レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年11月15日
- 登録日時
- 2017/01/12 15:56
- 更新日時
- 2017/01/12 15:56
- 管理番号
- 相-160021
- 質問
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解決
下記の資料149ページに、板垣退助が議会解散に際し党員を激励した発言が掲載されている。その典拠が知りたいのだが、どのような資料に当たればよいか。
『山中鹿介のすべて』(米原正義編、新人物往来社、1989、ISBN 4-404-01648-4)
- 回答
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『山中鹿介のすべて』を調査したところ、質問の発言は「明治二十六年(一八九三)十二月、議会解散の前日」のものだとあるので、当館所蔵の次の資料について明治26年末頃の記述を確認したところ、該当の発言が掲載されていた。
『板垣退助君傳記 第3巻 (明治百年史叢書 第461巻)』宇田友猪著 公文豪校訂 原書房 2009
明治26年12月29日に、「此日自由党は神田錦輝館に忘年会を開き」、「君は大に之を激励するため一場の演説を試み、之を鞭策して最後の決心を震ひ起さしめた。その概要左の如し。」として、板垣退助が「山中鹿之助」について触れた演説を引用している。(p.1652(554)~1654(556))
引用の末尾には、典拠として「(『自由党々報』第五十三号)」とある。
なお、『自由党々報』は、当館で複製版を所蔵しており、第53号の内容を確認したところ、該当の発言は、p.19~20の「党報」の欄に「総理の演説(忘年会に於て)」として掲載されていた。
- 回答プロセス
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まずは、利用者が示した資料にあたり、質問の発言がいつのものかを類推した。その日付に近い日時のものを、板垣退助の伝記から探し、該当する発言の引用文に当ったところ、典拠を確認することが出来た。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289)
- 政党.政治結社 (315)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000206235