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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000166867
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2014-153
事例作成日
(Creation date)
2014年06月05日登録日時
(Registration date)
2015年01月28日 16時09分更新日時
(Last update)
2015年03月17日 15時39分
質問
(Question)
中国の「汽水」という名称の河川は存在しているのか。存在するならば、場所などを知りたい。
回答
(Answer)
汽水は、山海経(センガイキョウ)の大荒南経にでてくる川で、「賈山」から流れてくる川である(『全釈漢文大系 33 山海経』などによる)が、経中の山川の名号や所在は多分に誤りがあって、現在のものと合致しない、とされている(『中国古典文学大系 8 抱朴子』による)。
下記資料に汽水の記述があったため、あわせて紹介する。
『『山海経』の基礎的研究』(松田稔著 笠間書院 1995)
 山海経は中国の周辺の地と思われる諸国の記述であるとあり。
『わたしの山海経 下巻』(李岳勲著 日野史談会 1991)
 「大荒」を「南西諸島」と解釈することにより、徳之島の天城町の「城(ぎ)」を「汽(きつ)」としたものと見ている(川ではなく山である)という記述あり。
回答プロセス
(Answering process)
『大漢和辞典 6』(諸橋轍次著 大修館書店 1985)
 p6669 3段目「【汽水】キスイ ①川の名。(さんずいに乞、キツ)水。〔山海経、大荒南経〕」
『中国古典文学大系 8 抱朴子』(平凡社 1969)
 p499「第十五 大荒南経」に「■[さんずいに乞、キツ]水」あり。注釈なし。
 p456「山海経序」に「(経中の)山川の名号や所在は多分に誤りがあって、現在のものと合致せず」とある。

自館目録を全文〈山海経〉で検索する。
『山海經校注』(袁珂校注 上海古籍出版社 1980)
 「■(さんずいに乞)水」については記述なし。
『全釈漢文大系 33 山海経』(全釈漢文大系刊行会編 集英社 1975)
 p531 原文、読下文、通釈あるが、「■水(さんずいに乞)」の解説なし。
『中国語大辞典 下』(大東文化大学中国語大辞典編纂室編 角川書店 1994)
 p2394 汽水 Qi shui 炭酸水
『わたしの山海経 下』(李岳勲著 日野史談会 1991)
 p224に「「□(さんずいに乞)水」がよくわからない。徳之島の天城町の「城(ぎ)」を 「□(さんずいに乞)(ぎつ)」としたものと見る。中国では海島と知らずに大陸の山々と考えるから山名を川の名に解するだろう。」とあり。「全体が「太古時代の日本風土記」だと読み明か」した(『山海経絵図解読 日本太古の風土記』あとがき p183)ものなので、日本の地理に当てはめて記述されている。
『『山海経』の基礎的研究』(松田稔著 笠間書院 1995)
 p5「海経は、(中略)中国の周辺の地と思われる諸国の、人間や動植物・山岳・河川の記述と、その間に神話的伝承と思われるものが多く記される。」とあり。
『『山海經』の比較的研究』(松田稔著 笠間書院 2006)
 「■(さんずいに乞)水」に関する説明はなし。
『中国古代史研究』(中国古代史研究会編 吉川弘文館 1960)
 岡本正著「山海経について」所収。該当の記述なし。
『中国の神獣・悪鬼たち 山海経の世界』(伊藤清司著 東方書店 1986)
 目次から、水・川に関する箇所を確認するが、該当の記述なし。 
『山海経』(郭璞注 浙江書局 1877)
 原文のみ。
『山海経絵図解読 日本太古の風土記』(李岳勲、田中紀子共著 日野史談会 1992)
 序文によれば、「山海経」原本の巻尾に収録されている絵図を解読したもの。
 p2-28の図版に、描かれた妖怪や神獣の棲家・出没地が記載されているようなので、「汽水」を確認するが該当なし。
『三星堆・中国古代文明の謎 史実としての「山海経」』(徐朝龍著 大修館書店 1998)
 「山海経」についての詳細な記述はあるが、「汽水」の文字は見当たらなかった。

その他調査済み資料
『現代中国地名辞典』(和泉新編 学習研究社 1981)
『最新中国地名事典』(日外アソシエーツ 1994)
『中国地名辞典 英中・日中対照』(外務省情報部編 原書房 1985)
『中国歴史地名大辞典 6』(劉鈞仁原著 1980)
『精選中国地名辞典』(塩英哲編訳 凌雲出版 1983)
『中国学芸大事典』(近藤春雄著 大修館書店 1980)
『中国古典小説選 1 穆天子伝・漢武故事・神異経・山海経他』(竹田晃編 明治書院 2007)
『アジア歴史事典 10 索引』(平凡社 1962)
『中国名勝旧跡事典』全5巻(中国国家文物事業管理局 ぺりかん社 1986)
『中国地名辞典 英中・日中対照』(外務省情報部 原書房 1985)
『中国・朝鮮地名別称索引』(国書刊行会 1977)
『史記地名索引』(嵇超〔ほか〕編 張忱石責任編輯 中華書局 1990)
『漢書地名索引』(陳家麟、王仁康編 張忱石責任編輯 中華書局 1990)
『中国歴史地図集』全8冊(譚其驤著 地図出版社 1982)
《『山海経』の研究書》( http://www.hmt.u-toyama.ac.jp/chubun/ohno/kenkyusho.htm  富山大学 2014/05/30最終確認)
 山海経研究に関する文献リストあり。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
中国  (222 9版)
アジア  (292 9版)
参考資料
(Reference materials)
『『山海経』の基礎的研究』(松田稔著 笠間書院 1995), ISBN 4-305-10281-1
『わたしの山海経 下』(李岳勲著 日野史談会 1991)
キーワード
(Keywords)
山海経
中国-地名
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
地名
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000166867解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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