登録日時
- 2013/10/04 11:44
- 更新日時
- 2013/10/17 15:15
- 管理番号
- 多治見-043
- 質問
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解決
人生のお祝い事に「米寿」というのがあるが、いわれを知りたい。ほかにも「傘寿」や「喜寿」などについても教えてほしい。
- 回答
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「米寿」については『日本大百科全書20(ふーへか)』の「米寿」の項:八十八歳の長寿の祝賀、八十八の字画を詰めると「米」になるとあった。
自館、冠婚葬祭関係の棚にあった『図説子どもに伝えたい日本人のしきたり』に「還暦」、「古稀」、「喜寿」、「傘寿」、「半寿」、「米寿」、「白寿」、「上寿」の説明があった。『冠婚葬祭マナー事典』も同様。『冠婚葬祭すぐ使える実用事典』には、それぞれの由来のほかにお祝いの品などの記載があった。
「還暦」(数え年六一歳):「本卦がえり」ともいい、干支が生まれた年に戻るから。魔よけの色とされる赤いちゃんちゃんこ、頭巾などを贈る。
「古稀」(数え年七十歳):中国の唐時代の詩人・杜甫の「曲江」の一節「人生七十古来稀なり」より。
「喜寿」(数え年七十七歳):「喜」の字の草書体が「七十七」に見えることから。扇子に自筆で「喜」の字を書いて贈る。
「傘寿」(数え年八十歳):「傘」の略字が、八と十に見える。
「半寿」(数え年八十一歳)【『図説こどもに伝えたい日本人のしきたり』にのみ記載あり】:「八十一」を合わせると「半」の字になるから。
「米寿」(数え年八十八歳):「米」の字をばらばらにすると八・十・八となる。
「白寿」(数え年九十九歳):百から一を引くと、九十九になる。
数え年百歳は、『図説子どもに伝えたい日本人のしきたり』では「上寿」、『冠婚葬祭すぐ使える実用事典』では「百賀」、『冠婚葬祭マナー事典』には「百寿」と記載されていた。
古稀や喜寿は紫、傘寿や米寿は金茶などの基調色にちなんだものを贈ることがある。
- 回答プロセス
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最初に「米寿」とお尋ねになったので百科事典『日本大百科全書20(ふーへか)』で「米寿」を引くと、八十八歳の長寿の祝賀。「八十八」の字画を詰めると「米」に通ずるとあった。次に冠婚葬祭関連の棚から『図説子どもに伝えたい日本人のしきたり』、『冠婚葬祭マナー事典』、『冠婚葬祭すぐ使える実用事典』を見る。長寿の祝いについてはそれぞれ同様の記載あり。贈り物については『冠婚葬祭すぐ使えるマナー事典』に少し説明あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (031 8版)
- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 9版)
- 参考資料
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- 『日本大百科全書20(ふ-へか)』小学館 1988 (p.891「米寿」の項)
- 『図説子どもに伝えたい日本人のしきたり』三橋健/著 家の光協会 2007 (「第5章 人生の節目のしきたり」の項p.136,137「長寿を祝う由来としきたり」)
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『冠婚葬祭マナー事典』小学館 2007
(第4章 生まれてから長寿まで節目ごとのお祝い「人生の祝い事」の項:p.215「大人の祝い 長寿のお祝い」) - 『冠婚葬祭すぐ使える実用事典』主婦と生活社 2002 (第2章 人生のお祝い「大人の祝い事」の項:p.236,237「長寿を祝うときは」)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000137784