レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/06/05
- 登録日時
- 2012/06/28 02:00
- 更新日時
- 2012/06/28 02:00
- 管理番号
- 横浜市中央1730
- 質問
-
解決
文久三年頃の銃器と弾薬の値段を知りたい。
- 回答
-
1 近世や江戸時代の物価に関する事典や資料を確認しましたが、多くは日常生活品
についてのもので、銃器に関する記述を見つけることができませんでした。
2 インターネットで「文久」「銃」「値段」などのキーワードを使い検索したところ、
次の資料に掲載されていることが分かりました。
(1)『大村益次郎史料』(内田伸/編)マツノ書店 2003
p.169から「7 長州征伐対応の武器等の購入」という章があります。
ここに武器の価格まで記載されています。史料自体には日付までしか入ってませんが、
p.169の説明文、また補記によると、慶応元年当時に書かれた史料のようです。
(2)『横浜市史 史料編6』(横浜市/編)横浜市 1969
『続通信全覧』類輯之部の暴行門、警衛門、租税門、武器門、法令門のうち、横浜
関係のものを収めています。P.319からの武器門に銃器の購入に関する
記録が掲載されており、価格も分かります。ただし、単位が日本の貨幣ではなく、外貨と
なっています。
年代は、慶応が多いです。
(3)『続通信全覧 49 類輯之部 33 武器門・暴行門』
(2)の説明で出てきた『続通信全覧』です。
3 当時買い付けを行った人物の記録を確認しました。
(1)『岩崎弥太郎伝 上』(岩崎家伝記刊行会/編)東京大学出版 1979
p.387に土佐藩が購入した銃器や汽船の価格が表で掲載されています。年代は
慶応2、3年です。
資料で参考文献として紹介されていた次の資料も確認しました。
(2)『幕末貿易史の研究』(石井孝/著)日本評論社 1944.6
p.286に慶応2、3年の小銃の輸入価格が掲載されています。単位は弗です。
4 その他、確認した資料
(1)『歴史のなかの物価』原田敏丸,宮本又郎/編著 同文館出版 1985年
(2)『江戸東京生業物価事典』 三好一光/編 青蛙房 1960年
(3)『近世後期における主要物価の動態』 三井文庫/編 東京大学出版会 1989年
(4)『江戸物価事典』 小野武雄/編著 展望社 1979年
(5)『近世物価史研究』 山崎隆三/著 塙書房 1983年
(6)『改訂版近世賃金物価史史料』 小柳津信郎/著 成工社出版部 2006年
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本史 (210 8版)
- 貨幣.通貨 (337 8版)
- 兵器.軍事工学 (559 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000107864