レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/05/20
- 登録日時
- 2020/07/02 00:30
- 更新日時
- 2020/07/07 10:06
- 管理番号
- 秋田-2475
- 質問
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解決
伝統食の三五八について書かれた資料を探している。主に三五八の歴史やなりたち、いつから使われるようになったのか、使われているエリアはどこなのか、使い方についてかかれている資料があれば知りたい。
- 回答
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以下の資料を案内。
①『日本大百科全書、10』(小学館、1986、R031/シニ/10)資料番号:110002151
②『料理食材大事典』(主婦の友社/編、1996、R596.0/シリ)資料番号:121104798
③『日本料理語源集』(中村幸平/著、旭屋出版、2004、R383.8/ナニ)資料番号:122102379
④『現代農業』
昭和60年10月号、昭和60年12月号、昭和62年3月号
⑤『漬けもの博物誌』(小川敏男/著、八坂書房、2010、383.8/オツ)資料番号:122961501
⑥『発酵はおいしい!イラストで読む世界の発酵食品』(ferment books/著、パイインターナショナル、2019、588.5/フハ)資料番号:140055344
⑦『農家が教える発酵食の知恵、続』(農文協/編、農山漁村文化協会、2012、588.5/ノノ/2)資料番号:123223083
⑧『聞き書ふるさとの家庭料理、8』(農山漁村文化協会/編、2003、596.2/ノキ/8)資料番号:122015720
⑨『日本の食生活全集、5』(農山漁村文化協会、1986、596/ニキ/郷)資料番号:124039272
⑩『秋田のたべもの民俗誌』(太田雄治/著、秋田魁新報社、1972、383.8/オア/郷)資料番号:124039272
⑪『いなかの食卓、秋田だより』(相場栄/著、文化出版、1985、383.8/アイ/郷)資料番号:124021585
⑫『あきたのつけものと保存食』(秋田県農山漁家生活改善実行グループ連絡協議会/編、1975、596/ノア)資料番号:124032343
⑬『あきた郷味風土記、ふるさとあきたの食百選』(秋田県農山漁村生活研究グループ協議会/編、2015、596/アア/郷)資料番号:129754925
- 回答プロセス
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NDC分類031(百科事典、日本語)、NDC分類383(衣食住の習俗)、NDC分類588(食品工業)、NDC分類596(食品、料理)に関する書架をブラウジング。下記資料に三五八についての記載箇所確認。
①『日本大百科全書、10』(小学館、1986、R031/シニ/10)資料番号:110002151
→ P115 「三五八漬け」の箇所に、“福島県の郷土料理で、会津地方の名物料理である”との記載あり。三五八の作り方、使用される食材の記載などもあり。
②『料理食材大事典』(主婦の友社/編、1996、R596.0/シリ)資料番号:121104798
→ P330 「三五八漬け」の箇所に、“会津地方や米沢地方独特の漬物で、江戸時代から伝わる”との記載あり。三五八の簡単な説明と、材料と作り方の記載あり。
③『日本料理語源集』(中村幸平/著、旭屋出版、2004、R383.8/ナニ)資料番号:122102379
→ P272 「三五八漬」の箇所に、三五八の名前の説明や名産地、食材の使い方についても記載あり。
④『漬けもの博物誌』(小川敏男/著、八坂書房、2010、383.8/オツ)資料番号:122961501
→ P98-99 「三五八漬け(福島県)」の箇所に、三五八漬けの名前の由来と簡単な歴史についての記載あり。“糖分が多いため、暖かい季節にはすぐ発酵したり、酸敗したりしてうまくいかない。三五八漬けは、現地でしか求められない”との記述もあり。
⑤『発酵はおいしい!イラストで読む世界の発酵食品』(ferment books/著、パイインターナショナル、2019、588.5/フハ)資料番号:140055344
→ P96-97 「塩麹」の箇所に、三五八漬けの記載あり。“野菜を漬けて漬け物にしたり、肉や魚を漬けて焼いたりするのだが、これが塩麹のはじまりだと考えられる”との記述あり。
