レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年06月29日
- 登録日時
- 2012/09/20 12:01
- 更新日時
- 2012/11/28 13:21
- 管理番号
- 埼熊-2012-122
- 質問
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解決
織田信長がよく好んでうたっていた「アツモリ」の「人生50年ゲテンのうちをくらぶれば~」について、アツモリとはどういう人か、この唄の由来(出典)を知りたい。
- 回答
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織田信長がよく好んでうたっていたのは幸若舞(こうわかまい)の「敦盛」。
敦盛という人物は平敦盛のことで、平清盛の異母弟である経盛の子ども。嘉応元年(1169年)に生まれ元暦元年(1184年)に没している。俗に無官の大夫と呼ばれた。大夫とは五位の通称。「平家物語」や幸若舞の「敦盛」で16歳の若さで亡くなった際の様子が知られている。
幸若舞の「敦盛」は作者、成立年とも不詳。上演記録の初出は永禄10年(1567年)。あらすじは「熊谷直実は一ノ谷合戦で心ならずも平敦盛を討つことになり、敦盛の父経盛に遺骸と遺品を届け書状を取りかわす。無常を感じた直実は法然上人を師として出家、蓮生坊と名乗って敦盛の菩提を弔い、高野山蓮華谷智識院で大往生を遂げる。」(『世界大百科事典 1』)といった内容。
上記の情報源として以下の資料を紹介した。
『私の織田信長』(小野沢知之編著 ひかる企画 2001)
『世界大百科事典 2005年改訂版 1』(平凡社 2005)
『世界大百科事典 2005年改訂版 17』(平凡社 2005)
『日本古代中世人名辞典』(平野邦雄編 瀬野精一郎編 吉川弘文館 2006)
- 回答プロセス
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織田信長がうたっていた「敦盛」を特定する
『私の織田信長』(小野沢知之編著 ひかる企画 2001)p332-333 により、質問の唄が幸若舞の「敦盛」とわかる。
幸若舞「敦盛」について調査する。
『世界大百科事典 1』〈敦盛〉の項。あらすじや「敦盛」が「平敦盛」のこととわかる。
平敦盛について調査する。
『世界大百科事典 17』p147〈平敦盛〉の項
『日本古代中世人名辞典』p584〈平敦盛〉の項
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 能楽.狂言 (773 9版)
- 参考資料
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- 『私の織田信長』(小野沢知之編著 ひかる企画 2001)
- 『世界大百科事典 2005年改訂版 1』(平凡社 2005)
- 『世界大百科事典 2005年改訂版 17』(平凡社 2005)
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『日本古代中世人名辞典』(平野邦雄編 瀬野精一郎編 吉川弘文館 2006)
- キーワード
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- 織田 信長(オダ ノブナガ)
- 平 敦盛(タイラノ アツモリ)
- 幸若舞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000111577