レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年11月10日
- 登録日時
- 2021/03/28 13:24
- 更新日時
- 2021/04/20 16:44
- 管理番号
- 千県中児童-2020-05
- 質問
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解決
パネルシアターはいつからあるのか知りたい。
- 回答
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次の資料から、パネルシアターは1973年に古宇田亮順が考案したことがわかった。
【資料1】『図書館情報学用語辞典 第5版』(日本図書館情報学会用語辞典編集委員会編 丸善出版 2020)
p202「パネルシアター」に「古宇田亮順が1973(昭和48)年に考案」とある。
【資料2】『保育用語辞典』(谷田貝公昭編集代表 一藝社 2019)
p325「パネルシアター」に「布と布を付着させてお話を進める「フランネルグラフ」や、フェルトに似たボントンという布を使った「ボントン絵」を古宇田亮順(こうだりょうじゅん)(1937~)が改良し、1973年にパネルシアターと名付けた」とある。
【資料3】『パネルシアターを作る 1』(古宇田亮順著 東洋文化出版 1983)
p2「パネルシアターの誕生」に次のようにある。
「毛ばだちの良いパネル(板舞台)に、Pペーパーで作った絵や図形をはったり、はずしたりして展開するお話、歌あそび、ゲームあそび等を称してパネルシアターと名づけた。即ち、黒板やベニヤ板等に毛ばだった布地をはりつけておいてパネル舞台とし、それに絵人形や背景画をつけたり、とったりして展開する芝居のことで、一般に言う「紙芝居」にならって、パネルの芝居ということで、パネルシアターと名づけた。(昭和48年)」
【資料4】藤田佳子「パネルシアターの歴史(1) : 創始者古宇田亮順とパネルシアター」(『淑徳短期大学研究紀要』52巻 2013)p181-196 http://id.nii.ac.jp/1544/00000797/
パネルシアターの創始についての詳細な研究。本文がPDFで公開されている。概要にも「パネルシアターは1973年に古宇田亮順が創始して40年が経ち、現場では多方面で活用されてきている」との記載がある。
【資料5】『小林雅代のかならずできるベストパネルシアター』(小林雅代著 ひかりのくに 1998)
p6「「パネルシアター」は、1973年児童文化研究家の古宇田亮順氏によって考案されました」
(インターネット最終アクセス:2020年12月22日)
- 回答プロセス
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1 当館児童資料室児童資料研究書コーナーのNDC376.1(幼児教育、保育)の棚を見たところ、パネルシアター関連の【資料5】に記載があった。
2 参考図書を調査した。
図書館関係の棚から【資料1】、保育関係の棚から【資料2】を確認。
なお、『保育学用語辞典』(秋田喜代美監修 中央法規出版 2019)には掲載がなかった。
3 当館蔵書を件名「パネルシアター」で検索した。一番古い蔵書は古宇田亮順の著作だった。
なお【資料3】は5巻まで所蔵があったが、1巻以外に経緯の掲載はなかった。
4 NDLサーチを「パネルシアター」で検索し、【資料4】の情報を得た。
- 事前調査事項
- NDC
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- 幼児.初等.中等教育 (376 9版)
- 各種の図書館 (016 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『図書館情報学用語辞典 第5版』(日本図書館情報学会用語辞典編集委員会編 丸善出版 2020)(0106704554)
- 【資料2】『保育用語辞典』(谷田貝公昭編集代表 一藝社 2019)(0106661279)
- 【資料3】『パネルシアターを作る 1』(古宇田亮順著 東洋文化出版 1983)(9100259830)
- 【資料4】藤田佳子「パネルシアターの歴史(1) : 創始者古宇田亮順とパネルシアター」(『淑徳短期大学研究紀要』52巻 2013)p181-196 http://id.nii.ac.jp/1544/00000797/
- 【資料5】『小林雅代のかならずできるベストパネルシアター』(小林雅代著 ひかりのくに 1998)(0105499842)
- キーワード
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- パネルシアター(パネルシアター)
- 保育(ホイク)
- 児童サービス(図書館)(ジドウサービス トショカン)
- 古宇田亮順(コウダ リョウジュン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000295896