⑥『農家が教える発酵食の知恵、続』(農文協/編、農山漁村文化協会、2012、588.5/ノノ/2)資料番号:123223083
→ P28-29 「本格 三五八床の作り方 渡辺芳江 1985年記」の箇所に、漬け床の作り方、床に漬ける素材、時期、管理法についての記載あり。
→ P30 「すぐできる三五八漬け 阿部田婦美枝 茨城県」の箇所に、三五八漬けのこつ、三五八床の作り方の記載あり。
→ P31 「まろやかな甘味 三五八風粕床 阿部陽子 1985年記」の箇所に、粕漬けの床に甘酒を加えた漬け床の作り方と、漬ける素材、時期についての記載あり。
→ P32-33 「漬け物お国めぐり 季節の野菜を手軽に楽しむ三五八ドレッシング」の箇所に、三五八ドレッシングの作り方と、そのドレッシングを使っての三五八漬けの作り方の記載あり。
→ P46 「三五八 山形県長井市」の箇所に、長井市での三五八の作り方や使い方についての記載あり。
→ P50 「三五八漬 長野県諏訪市」の箇所に、諏訪市での三五八漬の作り方についての記載あり。
⑦『聞き書ふるさとの家庭料理、8』(農山漁村文化協会/編、2003、596.2/ノキ/8)資料番号:122015720
→ P30 「山形県長井市成田 三五八漬」の箇所に、三五八の作り方や漬ける食材についての記載あり。
→ P32 「福島県喜多方市熊倉町道地 きゅうりの三五八漬」の箇所に、三五八の作り方についての記載あり。
→ P62 「長野県諏訪市豊田 三五八漬」の箇所に、三五八の作り方や漬ける食材についての記載あり。
データベースのルーラル電子図書にて、“三五八”“現代農業”をキーワード検索。下記資料該当。当館にある雑誌を確認。下記記資料に三五八についての記載箇所を確認。
⑧『現代農業』(昭和60年10月号)
→ P36-40 「秋をたくわえる この漬け床で野菜の価値がグンと高まる!」の箇所に、本格三五八床や三五八風カス床についてのつくり方の記載あり。
(昭和60年12月号)
→ P83 「三五八(さごはち)も冬につくるのがいちばん」の箇所に、三五八の割合やつくる時期、漬ける野菜についての記載あり。
(昭和62年3月号)
→ P65 「食べものの質を高める“三五八床”」の箇所に、三五八床の使い方や現代生活での麹の使い方についての記載あり。
インターネット検索にて“三五八”をキーワード検索。下記ウェブサイトより“三五八漬け(さごはちづけ)は福島県、山形県、秋田県の郷土料理で、麹で漬けた漬け物である”との記述を確認。
「ウィキペディア 三五八漬け」URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E4%BA%94%E5%85%AB%E6%BC%AC%E3%81%91(確認日付:2020.5.31)
三五八について記載された秋田県関係の資料は確認できなかったが、麹で漬けた秋田県の郷土料理について記載されている資料が確認できたので、以下の資料も案内。
⑨『日本の食生活全集、5』(農山漁村文化協会、1986、596/ニキ/郷)資料番号:124039272
→ P1-2 「はしがき」の箇所に、秋田県の米こうじや発酵食品についての歴史や成り立ちについての記載あり。
→ P48-50 「県央男鹿の食」の箇所に、“すしはたはた”の由来や、つくり方についての記載あり。
→ P145-146 「県南横手盆地の食」の箇所に、“なた漬”と“なすのふかし漬”についての記載あり。
→ P269 「県北米代川流域の食」の箇所に、“なた漬”について、P271“すしはたはた”についての記載あり。
→ P323 「奥羽山系(田沢湖)の食」の箇所に、“はたはたずし”についての記載あり。
⑩『秋田のたべもの民俗誌』(太田雄治/著、秋田魁新報社、1972、383.8/オア/郷)資料番号:111349700
→ P240-242 “ナタづけ”の箇所に、産地や歴史、つくり方についての記載あり。
→ P242-243 “きりづけ”の箇所に、鹿角郡花輪町地方でつくられている、ダイコンを塩とコウジと煮た大豆で漬ける保存食のについての記載あり。
→ P246 “コブダイコンづけ”の箇所に、大曲市・藤木・角間川方面の原野にはえたコブダイコンを、塩とコウジでつける保存食についての記載あり。→ P252-254 “ナスづけ”の箇所に、秋田県各地でのナスづけのつくり方や、ナスづけの元祖と言われている京都の“キラキラ(雲母)づけ”についての記載もあり。
→ P284-286 “サケずし”の箇所に、サケずしの由来や仙北郡角館町のコウジを使ったさけずしについての記載あり。
