レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/04/26
- 登録日時
- 2007/02/11 02:10
- 更新日時
- 2007/12/27 15:16
- 管理番号
- 埼浦-2006-174
- 質問
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解決
紙本益田兼堯像(シホンマスダカネタカゾウ)(雪舟画=現在は重要文化財)が、戦前に指定を受けたのは何か(国宝や重文など)。また、その認定日を知りたい。島根県の雪舟の郷記念館にある。
現在の所有者は益田市で、戦前の所有者は東京の益田家であった。
- 回答
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紙本著色益田兼堯像(シホンチャクショクマスダカネタカゾウ)は、昭和9年1月30日国宝に指定された。昭和25年の文化財保護法制定により、昭和25年8月29日重要文化財となった。
- 回答プロセス
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《Google》〈紙本 & 益田兼堯〉より益田市と島根県のホームページ内で調査対象の文化財について記述あり。
島根県「島根県の文化財」では昭和9年1月30日「重文」とあり。
(http://www.pref.shimane.jp/section/bunkazai/sitei-bunkazai/kaiga.html 2006/04/06最終確認)
益田市「文化財一覧表」に昭和25年8月29日「国指定文化財」とあり。
『島根の文化財 1-3』『島根県文化財調査報告書 1-3』には記述なし。
『国宝・重要文化財総合目録 美術工芸品編』(文化庁編 第一法規出版)では山口県の文化財として、『国宝・重要文化財総合目録 美術工芸品編 下巻』(国宝・重要文化財目録編纂会編 ぎょうせい)では島根県の文化財として掲載されている。どちらも指定日は昭和9年1月30日。
『文化財科学の事典』の国宝についての記述で、戦前はすべて国宝としての指定で、昭和25年の文化財保護法制定以降に重文となり、それらのうち特に重要とされたものが国宝として指定されたことがわかる。
ここまでを質問者に報告する。その後質問者の要望で、『官報』の昭和9年1月30日を確認すると、質問の絵画が国宝に指定される記述があった。また、昭和25年文化財保護法の公布は、『六法全書 1 平成18年版』『法令全書総目録 戦後編 5』により昭和25年5月30日とわかり同日の『官報』で確認できた。同法の施行は8月29日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 芸術政策.文化財 (709 9版)
- 中国地方 (217 9版)
- 行政 (317 9版)
- 参考資料
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- 『文化財科学の事典』
- 『官報 昭和9年1月30日』
- 『官報 昭和25年5月30日』
- キーワード
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- 重要文化財
- 益田市-島根県
- 雪舟(セッシュウ)
- 官報
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000033326