レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/03/29
- 登録日時
- 2020/07/02 00:30
- 更新日時
- 2020/07/07 10:06
- 管理番号
- 秋田-2457
- 質問
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解決
秋田県北秋田市で造られていた、岩七輪(浦田七輪)について分かる資料はあるか。
- 回答
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下記資料を案内。
①『秋田県史、民俗・工芸編』(秋田県/編、1978、210/アア/8郷)資料番号:111327409
②『森吉町史資料編、みんなで綴る郷土誌3、第11集』(森吉町史編纂会/編、1983、214.2/モモ/11)資料番号:111742102
③『雪国の民俗』(柳田国男/著、日本図書センター、2012、A382/118)資料番号:124475807
④『阿仁川流域の手しごと』(建設省東北地方建設局森吉山ダム工事事務所/編、1997、384/ケア/郷)資料番号:128431053
⑤『東北の生業、2』(明玄書房、1981、384.3/メト/2)資料番号:120569496
⑥『北国秋田山形の陶磁』(小野正人/著、雄山閣、1973、750/オキ)資料番号:124135104
⑦『手仕事の日本』(柳宗悦/著、岩波書店、2003、750.2/ヤテ)資料番号:122016223
⑧『出羽路、44号~51号』(秋田県文化財保護協会/編、1971、A205/3/44-51)資料番号:110724630
⑨『たくみ.(14)』(東京民芸協会、1954.2)
⑩『秋田民俗事典』(井上隆明/編、秋田経済大学雪国民俗研究所、1968、A380/15)資料番号:111512034
- 回答プロセス
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秋田県史を確認。下記資料該当。
①『秋田県史、民俗・工芸編』(秋田県/編、1978、210/アア/8郷)資料番号:111327409
→ P405-406 「火器」の箇所に、七輪についての記載あり。秋田県での七輪の歴史や使用法、北秋田郡森吉町浦田の珪藻土で作られた七輪についての記載あり。(浦田の七輪についての説明は数行)
森吉町史を確認。下記資料該当。
②『森吉町史資料編、みんなで綴る郷土誌3、第11集』(森吉町史編纂会/編、1983、214.2/モモ/11)資料番号:111742102
→ P71-74 「寄延沢産七輪 工藤与助」の箇所に、七輪の歴史や寄延沢産七輪の歴史、製造法についての記載あり。
NDC分類382(風俗史.民俗誌.民族史)、NDC384(社会・家庭生活の習慣)、NDC750(工芸)の郷土の書架をブラウジング。下記資料該当。
③『雪国の民俗』(柳田国男/著、日本図書センター、2012、A382/118)資料番号:124475807
→ P204 “カヤキザラと岩七厘”の箇所に、秋田名物ショッツルはこのホタテ貝のカヤキザラで煮て食べる。岩七厘は北秋田郡米内澤町浦田で造られるとの記載もあり。(白黒で写真掲載あり。説明は数行)
④『阿仁川流域の手しごと』(建設省東北地方建設局森吉山ダム工事事務所/編、1997、384/ケア/郷)資料番号:128431053
→ P28-35 「七輪ー工藤豊蔵(森吉町)」の箇所に、“寄延沢の七輪“の歴史、1997年現在での浦田七輪の現状、七輪の作業工程についての記載あり。文中に、“最後の職人となった工藤さん…”との記載箇所もあり。(写真掲載あり)
⑤『東北の生業、2』(明玄書房、1981、384.3/メト/2)資料番号:120569496
→ P209 “浦田焼き”の箇所に、北秋田郡森吉町浦田在に明治初年ころあり、人形・七輪・濁酒徳利および白磁染付も制作されたとの記載あり。(説明全文)
⑥『北国秋田山形の陶磁』(小野正人/著、雄山閣、1973、750/オキ)資料番号:124135104
浦田焼や阿仁合焼等の説明あり。
→ P227-229 “浦田焼”の項に、浦田焼の歴史と、のち阿仁七輪も作った”との記載もあり。
事前調査資料の『ホットアイあきた』に記載があった下記の資料を確認。
⑦『手仕事の日本』(柳宗悦/著、岩波書店、2003、750.2/ヤテ)資料番号:122016223