→ P286-287 “ハタハタずし”の箇所に、切りすし、長ずし(一匹ずし)についての記載あり。
→ P288 “キリギリのすし”の箇所に、田沢湖町神代でとれるキリギリ(マスの子または、ヤマベの子)のすしについての記載あり。
⑪『いなかの食卓、秋田だより』(相場栄/著、文化出版、1985、383.8/アイ/郷)資料番号:124021585
→ P103 “切りずし”の箇所に、はたはたの切りずしについての記載あり。
→ P113-114 “なた漬け”についての記載あり。
→ P118 “寒こうじ”の箇所に、“材料の割合は、もち米3合、塩5、こうじ8合で、これでつけたものを三・五・八漬けともいう”との記述あり。
⑫『あきたのつけものと保存食』(秋田県農山漁家生活改善実行グループ連絡協議会/編、1975、596/ノア)資料番号:124032343
→ P25-32 「こうじ、玄米漬け」の箇所に、秋田県の代表的なこうじ漬けのつくり方についての記載あり。
→ P55-58 「漬けもの(塩漬け、こうじ漬け、しょうゆ漬けなど)」の箇所に、にしん漬け、塩ざけのすし漬け、ハタハタずし(一匹ずし、切りずし)のつくり方についての記載あり。
⑬『あきた郷味風土記、ふるさとあきたの食百選』(秋田県農山漁村生活研究グループ協議会/編、2015、596/アア/郷)資料番号:129754925
→ P34 「ふかしなす漬け」のつくり方についての記載あり。
→ P57 「鮭の飯ずし」のつくり方についての記載あり。
→ P60-61 「ハタハタ寿し」のつくり方についての記載あり。
→ P78 「寒こうじ」のつくり方についての記載あり。
下記資料も確認したが、記載箇所確認できず。
『たべもの起源事典』(岡田哲/編、東京堂出版、2003、R383.8/オタ)資料番号:121949846
『発酵食の歴史』(マリー=クレール・フレデリック/著、原書房、2019、383.8/フハ)資料番号:123953200
『未来へ伝えたい日本の伝統料理、〔5〕』(後藤真樹/著、小峰書店、2010、383J/ゴミ/5)資料番号:129360947
『食文化あきた考』(あんばいこう/著、無明舎出版、2007、383/アシ/郷)資料番号:124394875
『日本発酵紀行』(小倉ヒラク/著、D&DEPARTMENT PROJECT、2019、588.5/オニ)資料番号:123983348
『発酵の技法、世界の発酵食品と発酵文化の探求』(Sandor Ellix Katz/著、オライリー・ジャパン、2016、588.5/キハ)資料番号:123578130
『日本の伝統 発酵の科学、微生物が生み出す「旨さ」の秘密』(中島春紫/著、講談社、2018、588.5/ナニ)資料番号:123799496
『発酵食品礼讃』(小泉武夫/著、文芸春秋、1999、588.5/コハ)資料番号:121487284
『伝えたい湖東の味』(湖東地区JA生活指導員協議会/編、1996、596/コツ/郷)資料番号:128387958
- 事前調査事項
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『麹』(一島英治/著、法政大学出版局、2007、588.5/イコ)資料番号:122969553
- NDC
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- 総記 (0)
- 社会科学 (3)
- 技術 (5)
- 参考資料
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- 日本大百科全書10小学館
- 料理食材大事典主婦の友社/編主婦の友社
- 日本料理語源集中村 幸平/著旭屋出版
- 漬けもの博物誌小川 敏男/著八坂書房
- 発酵はおいしい!ferment books/著パイインターナショナル
- 農家が教える発酵食の知恵続農文協/編農山漁村文化協会
- 聞き書ふるさとの家庭料理8農山漁村文化協会/編農山漁村文化協会
- 日本の食生活全集5農山漁村文化協会
- 日本の食生活全集5農山漁村文化協会
- いなかの食卓相場 栄/著文化出版局
- キーワード
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- 三五八(サゴハチ)
- 麹(コウジ)
- 発酵食品(ハッコウショクヒン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵・所在調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000283831