レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/12/27
- 登録日時
- 2019/03/21 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:40
- 管理番号
- M18122714004755
- 質問
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聴覚障がいの方が使う、人工内耳の仕組みについて、わかりやすく解説した子ども向けの資料はないか。
- 回答
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①には、人工内耳について、「内耳にある器官のかわりに聴神経に弱い電気を流すことで、音を感じられるようにする機械です。構造は、体外のマイクとスピーチプロセッサ、体内の受信機(蝸牛の中に電極をうめこみます)の2つに大きく分けられます。耳かけマイクが感知した音はスピーチプロセッサで聞き取りやすい音にして電気信号に変えられ、送信コイルを通して体内の受信機へ送られます。信号は蝸牛を通って聴神経に流れ、脳へ電気信号が伝わるしくみです。」と説明がある。また、イラストで構造を分かりやすく紹介している。
②には、「人工内耳は、音を電気信号に変えて聴神経に送る機械です。」と説明があり、短所として「人工内耳は、手術でとりつけなければならない」ことが挙げられている。また、さらに詳しい説明もあり、「人工内耳は、耳の奥にある内耳の働きをする機械です。音を感じるために、脳にある聴神経に電気の力で音を伝えています。人工内耳は、耳の後ろを切って機械をうめこむ手術をします。手術をしたあとは、言語聴覚士の先生と一緒に、人工内耳の使い方について勉強をしたり、音を聞く能力を高める訓練をしたりします。」と記載がある。また、実際に人工内耳を使っている子どもの写真も掲載されている。
③には、「人工内耳は、音をかんじる内耳のはたらきをしてくれる機器です。聴神経に電気の力ではたらきかけて、音がかんじられるようにします。」と、イラストとともにそのしくみが説明されている。また、どのような人が使用できるかについて、「人工内耳は、内耳のしくみがうまくはたらかない感音難聴の人が、補聴器をつけてもきこえにくいときにつかいます。だれでも自由にえらべる方法というわけではなく、年齢やきこえの程度などによって制限があります。」と説明されている。手術については、「人工内耳をつかうには医師の手術が必要で、人工内耳をつけたあとは、ききとりの練習や定期的な調整をします。人工内耳をつかうと、音はよくきこえるようになりますが、どれだけききわけられるようになるかというのは、人によってちがいます。」と説明されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 障害児教育[特別支援教育] (378 9版)
- 参考資料
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①玉井邦夫『みんなで考えよう障がい者の気持ち 2 聴覚障がい』 学研教育出版,2010,43p. 参照はp.29.
②山中ともえ『知ろう!学ぼう!障害のこと [4] 聴覚障害のある友だち』 金の星社,2017,38p. 参照はp.5,12-13.
③倉内紀子『発達と障害を考える本 9 ふしぎだね!?聴覚障害のおともだち』京都 ミネルヴァ書房,2008,55p. 参照はp.44-45.
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①玉井邦夫『みんなで考えよう障がい者の気持ち 2 聴覚障がい』 学研教育出版,2010,43p. 参照はp.29.
- キーワード
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- 聴覚障害
- 人工内耳
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2018122714040404755
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 中学生, 小学生(高学年), 小学生(低学年以下)
- 登録番号
- 1000253433