レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20220419
- 登録日時
- 2022/06/24 00:30
- 更新日時
- 2022/07/16 10:32
- 管理番号
- 0000202227
- 質問
-
解決
1.藩校弘道館での生徒のきまりごと
2.会読の具体的方法
について知りたい。
- 回答
-
御質問の件について、以下のとおり回答いたします。
1.「藩校弘道館での生徒のきまりごと」については、次の資料に記載がありました。
(1)『勧興読本』 佐賀市立勧興小学校 2014
p.91-92 また、生活のきまりとしては、内生寮では、早朝一番の板木をたたく音で起床、二番の板木
で年長順に講堂に集合、あいさつをすませたら、口すすぎ、かみけずり、そうじをしまし
た。寝すごしておくれると、三十日間禁足、~
p.92 ・登下校の途中、目上の人に無礼のないようにする。
・家から学館にいくといって、わき道にいかない。
・けんかは、いうまでもなくどんなことをいわれても、相手にならない。
・わけなく館外へ出ない。・見物など人の多く集まる場所には、行ってはいけない。
・休みは、毎月一日・十五日。
・冬休みは、十二月二十六日から正月十三日まで。ぼんは、七月十二日から十六日までとす
る。
(2)『佐賀県史 中巻』 佐賀県史編さん委員会/編 佐賀県 1968
p.409-410 弘道館における生活は次のようであった。毎朝、卯上刻(午前六時)司堂が警板を鳴ら
すと館中生は起きて中堂に集まる。司堂が点呼し、都検に挨拶して解散し、口を漱いだ
り、髪をけずったり、館内の掃除をする。そののち、~
p.411-412 次に入学後の生徒心得は、天明元年(一七八一)に稽古場の心得として企画されている
が、『旧藩学校調』によって完成期のものをあげれば次の通りである。
一、朔望(朔日と十五日)及び五節句には内外生とも礼服を着用し、登校する。~
(3)『佐賀県教育史 第1巻』 佐賀県教育史編さん委員会/編 佐賀県教育委員会 1989
p.16-17 學則
一 毎朝卯上刻司堂警板を鳴し館中生員皆中堂ニ集 司堂各生姓名を呼當直の都檢出席の
上拜して退各盥嗽衣服櫛掃業を習ふ~
p.18-19 雜式
~○門内女出入酒禁制之事 年始五月六日間生徒何も聖堂詣拝仕帳面に姓名相記置候事~
p.41-42 規則(生徒心得)
一 出席の面々局長の指揮被相背間敷候事~
(4)『佐賀市史 第2巻』 佐賀市史編さん委員会/編 佐賀市 1977
p.457-458 弘道館における生活は次のようであった。毎朝、卯上刻(午前六時)司堂が警板を鳴ら
すと~
p.458-459 次に入学後の生徒心得として天明元年(一七八一)九月に「稽古場の心得」として企画
されたものに
一、朝六ツ時(午前六時)より五ツ時(午前八時)は経書の講義があるので、~
2.「会読の具体的方法」については、次の資料に記載がありました。
(5)『江戸の読書会』 前田 勉/著 平凡社 2012
p.46-49 会読にはテキストを読む会読と講ずる会読があるが、ここでは、藩校で一般的に行われてい
た、講ずる会読である論講について見ておこう。論講は七、八人、多くて一〇人程度の生徒
が一グループとなり、その日の順番を籤などで決め、~
p.214-215 佐賀弘道館の難問・奇問
(6)『大隈重信』 大園 隆二郎/著 西日本新聞社 2005
p.44-45 「返読」までも大半を終了した生徒には複数の人数で読み合う「会読」のグループを作らせ
た。「会読」のテキストは『小学』から『孟子』『論語』と進むものであった。
~「会読」ではこれらについて討論したり、自分の考えを述べたり、先生の話を聴いたりし
て学習した。今の中学生くらいの年齢のとき、こうした段階に入っていた。人間のあり方に
ついてよく考えることが行われていた。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 九州地方 (219)
- 教育史.事情 (372)
- 参考資料
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(1)『勧興読本』 佐賀市立勧興小学校 2014
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I070835830-00 -
(2)『佐賀県史 中巻』 佐賀県史編さん委員会/編 佐賀県 1968
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001288295-00 -
(3)『佐賀県教育史 第1巻』 佐賀県教育史編さん委員会/編 佐賀県教育委員会 1989
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I023428169-00 -
(4)『佐賀市史 第2巻』 佐賀市史編さん委員会/編 佐賀市 1977
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000040-I001276706-00 -
(5)『江戸の読書会』 前田 勉/著 平凡社 2012
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023978663-00 , ISBN 9784582842326 -
(6)『大隈重信』 大園 隆二郎/著 西日本新聞社 2005
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007697397-00 , ISBN 4816706283
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(1)『勧興読本』 佐賀市立勧興小学校 2014
- キーワード
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- 弘道館
- 会読
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000317616