レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/07/01
- 登録日時
- 2006/06/13 15:47
- 更新日時
- 2024/03/30 00:44
- 管理番号
- M05101921348150
- 質問
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近世の子ども用の服の名前を知りたい。
- 回答
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近世社会において、一般民衆が着用していた服装は、小袖(こそで)と呼ばれている。『江馬務著作集 第2巻』(江馬 務/著,中央公論社,1988)によれば、「中世では上流社会の下衣、民衆の上衣」として使われてきたが、織豊時代に生地や意匠が華美になり、近世社会に広く普及したとある。形状は、17世紀中葉までは安土桃山時代のスタイルが残っていたが、18世紀前半は享保期の倹約令の影響で寸法が短くなり袖口も小さくなった。18世紀後半には、大型の小袖が好まれるようになっていく。小袖の種類として、浴衣、丹前、寝間着などがあった。『江馬務著作集 第3巻』(江馬 務/著,中央公論社,1988)にも近世社会での小袖について記述あり。『江戸服飾史』(金沢 康隆/著,青蛙房,1982)にも同様の記述あり。『江戸庶民風俗図絵』に「中間は極寒でにても紺の木綿あはせ一つ着て」とあり、小袖とはわざわざ呼んでいない。が、『日本服飾史辞典』に鎌倉期の庶民女子が小袖を着ている図版あり。近世については『近世子どもの世界』に図版あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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『江馬務著作集 第2巻』江馬務著 中央公論社 1988
『江戸服飾史』金沢康隆著 青蛙房
『日本服飾史辞典』河鰭実英編 東京堂出版
『江戸庶民風俗図絵』三谷一馬著 三樹書房
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『江馬務著作集 第2巻』江馬務著 中央公論社 1988
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2005101921342648150
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生
- 登録番号
- 1000028995