レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年01月05日
- 登録日時
- 2020/03/21 11:18
- 更新日時
- 2020/05/22 16:28
- 管理番号
- 628
- 質問
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解決
『レミゼラブル』において、ジャン・バルジャンはパンを盗んだだけでなぜ19年の監獄生活となったのか。当時のフランスの法律において窃盗罪が長い監獄生活になるようなものだったのか、単なるフィクションの設定に過ぎないのかが知りたい。フランス革命時代の法律(刑法)が載っている本があればそれも読みたい。
- 回答
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下記の資料を紹介した。
①『『レ・ミゼラブル』の世界』(兵庫県立図書館請求記号:X3/4/1655)
p5「…そのため、五年の徒刑を言い渡され、服役中に何度も脱走を試みたが失敗、脱走のつど刑が加重されて、結局十九年間トゥーロンの徒刑場で過ごすことになった。」
p105「…九六年四月二二日の裁判で懲役五年の判決をくだされ、…労役のあまりの辛さに四度脱獄を試みて失敗、そのつど刑が加重されて、合計十九年間をそこで過ごすことになった。」
②『ナポレオン刑事法典史料集成』(326.9/74)
p15-17 3 いくつかの軽罪の裁判権を軽罪裁判所に付与する法律(1799年12月16日)
p15「窃盗(vol)が、…刑は1年以上4年以下の拘禁刑(emprisonnement)とする。」
③『フランス法』(322.9/155)
p77「…当時の世論はむしろ刑法典の制定を熱心に要求し、その結果1791年9月25-10月6日の刑法典、1791年9月16日-29日の刑事訴訟法典がまず成立した。これらは、近代的な罪刑法定主義、刑事被告人の手続的補償を定めた最初の法典として注目される。さらに、両者を統合することを目ざした犯罪および刑罰法典が1795年10月24日〔共和歴4年霧月3日〕に成立したが、実際には刑事訴訟法が中心であった。」
p80-81 (2)ナポレオン5法典の制定
p81 刑法典
p310-313 第3編 第2章 各法分野の法源 第1節 私法 4 刑法
(刑法についての概要が書かれています。)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会科学 (3)
- 法律 (32)
- 刑法.刑事法 (326)
- 参考資料
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①西永良成 著 , 西永, 良成, 1944-. 『レ・ミゼラブル』の世界. 岩波書店, 2017. (岩波新書 新赤版 ; 1655)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028032281-00 , ISBN 9784004316558 -
②中村義孝 編訳 , 中村, 義孝, 1937-. ナポレオン刑事法典史料集成. 法律文化社, 2006.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008427794-00 , ISBN 4589029839 -
③滝沢正 著 , 滝沢, 正, 1946-. フランス法 = Le droit français 第5版. 三省堂, 2018.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028872428-00 , ISBN 9784385323039
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①西永良成 著 , 西永, 良成, 1944-. 『レ・ミゼラブル』の世界. 岩波書店, 2017. (岩波新書 新赤版 ; 1655)
- キーワード
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- レ・ミゼラブル
- 刑法
- 法律
- フランス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000276193