レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年03月12日
- 登録日時
- 2014/03/22 10:34
- 更新日時
- 2014/03/22 10:34
- 管理番号
- tr307
- 質問
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解決
安永2年3月29日(1773年4月20日)に宇都宮で起きた火災について記載されている資料はあるか。併せて、これに類する大火に関する資料があれば見たい。
- 回答
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1 「安永の大火」について
・『二荒山神社年表紀事略』(宇都宮二荒山神社/編 宇都宮二荒山神社 1892)
「安永二 三月七日宇都宮小幡町組屋敷ヨリ出火(略)」とあり、安永の大火は安永2年3月7日のことのようです。
・『栃木県大百科事典』(栃木県大百科事典刊行会/編 下野新聞社 1980)
「火災」の項(p131)に「1773年(安永2)宇都宮大火で死者130人・1817戸焼失」とあります。この記録の出典は記載されていません。
・『宇都宮市史 第6巻 近世通史編』(宇都宮市史編さん委員会/編 宇都宮市 1982)
「第八章 社寺と信仰」の「三 明神信仰の混乱」に「安永の炎上」として記載されています。(p690)
・『徳田浩淳著作選集 3』(徳田浩淳/著 国書刊行会 1983)
「福田小兵衛」の項(p97)に「安永二年三月七日西原組屋敷浜助鍛冶屋から出火、ほとんど全町四十一カ町を消失、死者四十五人を出した(略)」
・『宇都宮城下史』(福田徳重/編 教育情報協会 1987)
昭和8年に宇都宮城下史編纂所が発行した資料の復刻版です。p102に「安永大火」とあり、「死者四十五人なりと。」とあります。
・『宇都宮二荒山神社誌 通史編』(雨宮義人/著 宇都宮二荒山神社/編 宇都宮二荒山神社 1990)
近世「第一章 近世初頭の再建と御修復」の「第二節 安永の大火と再建」に「一 安永の大火と御社殿再建」と記載されています。(p136-137)
・『宇都宮藩・高徳藩』(坂本俊夫/著 現代書館 2011)
「第三章 松平忠弘から六家の支配」の「2 籾摺騒動」に記載されています。(p70)
2 栃木県の過去の大火について
既出『栃木県大百科事典』の「火災」の項に、「明治以降,焼失戸数900以上の大火は全国で126件発生したが、本県のものはない。」と記載されています。
また、「文献に残る大火は1773年(安永2)宇都宮大火で死者130人・1817戸焼失、1813年(文化10)宇都宮大火で死者10人・2000戸焼失、1837年(天保8)今市ほとんど焼失等。1911年(明治44)に矢板扇町300戸焼失があり、最近では1977年(昭和53)黒羽町大字北滝から馬頭町にかけて1517ha焼失した森林火災がある。」との記述もありました。
出典の記載はありません。
引用中にある文化10年の火災については、以下の資料でも確認できます。
・『宇都宮市史 別巻』(宇都宮市史編さん委員会/編 1981)
p110の年表の文化十年の項に「一・二一 宇都宮町大火、侍屋敷八軒、町屋六二〇軒、(略)」とありました。
・『徳田浩淳著作選集3 下野歴史物語 下』(徳田浩淳/著 国書刊行会 1983)
「61・福田小兵衛 天保の大火・火元を仲裁」(p97~)に、「文化十年一月二一日には大町より出火」(p101)との一文がありました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会福祉 (369 9版)
- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 火災
- 安永
- 宇都宮
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000151056