このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000076307
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2010-062
事例作成日
(Creation date)
2010/09/02登録日時
(Registration date)
2011年01月08日 02時00分更新日時
(Last update)
2011年01月20日 16時10分
質問
(Question)
日本統治下の台湾における「阿猴庁」の正しいヨミを知りたい。
回答
(Answer)
日本統治下に於ける読みは「あこうちょう」と思われる。「阿猴」は同音の字をあてて「阿■[コウ](糸偏に侯)」または「阿侯」とも記述されたが、明治36年に「阿■[コウ]」に統一されている。※現地における発音は「ああかう」。

「阿猴庁」の意味
台湾の地方制度として「1901年11月-1909年10月 二十庁」を設けた中に「阿猴庁」があり、さらに「1909年10月-1920年8月 十二庁」に改正された中にも「阿猴庁」があった(『大日本地名辞書』など)。
他の庁の名称との比較や日本の制度を流用していることから、「地名+庁(チョウ)」と思われる。

「阿猴」のヨミ
『大日本地名辞書 8 北海道・樺太・琉球・台湾 増補』(吉田東伍著 富山房 1970)
p639-640 地方分治機関の変遷を示す表の中に「阿■[コウ]庁」の記載あり。
p802 阿■[コウ]街(アアカウコエ) の項あり。
「阿■[コウ]」にふりがな「アコウ」とふってある。凡例(p623)から、これが日本に於ける読み方(「領台後、或いは新たに邦読の漢音に改め呼び、或いは従前の呼称を其のままに襲ひつつある現用の慣例に従えるもの」)で、ああかうこえが現地による発音(「従来漢即ち多数なる■[チュウ](門に虫)人によりて唱えらるる福建語」)。
本文中に阿■[コウ]庁の所在地との記述あり。
また、乾隆29年に成りし台湾府志(続修)に、既に阿猴街の名が見えたが、後に同音の佳字を宛てて、阿■[コウ]街あるいは阿侯街と書くようになった。日本領となったあと、阿■[コウ]に統一した、との記述がある。

『実用帝国地名辞典』(大西林五郎著 文献出版 1979)
明治34年刊行資料の復刻版。
p13「あこー」の読みを持つものとして赤穂郡などとともに「阿猴街」があげられている。

『日本地名大辞典 1 ア―エ』日本書房 1937(昭和12年)
p275「アコー 阿■[コ]・阿猴・阿侯」の項あり。あこうの読みが宛てられている。

二十庁・十二庁について:「庁」のヨミ
『台湾を知る:台湾国民中学歴史教科書』(国立編訳館主編 蔡易達訳 雄山閣出版 2000) 
p75「第7章 日本植民統治時期の政治と経済」に「地方制度としては当初、県が設けられたが、その後、庁制に改められ、1920年には州制に改められた。」とあり。
これは上記『大日本地名辞書』の記述内容とも合致するので、質問の内容の「庁」については、地方統治区分を示す「ちょう」であると考えられる。

『台湾史小事典』(遠流台編著 中国書店 2007)
p300の表「日本時代の地方行政区画の沿革」に、二十庁時期(1901.11)、十二庁時期(1909.10)にそれぞれ「阿猴庁」とあり。

『台湾大年表 明治28年-昭和13年』(台湾経世新報社編 緑蔭書房 1992)
巻末索引・「地方制度」の項に該当記事あり。
p58「庁名称改正」明治38年4月1日阿猴庁を阿■(糸篇偏に侯)庁に改正した、との記述あり
p76「地方官々制」改正公布。阿■(糸偏に侯)を含む12庁に変更となる。
回答プロセス
(Answering process)
日本統治時代の地名事典を調査する。
台湾の歴史資料を調査する。
上記の他に『大漢和辞典』(大修館書店)の「阿」「■[コウ]」「猴」「庁」の項を確認する。
事前調査事項
(Preliminary research)
《Google》で検索し、次のページを確認する。
《Wikipedia》「日本統治時代の台湾行政区分」の項あり。
県置庁
1901年11月-1909年10月 二十庁
(中略)※一覧中に「阿猴庁」あり。
1909年10月-1920年8月 十二庁
(中略)※一覧中に「阿猴庁」あり。

「大日本地名辞書 8 北海道・樺太・琉球・台湾 増補」(吉田東伍著 富山房 1970)
NDC
アジア  (292 9版)
行政  (317 9版)
参考資料
(Reference materials)
『大日本地名辞書 8 北海道・樺太・琉球・台湾 増補』(吉田東伍著 富山房 1970)
『実用帝国地名辞典』(大西林五郎著 文献出版 1979)
『日本地名大辞典 1 ア-エ』(日本書房 1937)
『台湾を知る:台湾国民中学歴史教科書』(国立編訳館主編 蔡易達訳 雄山閣出版 2000)
『台湾史小事典』(遠流台編著 中国書店 2007)
『台湾大年表 明治28年-昭和13年』(台湾経世新報社編 緑蔭書房 1992)
キーワード
(Keywords)
台湾-行政-歴史
植民地行政
台湾-歴史-日本統治時代
台湾-地名
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
地名
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000076307解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter

このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!