→ P82 北秋田郡阿仁の“岩七厘”についての記載箇所あり。文中に、“秋田県では「しょっつる」という料理があり、それにはいつもこの岩七厘を用いる”との記載あり。
秋田県立図書館デジタルアーカイブにて“浦田焼”をキーワード検索。下記資料該当。
⑧『出羽路、44号~51号』(秋田県文化財保護協会/編、1971、A205/3/44-51)資料番号:110724630
→ 46号 P23 “阿仁浦田焼”の箇所に、歴史についての記載あり。
国立国会図書館サーチにて“岩七輪”をキーワード検索。
検索結果より、下記資料が国立国会図書館デジタルコレクションにて閲覧可能であることを確認。
⑨『たくみ.(14)』(東京民芸協会、1954.2)
→ P7 “岩七輪”の箇所に、秋田縣北秋田郡の產。すき焼、鍋料理にもってこいであるとの記載あり。
NDC分類380(風俗習慣、民俗学、民族学)の郷土書架をブラウジング。
阿仁七輪について下記資料で記載箇所確認。
⑩『秋田民俗事典』(井上隆明/編、秋田経済大学雪国民俗研究所、1968、A380/15)資料番号:111512034
→ P92 秋田名物料理「ショッ汁なべ」に必要なお座敷七輪。岩を切りとつて焼き、白黒のシックイを塗る。すき焼、よせ鍋用、三世紀の歴史をもつ米内沢の特産品との記載あり。(説明全文)
浦田七輪と阿仁七輪が同一のものであるか確認できず。
下記資料も確認したが、記載箇所確認できず。
『秋田大百科事典』(秋田魁新報社/編集、1981、031/アア/郷)資料番号:128639218
『阿仁合町郷土誌』(工藤由四郎/編、1962、214.2/クア/郷)資料番号:124017476
『秋田県の伝統的工芸品』(山内貴範/文・編集、秋田県伝統的工芸品産業振興協議会、750/アア/郷)資料番号:129462446
『森吉町史資料編、第9集』(森吉町史編纂会/編、1980、A214.2/49/9)資料番号:110760485
『森吉町のあゆみ』(森吉町/編、1976、A214.2/38)資料番号:110760436
『にっぽん町工場遺産』(小林泰彦/著、日本経済新聞出版社、2009、509.2/コニ)資料番号:122891765
『角川日本地名大辞典、5』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編、1980、290/カカ/郷)資料番号:129109104
『日用やきもの図鑑』(蔵一成/著、双葉社、1996、751/クニ)資料番号:121154249
秋田県立図書館デジタルアーカイブにて“岩七厘”“浦田七輪”“浦田焼”をキーワード検索。
該当した秋田魁新聞の記事を確認したが、記載箇所確認できず。
- 事前調査事項
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ホットアイあきた(通巻388号)1994(平成6年)11月1日発行
URL:http://common3.pref.akita.lg.jp/koholib/search/html/388/388_012.html
- NDC
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- 歴史 (2)
- 社会科学 (3)
- 芸術 (7)
- 参考資料
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- 秋田県史民俗・工芸編秋田県/編秋田県
- 森吉町史資料編 みんなで綴る郷土誌3第11集森吉町史編纂会/編森吉町史編纂会
- 雪国の民俗柳田 国男/著日本図書センター
- 阿仁川流域の手しごと建設省東北地方建設局森吉山ダム工事事務所/編建設省東北地方建設局森吉山ダム工事事務所
- 東北の生業2明玄書房
- 北国秋田山形の陶磁小野 正人/著雄山閣
- 手仕事の日本柳 宗悦/著岩波書店
- 出羽路44号〜51号秋田県文化財保護協会/編秋田県文化財保護協会
- 秋田民俗事典井上隆明/編秋田経済大学雪国民俗研究所
- キーワード
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- 岩七厘(イワシチリン)
- 浦田七輪(ウラタシチリン)
- 浦田焼(ウラヤキ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵・所在調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000283813