レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/09/04
- 登録日時
- 2017/02/02 00:30
- 更新日時
- 2019/11/28 10:55
- 管理番号
- R1000916
- 質問
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解決
映画「ローマの休日」の、日本での初公開は1954(昭和29)4月21日に佐世保であったが、その公開期間を知りたい。
佐世保のフジ映画劇場で公開されていたことはすでに書籍等で確認済み。
それによるとほかの地域ほど佐世保では評判にならなかった様子である。
おそらく一週間ほどの公開だったのではないかと思うが、当時の新聞などで調べることができないだろうか。
- 回答
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「ローマの休日」公開期間は、昭和29年4月21日~4月30日
劇場は富士映画劇場
- 回答プロセス
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1.紙面の確認
・九州時事新聞(調査対象:昭和29年4月19日~5月7日)
4月19日(四面)“粒ぞろいの番組”“「ローマの休日」も”
4月21日(四面)“全国第一封切”“30日迄”
4月24日(四面)“ヘップバーンの魅力”
4月26日(三面)“お手のうち拝見 連休狙う映画合戦”“街頭では看板合戦”
5月ゴールデンウィーク目前の各映画館の宣伝合戦の模様について記事あり
5月1日(四面)次回作の上映開始
→公開期間は昭和29年4月21日~4月30日
場所は佐世保市内の富士映画劇場であることが判明したので調査終了。
(2017.2.1追加調査)
2.郷土資料の参考資料追加
・『目で見る佐世保の100年』
・『99view【ナインティーナインビュー】』1998年5月号vol.103
・『佐世保市勢要覧』 1953・1955
→当時の映画館の賑わいがわかる貴重な写真などが収録されています。
- 事前調査事項
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事前に利用者自身が読まれた書籍名(書名は確かではない)は以下の通り。
・『ザ・ベスト・オブ・キネマ旬報』
・『ローマの休日 ワイラーとヘップバーン』
いずれも当館所蔵は確認できませんでした。
- NDC
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- 映画 (778)
- 九州地方 (219)
- 参考資料
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- 九州時事新聞 昭和29年4月21日 ((4面)「映画演劇」欄“21日より30日迄「ローマの休日」”)
- 九州時事新聞 昭和29年5月1日 ((4面)「映画演劇」欄“5月10日迄2本立「魔術の恋」「地獄への道」”)
- 目で見る佐世保の100年 筒井隆義/監修 郷土出版社 2002.3 219.3 , ISBN 4-87670-175-X (p.123 昭和29年から32年頃の映画館街の写真掲載)
- 佐世保市勢要覧 1953年 佐世保市企画部企画課/編 佐世保市 1954 318 (p.67 昭和29年当時の娯楽設備の一覧あり(所在地・定員数))
- 佐世保市勢要覧 1955年 佐世保市役所市長室調査課/編 佐世保市 1955 318 (p.78 昭和30年当時の娯楽設備の一覧あり(所在地・定員数))
- 99view【ナインティーナインビュー】1998年5月号vol.103 ライフ企画社 (p.18-19“サセボは映画の都だった…。”※館内閲覧資料)
- キーワード
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- 映画
- ローマの休日
- 佐世保
- 上映
- 富士映画劇場
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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当時佐世保市内には多数の映画館があり、富士映画劇場は洋画上映の劇場でした。
当時の新聞や、その他の参考資料から「ローマの休日」が東京より一週間早く封切られるなど、
“映画のメッカ”として栄えた港まち佐世保の様子がうかがえます。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000208535