レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/11/23
- 登録日時
- 2019/03/27 00:30
- 更新日時
- 2019/03/27 15:46
- 管理番号
- 茨城-2018-172
- 質問
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解決
快風丸はなぜ石狩に向かったのかが書かれている資料がみたい。
水戸藩士が石狩に漂流して土着し,その救出のためという説はないか。
調査済資料(手元にある資料)
・『水戸市史 中巻(1)』
・『水戸学大系 第5巻』
・『那珂湊市史 近世』
・『栗里先生雑著14』
・『快風丸渉海紀事』
・『北方史史料集成 4』
- 回答
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当館所蔵資料では,『那珂湊市史 近世』の内容を超える資料はみつからないため,水戸藩士救出説が書かれた資料はみつからず。
『那珂湊市史 近世』p.126
「光圀はなぜ大船を造り蝦夷地渡航を行ったのであろうか。その辺は謎に包まれたままである。」
「動機なり目的を記した史料・文献は、ほとんどすべてが後世のものである。」とした上で,4つの説(北方防備説・物産交易説・蝦夷の叛乱調査説・地理的探検説)をあげているが,いずれも蝦夷地渡航の動機であり,石狩に向かった理由ではない。
確認済資料
・『郷土史事典 茨城県』
・『水戸史学 第82号』→蝦夷の叛乱調査説
・『史窓 第22号』→『水戸史学 第82号』と同一論文
・『水戸史学 第8号』→那珂湊市史と同様。より詳細な史料があがっている
・『ひたち小川の文化 第5号』→那珂湊市史と同様。
・『茨城の歴史をゆく 続』
・『城と人と学問 第3集』
・『日本公論 昭和18年11月号』
・『考古学の深層』
・『北方史史料集成 第4巻』
・『快風船渉海紀事』→「快風船雑記」に「日本ノ船人漂流シテ」土着との記述あり。
・『北方領土探検史の新研究』
・『水戸と蝦夷地関係資料 史料紹介展示』→探検の動機・目的諸説(那珂湊市史にあがっている4説)
・『水戸と蝦夷』→那珂湊市史と同様
・『徳川光圀』→『栗里先生雑著14』のエピソード,交易説
・『藤田幽谷の人物と思想』→物産交易説・北辺防備説
・『勝田市史 中世編・近世編』
- 回答プロセス
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(1) 基本的な事項の確認として『水戸市史 中巻(1)』,『那珂湊市史 近世』を確認
(2) OPACを全項目「快風丸」で検索
(3) 過去のレファレンス事例を参考に,全項目「水戸+蝦夷」で検索し,関係する資料を確認
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 那珂湊市史近世ひたちなか市史編さん委員会/編集ひたちなか市教育委員会
- 水戸史学第8号水戸史学会/編水戸史学会
- キーワード
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- 水戸藩(ミトハン)
- 徳川光圀(トクガワ ミツクニ)
- 快風丸(カイフウマル)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000253930