レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年04月17日
- 登録日時
- 2022/04/18 18:10
- 更新日時
- 2022/04/21 09:16
- 管理番号
- 県立長野-22-008
- 質問
-
解決
1年ほど前に、利用者がコピーした資料をもう一度見たいと言っているが、書名がわからず、また所蔵する資料を知らべたが合致しない。除籍した資料かもしれないので、県立図書館が所蔵する資料で確認できないか。全国的な記事もあるが、ところどころ長野県に関する記事も掲載されているので、郷土資料かもしれない。
利用者が持参したという複写物を確認すると、1ページに1年分の出来事が写真とともに掲載されているクロニクルのようになっている。昭和18年のページのページ付けが50ないし58のように見えるため、明治期からのものと思われた。また、資料上部に当時の物価がわかるような、ビールの値段、公務員の初任給などが書かれており、年齢を書く欄がある。さらに、ページの下部には、「私の記録」として、3行ほどの自由記述できる囲みが用意されている。
- 回答
-
『写真で読む私の歩んだ二十世紀』ケイシイシイ編 八十二銀行 2001 【N209.6/60】と思われる。この資料は、1995年のものが初版のようで、県内の図書館が所蔵するものは、これ以外に1996,1998,1999,2000,2001年発行のものがあった。
- 回答プロセス
-
1 使われている写真は古いものだが、記事の文字のフォントを丸ゴシックのような字体で、1990年代以降の出版物と考えられる。信濃毎日新聞の年鑑の付録かもしれないため、書庫で確認するが、そのような付録は確認できなかった。
2 掲載されている新聞記事があったため、よく見ると「東京朝日新聞」と読める。「朝日年鑑2000」「知恵蔵」などの付録を探すが、見つからない。「imidas」「現代用語の基礎知識」で付録にもなかった。
3 長野駅の空襲の記事や、飯田の大火などの記事もあるので、郷土資料に絞って、年表、通史の郷土分類N203、および、近代史のN209.6の分類の資料探すが、見つからない。
4 書き込み欄の存在から自分史を書くための資料の可能性を考える。「自分史」をキーワードにし、分類を「N」だけで長野県内の図書館を横断検索する。これといった資料はヒットしない。
5 館内のほぼ全員の職員に協力を求めると、自宅で見たことがある職員がいたため、資料を持参してもらう。同一資料と思われたので、この書名で県内図書館の所蔵を確認する。依頼図書館は所蔵していなかったが、近隣の図書館の所蔵を確認して案内した。当館では、寄贈を受け、同資料を登録することとした。
<調査資料>
・『信州の昭和史年表』武田安弘監修 郷土出版社 2000【N209.7/23/10】
・『長野県歴史大年表 下巻』長野県歴史大年表刊行会 郷土出版社 1987【N203/8/2】
・『最新年表 信濃の歩み』小林英一著 信濃毎日新聞社 1989【N203/9】
・『長野県文化史年表』小崎軍司編 ヤマダ画廊 1977【N203/2】
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本史 (210 10版)
- 中部地方 (215 10版)
- 参考資料
-
-
ケイシイシイ/企画編集 , ケイシイシイ , ケイシイシイ. 写真で読む私の歩んだ二十世紀. 八十二銀行, 2001-00.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I112346182-00 (』ケイシイシイ編 八十二銀行 2001 【N209.6/60】)
-
ケイシイシイ/企画編集 , ケイシイシイ , ケイシイシイ. 写真で読む私の歩んだ二十世紀. 八十二銀行, 2001-00.
- キーワード
-
- 信州学
- 昭和史
- 20世紀
- 日本史-近代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000315161